アボカドの中の黒い斑点はカビ?食べられるかどうかの見分け方を解説

アボカドの中の黒い斑点はカビ?食べられるかどうかの見分け方を解説

アボカドはおいしいだけでなく栄養価が高く、森のバターと呼ばれる果物です。健康にもよく積極的に食べたいアボカドですが、切ってみたら黒いブツブツがあって驚いた経験はありませんか?なぜ黒い斑点が出るのか、食べても問題ないのかを詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.アボカドの黒い斑点や筋は
  2. 2.食べられないアボカドの見分け方
  3. 3.黒い斑点のあるアボカドを避ける選び方
  4. 4.アボカドの保存方法
  5. 5.アボカドを上手に選ぼう

アボカドの黒い斑点や筋は

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食べても問題なし

アボカドを切ったら黒や茶色の斑点や筋があった、という経験がある方は多いのではないでしょうか。一見カビのようにも見えるし、腐りはじめでは?と食べることをためらってしまいますね。しかし、この黒い斑点や筋は維管束(いかんそく)という組織が酵素の働きで変色しただけで、食べても問題ありません。リンゴやバナナを切った断面が時間をおくと黒くなるのと同じ現象です。

どうして黒い斑点が出るの?

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維管束は果肉の中を縦に通っています。横にカットすると点のように、縦にカットすると筋のように見えます。

黒い部分は「維管束」

アボカドの黒い斑点や筋は維管束という繊維状の組織が変色したものです。維管束はもともとは果肉と同じ色で、アボカドの種に水分や養分を送るパイプのような役割をしています。

維管束だけ変色する理由

アボカドはもともと黒く変色しやすい性質の果物です。しかし新鮮な果肉は切ったあと断面が空気に触れて酸化しなければ変色しません。維管束は果肉の中にありますが水分や養分の運搬をするなかで、酸化の原因になる物質と接触することがあります。そのため、アボカドを切る前から変色してしまうことがあるのです。

黒くなる原因は

黒い斑点の原因物質はアボカドに含まれるポリフェノールです。ポリフェノールは空気に触れると酵素の働きで酸化し、黒や茶色に変色します。この変化は褐変(かっぺん)と呼ばれ、多くの野菜や果物に起きる現象です。アボカドの維管束の褐変は熟しすぎの個体に出やすいといわれています。

食味には影響がある

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変色して黒くなった維管束は食べても害はありませんが、硬くなっているので食感がよくありません。えぐみを感じるという人もいます。気になる場合は、黒くなっている部分が少しなら切り落としてしまいましょう。また、黒くなった維管束は裏ごしをすればきれいに取りのぞけます。

食べられないアボカドの見分け方

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黒い斑点や筋が出ているアボカドは、傷んでいるわけではないので身体に害はありません。しかし、腐ったアボカドを食べてしまうと食中毒で腹痛や吐き気をもよおすことがあります。果肉が全体的に黒ずんでしまっているものは腐り始めているので食べられません。果肉の変色以外ではアボカドは腐るとどうなるのか、食べられないアボカドの見分け方を知っておきましょう。

すっぱい臭いがする

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アボカドを切ったときに、いつもと違う臭いを感じたら注意しましょう。通常、アボカドは青くさい臭いがします。青くさい臭いはアボカドが腐るにしたがって、ツンとくるようなすっぱい臭いに変化していきます。このとき味も酸味の強いものに変化していますが、なるべく口に入れる前に臭いで判断しましょう。

汁が出る

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アボカドは水分の含有量が少ない果物です。新鮮であればカットしても果汁がしたたるようなことはまずありません。アボカドから汁が出ていたら、腐ってしまったと考えて間違いないでしょう。腐敗によって細胞壁がもろくなったことが原因で、細胞の中にとどめてあった水分が外に漏れだしているのです。

果肉がぶよぶよと柔らかい

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アボカドは皮がこげ茶色になり、触ってほどよい柔らかさと弾力を感じるようになると食べ頃です。しかし腐ってしまうと、ほどよい柔らかさを通り越してぶよぶよとした感触になります。アボカドをやさしく押してみて、そのまま指の形にへこんでしまうものは食べないほうがよいでしょう。

黒い斑点のあるアボカドを避ける選び方

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アボカドの果肉に黒い斑点があるかを外見で見分ける方法はありません。しかし、黒い斑点は熟しすぎのものに出やすいといわれています。熟しすぎているアボカドを避ければ、黒い斑点のあるものに遭遇してしまう確率も減ります。見た目の特徴から熟しすぎていない、食べごろのアボカドを選びましょう。

食べごろのアボカドを見分けるポイント

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アボカドを選ぶときは、食べるタイミングを考慮することも大切です。すぐに食べる場合は食べごろの完熟ものを、数日置くなら少し未熟なものを選びましょう。

皮を見る

アボカドの皮は未熟な時期は緑色をしていますが、成熟するほどに黒っぽく変化していきます。緑から黒へ変化する途中のこげ茶色のものが食べごろといわれます。完全に黒くなっているものは熟しすぎの可能性が高いです。

触ってみる

食べごろのアボカドの実には弾力があります。そっと押してみると柔らかさは感じるものの、へこんでしまうほど柔らかくはない硬さです。押してみてフカフカしている感じがしたり、押し返す感じがなく指が沈んだりしたら熟しすぎです。

ヘタを見る

アボカドのヘタが少し浮いて、取れそうになっているのも食べごろのサインです。ヘタをさわると少しぐらぐらする状態です。ヘタが取れているものは熟しすぎていたり、空気に触れて変色したりしている可能性が高いので避けましょう。

黒いアボカドは交換してもらえることも

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アボカドは切ってみないと中身がどうなっているかわかりづらく、当たりはずれに悩まされる食材です。そのため、販売店によっては中身が変色していたものは交換してくれるところもあります。切ってみて中が黒くなっていた場合は、買ったお店に問い合わせてもよいでしょう。ただし、交換できるのは買ってすぐのアボカドのみです。家で数日置いてしまったものは残念ですがあきらめましょう。

アボカドの保存方法

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完熟のアボカドを買ってきた場合は、なるべく早めに食べてしまいましょう。日を置いて食べるつもりで少し未熟なアボカドを買ってきたときは、間違った保存方法が変色の原因になることもあります。正しい保存方法を知っておきましょう。

未熟なアボカドは常温で保存

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アボカドは熱帯の植物なので、低温での保存には向いていません。未熟なアボカドを冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こし、黒い斑点が出てしまうことがあります。アボカドを熟成させるには15℃~27℃が適温とされているので、夏以外は常温での保存をおすすめします。

完熟アボカドの保存は冷蔵庫や冷凍庫で

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すでに完熟になっているアボカドは室温に置いておくと熟成が進みすぎてしまいます。熟しすぎるのを避けるため、冷蔵や冷凍で保存しましょう。冷蔵の場合は乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、庫内の温度が5℃以下にならないよう調整します。冷凍の場合は適当な大きさにカットし、しっかりラップに包んで保存袋に入れましょう。断面にレモン汁をかけると変色しにくくなります。

使いかけのアボカドの変色を防ぐ保存方法

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アボカドは食べごたえのある果物なので、1個を使い切れないこともあるでしょう。使いかけのアボカドはあっという間に黒くなってしまうのが悩ましいところです。なるべく変色させないためには、空気に触れないようにすることが大切です。ぴったりとラップをかけたり、オリーブオイルなどの油を表面に塗ったりするとある程度は変色が抑えられます。また、変色を抑えるコツはほかにもいくつかあります。

レモン汁や酢を塗る

レモン汁や酢をには抗酸化作用があります。アボカドの断面にかけることで酸化を抑え、変色を抑えることが期待できます。

レンジで加熱する

レンジで加熱すると、アボカドを酸化させる酵素が活性を失うため変色しにくくなります。半分に切ったアボカドを、ラップをかけずに500Wで20秒ほど加熱しましょう。風味を損なうことなく、アボカドの変色を防げます。

アボカドを上手に選ぼう

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アボカドの黒い斑点は、食べても害はありません。しかし、せっかく食べるならおいしいものを食べたいですね。見分け方を知って、上手にアボカドを選びましょう。

gotsumi
ライター

gotsumi

山生まれの山育ち、植物大好きの主婦です。故郷よりちょっと都会に嫁ぎ、プランター菜園に奮闘中。

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