病虫害
ころたんの栽培で注意する害虫はウリハムシです。ウリハムシは定植直後から現れ、株を食べ卵を産み付けます。卵から孵化した幼虫は根を食い荒らします。対策としては農薬を撒くか、網目が2mm以下の防虫ネットを張るようにします。また、早朝はウリハムシの動きが鈍くなるので、時間帯を狙って退治するのも1つの手です。
整枝
ころたんの苗が成長してきたら、支柱への誘因も兼ねて整枝という作業を行います。根元から伸びている茎を「親づる」、親づるの葉の脇から伸びる茎を「子づる」、子づるの葉の付け根から伸びる茎を「孫づる」といい、主に孫づるに果実がつくように整枝します。
摘心
摘心とは、植物の生育を促すために、新芽を取り除き側枝を伸ばし、多くの果実が実るようにする作業です。ころたんでは、プランター栽培でも露地栽培でも、親づるの本葉が5,6枚になった時期に、本葉4,5枚を残すように摘心します。
子づる・孫づるの整枝
親づるを摘心して1週間経つと、親づるの葉の脇から出た元気な子づるだけを1~3本残し、それ以外の子づるは切り取ります。子づるの葉の数え方は、親づるから分かれているところから数え始めます。
その後、各子づるの葉の8枚目までの脇から出た孫づるは取り除き、9枚目以降の葉から出た孫づるを残し、着果させます。孫づるは基本的に放任でいいのですが、葉が邪魔になる場合は2枚を残して葉を取り除きます。
受粉
上手く育っても花が咲かないと着果しないので、確実に着果するよう人工授粉させます。花の下が膨らんでいないのが雄花、膨らんでいるのが雌花です。受粉では、まず雄花の花びらを全部取り、花粉をむき出しにします。その後、花粉を雌花の中心にある柱頭に触れさせます。受粉作業は、雌花が咲いた朝9時までに終わらせるようにしましょう。
ころたんの収穫
ころたんは食べごろの時期になると、果実の色が黄金色になります。果実のへたのつけ根にひびが入るのも食べごろになった特徴です。ひびが入ったまま放っておくと自然に落ちてしまうので、ネットなどで保護することをおすすめします。受粉させてから45~50日で食べごろを迎えるので、受粉した日を記録しておくといいでしょう。
まとめ
小玉でおいしいミニメロン、ころたんの栽培方法と食べごろの見分け方について紹介しました。普通のメロンに比べて栽培方法が簡単なため、家庭でも育てられ、かつおいしいメロンです。手軽に育てられるので、1株チャレンジしてみてはいかがでしょうか。