レタスの長期保存方法【芯の処理】
レタスの鮮度を保つのに、「芯=成長点」を処理する方法も有効です。成長点とはその字のとおり活発に細胞分裂を起こし植物を成長させる部位のことで、レタスの場合は芯に成長点があります。収穫されたあとも成長点は活動を続け、水分やエネルギーを使うので時間とともに鮮度が失われますが、成長点を処理すると活動をストップさせられます。
芯の処理で長期保存可能に
レタスの芯を処理すると長期保存が可能になります。通常の方法では、保存期間は1~2週間程度ですが、芯を処理すれば3~4週間の長期保存が可能です。ただし長期保存が可能となったとしてもレタスの状態は注意して観察し、悪くなっているレタスは口にしないように注意しましょう。
芯の処理の仕方①くりぬく
レタスの芯を取り除くという方法はシンプルですが効果的です。レタスの芯の周りを指で強く押し込んでから、芯を指でつかみ、ねじり取るようにすると簡単に外れます。芯を取り除いた部分から水分が抜けるのを防ぐため、湿らせたキッチンペーパーを詰めておきましょう。また、芯をくりぬく際は変色によって鮮度が落ちないように、金気は避け手を使いましょう。
芯の処理の仕方②爪楊枝をさす
レタスの芯に爪楊枝をさす方法は、テレビで紹介されたこともあり広く知られています。この方法はレタスの成長点を破壊してエネルギー消費を止める効果があります。芯に3本の爪楊枝を三角形になるようにさします。爪楊枝は2/3の長さまで押し込みましょう。あとは通常のレタスの保存の仕方と同じように葉の水気を取り、キッチンペーパーや新聞紙で包み、保存袋にいれてから冷蔵庫で保存すればOKです。
野菜の鮮度を保つベジシャキちゃん
野菜の鮮度を保つベジシャキちゃん
参考価格: 515円
レタスの芯にさす効果が広く知られることとなり、専用アイテムも発売されています。細い爪楊枝を硬い芯にさすには力が必要です。しかし「野菜の鮮度を保つベジシャキちゃん」なら押し込みやすい構造で、力を入れることなく簡単にさせます。レタス以外にもキャベツや白菜にも使用できるため、ひとつあると重宝するでしょう。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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セット内容 | 2個組 |
夏場に特に気を付けたいポイント
使いかけのレタスに詰めたキッチンペーパーはカビの繁殖を抑えるため、冷蔵庫に戻すたびに取り換えましょう。過剰な水分は菌の原因なので、固く絞ることも重要です。また爪楊枝は使いまわしを控え、清潔なものを使用します。
レタスの長期保存方法【冷凍保存】
大量のレタスがあって使い切れない場合は冷凍保存がおすすめです。カットしたレタスをラップに包んで冷凍すれば2~4週間ほど保存可能です。ただし、葉の細胞は冷凍で壊れているため、解凍するとドロドロになります。凍ったそのままの状態で、スープやチャーハンにパラパラと混ぜ込むようにして使いましょう。
水気をとってから冷凍しよう
カットしたレタスの水気はキッチンペーパーなどできれいにとってから冷凍しましょう。カットした葉に水気が残っていると、冷凍庫で葉と葉がくっついてしまい調理の際に扱いにくくなります。調理1回分ごとにラップで包み、小分けにして冷凍すると便利ですよ。
レタス大量消費おすすめレシピ
1玉のレタスを買うと使いきれずに余らせてしまう人でも、調理方法次第でレタスが主役の一皿が簡単に作れますよ。食物繊維たっぷりのレタスをおいしく食べましょう。
レシピ①焼きレタス
焼きレタスはレタスを大きく半分に切り分けてソテーするだけの簡単レシピです。気分にあわせて温玉やとろけるチーズをのせるだけでタンパク質も一緒にとれる主役の一皿に変身します。
材料(2~3人分)
- 好きな品種のレタス(おすすめはロメインレタス):1玉
- 温玉:1個
- ベーコン:適量
- 塩:適量
- 粗びきブラックペッパー:お好みで
作り方
- レタスを水でよく洗い、縦半分に切り分ける
- フライパンでオリーブ油(分量外)を熱し、1のレタスの断面を下にして焼く
- 2のフライパンでレタスと一緒にベーコンを焼く
- レタスが少ししんなりしてきたら皿へ盛り、ベーコン、温玉をトッピングする
- 上から塩と粗びきブラックペッパーをかけて完成
レシピ②レタス包み
レタス包みも大量消費レシピとして人気です。甘辛いひき肉とレタスの食感の相性もよく、大きなレタスもあっという間にそのまま1玉食べられるでしょう。
材料(4人分)
- 豚挽き肉:200g
- 白ネギ:1本
- レタス:1玉
- 塩コショウ:少々
- 味噌:大さじ1~1.5
- 砂糖:小さじ1
作り方
- レタスは芯をくりぬいて、外側から1枚ずつはがして水で洗い、水を切っておく
- フライパンにサラダ油(分量外)を熱し、豚ひき肉、みじん切りにした白ネギをいれて炒める
- ひき肉に火が入ってきたら味噌と砂糖を加えさらに炒める
- 最後に塩コショウで味を調える
- レタスに包んで完成
レタスの鮮度を保っておいしく食べよう
レタスの鮮度を保って長期保存するポイントは「温度」「乾燥」「成長点」の3つです。特に夏場は常温に出しておくと1日も持たずにしなしなになったり、腐りやすくなったりします。レタスは必ず冷蔵庫で保存しましょう。また、少しの手間でレタスをそのまま冷蔵庫に入れるのと比べて長期保存ができます。レタスが手に入ったら、上手に保存して長く楽しみましょう。
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出典:写真AC