自家製納豆成功のポイント
ポイント①発酵時間の見極め
ヨーグルトメーカーの保温機能や大豆、納豆菌の条件はさまざまなので、発酵時間の見極めは重要なポイントです。発酵がうまく進んでいると、10時間ほどしたところで大豆の表面がうっすら白くなってきます。そこから好みの状態になるまで発酵時間を追加していきましょう。
ポイント②道具は清潔に
自家製納豆を成功させるコツは、清潔な道具を使うことです。納豆菌のほかにもキッチンにはさまざまな菌が存在しています。納豆菌が大豆に繁殖するよりも早くほかの菌が発生してしまうと、納豆はできません。手を清潔に洗い、使う道具はすべて熱湯消毒しましょう。
ポイント③大豆はよく洗う
畑で育った大豆には、土中のさまざまな微生物が付着しています。納豆菌以外の微生物が多いと、腐敗の原因になったり、納豆菌の繁殖に時間がかかったりするため大豆はしっかりと洗うことが重要です。最初は、あらかじめ工場で洗浄されたレトルトや缶詰の水煮大豆を使うのもいいでしょう。
ポイント④酸素を行きわたらせる
納豆菌は酸素を取り込みながら増殖する菌です。そのため、ヨーグルトメーカーの中に酸素が行きわたらないと、納豆菌が増殖せず失敗の原因になります。ヨーグルトメーカーの大豆が重なりすぎないように、機械のサイズにあった大豆の量で作りましょう。また、冷蔵庫で発酵を進めるときも大豆が重なりすぎないように大きめの保存容器を選びます。
注意!少しでも変に感じたら食べない
ヨーグルトメーカーは、温度を一定に保つ機械なので手作り納豆も成功しやすいですが、さまざまな要因で発酵がうまくいかないことも十分に考えられます。いつまでも大豆に白い膜が張らなかったり、納豆ではない匂いがしたりするときは食べることは控えましょう。
アンモニア臭は問題ない
納豆菌が大豆のタンパク質を分解していく工程でアンモニア臭が発生することがありますが、問題ありません。できたての納豆からアンモニア臭がした場合は、冷蔵庫や冷凍庫で一度納豆を休ませましょう。冷やして発酵スピードが落ち着くと、アンモニア臭はしなくなります。
本格的な納豆を作るには
最初の納豆菌を市販の納豆から使わず、育てるところから始めたい人は、粉末納豆菌を使うのがおすすめです。初心者の人でも簡単に始められる納豆菌がセットになった手作り納豆キットも人気を集めています。
粉末納豆菌
家庭製造用粉末納豆菌
参考価格: 2,052円
髙橋納豆素は室町時代創業(創業600年)の麹菌メーカー「糀屋三左衛門黒判もやし」(製造会社ビオック)の納豆菌です。納豆菌3gで納豆30kg分が作れます。煮あがった大豆に納豆菌をふりかけ、全体にいきわたらせた後はヨーグルトメーカーで発酵させるだけです。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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容量 | 3g×2本 |
手作り納豆キット
納豆キット
参考価格: 4,158円
手作り納豆キットは大豆や温度計、粉末納豆菌など納豆の手作りに必要なものがすべてセットになっています。キットなので発酵させるための発泡スチロールもセットになっていますが、ヨーグルトメーカーで作ってももちろんかまいません。お子さんの自由研究にも人気です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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キット内容 | 大豆、粉末納豆菌、温度計、発泡スチロールなど |
ボタニ子
ヨーグルトメーカーで手作り納豆に挑戦
私たちの食生活には発酵食品があふれています。ヨーグルト、醤油、味噌、酒、納豆などあげていけばキリがないほどですね。発酵に必要な温度を保つ機械、ヨーグルトメーカーが1台あれば、いろいろな発酵食品が作れます。いつもは手軽に納豆をパックで購入している人も、1度手作り納豆に挑戦してみてはいかがですか。発酵食品の奥深さを体験すると新しい世界が見えてくるかもしれませんよ。
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材料に徹底的にこだわりたい人は大豆から手作りしてみるのもおすすめです。大豆はプランターでも栽培できますよ。