レタスの葉や芯が茶色くなっている！食べられる？腐っているの？

ポリフェノールの酸化によって変色したレタスは食べられるものの、やはりきれいな緑色をしたレタスを食べたいものですね。保存方法や調理方法を工夫すればレタスの変色は減らせます。

レタスの変色を防ぐには金気をさけます。包丁などの金気（鉄分）がレタスに触れるとそこから酸化が始まり、変色を加速させてしまうからです。

レタスの葉は手で調理しましょう。手でちぎったほうが包丁で切るよりも葉の細胞が破壊されにくく、変色防止になります。一枚はがしたレタスを根元の部分から葉先に向かって縦にちぎっていくのがおすすめの方法です。どうしても包丁を使用する場合は、ステンレスやセラミックといった鉄を使っていない刃を選びましょう。

食べるサイズにちぎったレタスは変色が始まる前にすぐに食べてしまうのが一番です。時間をおいて食べる場合は、ちぎったレタスを10分ほどレモン水につけてから水気を切って、キッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保存しましょう。この方法で多少の酸化は防げます。

レタスの葉は外側から中身に向かって1枚ずつ必要な分だけはがして使いましょう。1玉を半分に切って、残りを冷蔵庫で保存するような方法をとると、切った断面から酸素に触れやすくなり、レタスの変色が早まります。レタスがなるべく酸素と触れないようにするのがポイントです。

レタスの芯をくりぬき、レタスの内側が空気に触れないように濡れたキッチンペーパーをつめておくと、鮮度が保たれます。芯の周りを何か所か指で強く押し込み、最後に芯をつまんでひねるようにしてとりましょう。1玉を一度に使いきらないときは芯をとったあと、保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。

おおまかなレタスの保存可能期間を覚えておくと腐らせてしまう確率も下がります。食品ロスを減らすためにも、使うペースにあわせて適切なサイズのレタスを選ぶのは大切です。また、サラダ用に一口大にカットされたレタスには、消費期限の表示があります。袋の中身を確認するだけではなく、表示も購入する際の参考にしましょう。

酸化して茶色くなったレタスが食べられるとはいっても、見た目が悪いサラダは食欲がそそられませんね。変色したレタスは加熱調理すると色も気にならず、おいしく食べられますよ。

レタススープはごわごわした外側の葉も変色した葉先もおいしく食べられます。クタクタに煮込んだレタスとふわふわ卵の相性抜群ですよ。レタスの食物繊維もとれて一石二鳥のレシピでしょう。

• レタス：1～2枚
• トマト：中1/2個
• 水：150mL
• コンソメまたは中華スープの素：小さじ1
• しょうゆ：小さじ1/2
• 塩コショウ：少々
• 溶き卵：1/4～1/2個（お好みで）

1. レタスの葉を洗い、一口大にちぎる
2. 小鍋に湯を沸かし、コンソメ（または中華スープの素）をいれる
3. 2が沸騰したところにレタス、トマトをいれる
4. 溶き卵をボウルに作り、沸騰した3へそっと流し込む
5. 卵に火が入り、ふんわりしたら完成

チャーハンは冷蔵庫にあるものを使って、すぐに作れる人気メニューですね。酸化してしまったレタスもチャーハンに混ぜ込んで炒めれば気にならず、おいしく食べられます。レタスの緑が色合いも美しくしてくれるでしょう。

• ご飯：茶碗2杯
• レタス：3枚
• 卵：1個
• ハム：3枚
• カニカマ：3本
• 中華ペースト：大さじ1～1.5
• 塩こしょう：少々
• 油：大さじ1

1. ご飯を電子レンジで軽く温める
2. 1のご飯に溶き卵を混ぜ合わせる
3. フライパンに油をひき、温まったところへ細かく切ったハム、割いたカニカマ、ちぎったレタス、中華ペーストを入れて軽く炒める
4. 2のご飯を加えて炒める
5. 塩コショウで味を調えれば完成

レタスが大量に余っているときは、レタス炒めがおすすめです。炒めることで変色も気にならず、ボリュームダウンし、たっぷりとレタスが食べられます。

• レタス：1玉
• ごま油：大さじ1
• すりおろしにんにく：小さじ1
• ベーコン：2枚
• 鶏がらスープの素：小さじ1
• 塩コショウ：適宜

1. レタスを一口大にちぎる
2. ベーコンを小さく切る
3. フライパンにごま油とすりおろしにんにくを熱し、ベーコンとレタスを入れて軽く炒める
4. 鶏がらスープの素をふりかける
5. 塩コショウで味を調えれば完成

食品に対して正しい知識があれば、食べられる・食べられないの判断もしやすくなります。ただ、ポリフェノールが酸化しているだけの茶色いレタスを腐っていると思って捨てるのはもったいないですね。スープや炒め物にすれば最後までおいしく食べられます。食材を大切に扱い、食品ロス削減につなげましょう。