アボガドの基本情報
アボガドはサンドイッチ、タコス、カリフォルニアロールに用いられ、最近の日本食に浸透しつつあります。しょうゆに合う食材として刺身のように食べられたり、サラダにも合います。ニュージーランドでは、トーストにバターの代わりとしてぬられていて食べ方はさまざまです。表皮の色が緑色の時はまだ食べごろではなく、全体の色が黒くなりやわらかくなるとおいしく食べられます。
原産地
原産地は熱帯と亜熱帯
原産はメキシコや中央アメリカのような熱帯、亜熱帯地方です。日本で最も多く食べられている品種のアボガドは、耐寒性が約マイナス2度です。冬の寒さに耐えられそうですが、実は熱帯地方出身です。丈夫で大きく育てば日本でも温暖な地方なら越冬することも可能です。アボガドの品種は1000種類を超え、なかには耐寒性がより強いものもあります。
原産地のアボガドと観賞用としてのアボガドの違い
原産地で育つアボガドについて
原産地でのアボガドは、樹高が20メートルにもなる背の高い常緑の木です。また葉の長さは10から20センチ、若葉は褐色ですが育っていくと緑色になっていきます。花の大きさは1から1.5センチの黄色い花を多く咲かせます。
観賞用として育てるアボガドについて
アボガドは環境を整えることができれば観葉植物として、熱帯ではない日本でも冬の寒さに気をつければ育てることが可能です。鉢で植えると約1から2メートルに成長します。室内で育てると小ぶりにはなりますが、部屋をおしゃれな場所にしてくれることでしょう。
アボガドの別名
アボガドの果実は脂肪分が非常に高くふくまれていて、別名「バターフルーツ」「森のバター」とも呼ばれています。カロリーでいえば果物のなかでは一番豊富ですが、脂肪分では血中のコレステロールの増加が低いという健康にうれしい働きをもっています。
日本でいえば、タブノキに近い種類
日本の木の種類で近いものはクスノキ科のタブノキです。タブノキはアボガドと同じく樹高が20メートルほどに成長します。ですがアボガドの果実が10から20センチメートルにたいして、タブノキの果実は1センチメートルと小ぶりに生育します。
アボガドの特徴
実をつけるまでの年数
もし環境の条件がそろい、こまめな管理をして育て方がうまくいっても種から育て実を結ぶためには6から10年かかります。接ぎ木でも3から4年かかるので、よほど忍耐のある人でなければあくまで観葉植物として楽しみましょう。
アボガドの毒性について
動物によってアボガドは猛毒になることがある!
アボガドには「ペルシン」という毒素がふくまれていて、多くの動物には生死にかかわる重大な影響をあたえます。例えば、モルモットや鳥類がアボガドを食べると呼吸困難になってしまいます。犬や猫が食べると下痢や嘔吐といった症状が出てしまいます。ほかにもアボガドの葉や木の皮を食べても、毒素に反応する動物もいます。ですので、動物のまわりにはアボガドは置かないように注意しましょう。
人間には無害なの?
多くの人には特に害はありません。ですが、天然ゴムアレルギーの人は中毒反応があらわれることがあります。じんましん、舌やのどのはれ、吐き気や嘔吐といった症状がみられる場合はすぐに病院へ行きましょう。ペルシンは最近になって解明されてきている物質なので、なぜ人間以外の動物には中毒反応が強く出るのか詳しくはわかっていないようです。
水耕栽培とは
水耕栽培とは土を使わずに、水と液体肥料で植物を育てる方法です。植物の根や種子を肥料が入った水につけ、水分と養分、酸素を吸収させます。水栽培は室内で栽培でき、土を使わないので土からくる病にかかることはないので無農薬で育てることができます。また気温が下がってしまう冬でも関係なく植物を栽培することができます。
出典:写真AC