ヨーグルトメーカーで納豆は作れる
家庭で自家製ヨーグルトが簡単に作れるヨーグルトメーカーを、便利家電として使っている人もいるでしょう。簡単にヨーグルトを手作りできるため、自家製発酵食品に興味が持つ人から人気があります。ヨーグルトメーカーを応用すれば、家庭で納豆の手作りも可能です。
ヨーグルトメーカーとは
ヨーグルトメーカーとは、一定の温度を保てる調理器具の名称です。牛乳にヨーグルトの種菌を植え付け、ヨーグルトの菌が増殖しやすい時間と温度をコントロールすることで、家庭でも自家製ヨーグルトが作れます。近年の発酵食品ブームを受け、温度設定の幅が広い商品も数多く販売されるようになりました。ヨーグルトはもちろん、塩麹や甘酒などさまざまな発酵食品に最適の条件を設定できます。
納豆も発酵食品なのでヨーグルトメーカーで作れる
納豆も、大豆に納豆菌を植え付けて作る発酵食品です。ヨーグルトの発酵条件は40℃ですが、実は納豆の発酵条件も同じ40℃です。そのため時間と温度をコントロールできるヨーグルトメーカーは、納豆製造機として使えます。納豆が簡単に安く手に入らない海外などで、納豆製造機として海外在住日本人から評判です。
ボタニ子
ヨーグルトメーカーで自家製納豆を作る方法
材料と道具
材料
- 乾燥大豆:250g
- 乾燥大豆を戻す水:500~750mL
- 圧力鍋で茹でる水:400~500mL
- 市販の納豆:小さじ1~2
道具
- 圧力鍋または鍋
- 水切り用のザル
- バット
- 小さじ
- スプーン
- 深さのある小皿
- 布巾
- ヨーグルトメーカー
作り方①乾燥大豆をもどす
- 乾燥大豆250gを水でよく洗った後、一晩水に漬けてもどす
- ふっくらと戻った大豆を水でやさしく洗う
作り方②水でもどした大豆を茹でる
【圧力鍋で茹でる方法】
- 一晩浸けた大豆の水を捨てる
- 新しい水400~500mLと、水でもどした大豆を圧力鍋に入れる
- 圧力鍋の蓋を開けたまま加熱し、沸騰してきたら一度ザルにあげて水を切る
- 3の大豆と新しい水400~500mLを再び圧力鍋に入れる
- 圧力を強に設定し、蓋をして火にかける
- 圧力鍋の蓋が閉まったら火を止めて、蓋が開くようになるまで放置する
【通常の鍋で作る方法】
- 一晩水に浸けた大豆の水を捨てる
- 新しい水400~500mLと、水でもどした大豆を鍋に入れる
- 鍋を火にかけ、沸騰したら一度お湯を捨て、新しい水400~500mLをいれて再び火にかける
- 沸騰したら弱火にし、コトコトと大豆がおどるくらいの火加減を保ちながら、3~4時間煮る(お湯が減ってきたら水を足す)
【水煮や缶詰の大豆から作る方法】
- あらかじめ水煮されている大豆を鍋にいれる
- 大豆が浸るくらいの水をいれ、鍋を火にかける
- 大豆に熱をとおし、ホカホカにゆで上げる
作り方③茹でた大豆の粗熱をとる
茹でた大豆を清潔なバットなどに並べ、粗熱をとります。冷めた大豆が40℃を下回らないように、粗熱をとっている間に市販の納豆から納豆菌を手早く取り出しましょう。
作り方④納豆菌を取り出す
- ヨーグルトメーカーの容器、深さのある小皿、ボウル、スプーン、小さじを熱湯消毒する
- 深さのある小皿に市販の納豆を小さじ1~2杯いれる
- 2の小皿に上から80℃ほどのお湯を注いでよく混ぜる
作り方⑤ヨーグルトメーカーで発酵させる
- 粗熱をとった茹でた大豆をヨーグルトメーカーの容器にうつす
- 大豆の入ったヨーグルトメーカーに納豆菌が入ったお湯を混ぜ入れる
- スプーンでさらによく混ぜて、大豆全体に納豆菌を行きわたらせる
- ヨーグルトメーカーにセットする
- ヨーグルトメーカーの中蓋は使用せず、一番外側の蓋とヨーグルトメーカーの容器の間に水滴をとるための布巾を挟んでおく
- 40~45℃で12~24時間発酵させる
- 納豆菌が大豆全体についたら保存容器に移し、冷蔵庫で1~2時間ゆっくり発酵させて完成
ボタニ子
納豆には美容や健康にうれしい栄養がたっぷりつまっていますよ。納豆の栄養や納豆菌を含む食品を解説した記事はこちらです。
野菜を使った発酵食品の代表は漬物でしょう。おいしい野菜の発酵食品のレシピを紹介した記事はこちらです。