アボカドの果肉は茶色に変色しても食べられる?腐ってない?食べ方は?

アボカドの果肉は茶色に変色しても食べられる?腐ってない?食べ方は?

アボカドを切ったときに、中が茶色く変色している場合があります。一見、腐っているようにも見えるため、食べるのをためらうこともあるでしょう。この記事では、アボカドが茶色に変色にする理由や、食べられるかの見分け方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.栄養豊富なアボカド
  2. 2.茶色くなったアボカドは食べられる?
  3. 3.アボカドが茶色くなる理由
  4. 4.茶色いアボカドが食べられるかの見分け方
  5. 5.茶色くなったアボカドの食べ方
  6. 6.アボカドを茶色く変色させないためには
  7. 7.アボカドが茶色くてもすぐに捨てないで!

栄養豊富なアボカド

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アボカドとは、鮮やかな緑色の実をつける、クスノキ科の高木常緑樹です。実を包み込む果皮がワニの肌のようにザラザラしているため、別名「鰐梨(わになし)」ともいいます。果肉は薄い黄緑色で、とろけるような滑らかな食感とくせのない味が特徴です。サラダ、ハンバーガー、巻きずしの具など、どのような料理にもよくあいます。

アボカドに含まれる栄養素

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脂質

アボカドには脂質が多く含まれており、脂質の中でも良質な「不飽和脂肪酸」の含有量が豊富です。皮下脂肪になりにくく、コレステロール値を下げる役割を果たします。良質な脂質は体に不可欠な栄養素ですが、栄養価が高い分カロリーも高めのため、食べ過ぎには注意しましょう。

ビタミン

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アボカドの実には、ビタミンB群を始め、10種類を超えるビタミンが含まれています。中でもビタミンE含有量は、アボカド1.5個で成人男性が1日に必要なビタミンEを補給できるほど豊富です。ビタミンには、皮膚の健康維持、整腸作用、血管の働きをサポートする役割、血液サラサラ効果などが期待されています。

食物繊維

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アボカドの実1個に含まれる食物繊維の量は、ゴボウ1本分と同等であり、野菜の中でも高い含有率を誇っています。水溶性と不溶性の両方の食物繊維を含み、整腸作用、便秘解消、血糖値の上昇の抑制、ダイエット、美容にも効果的があるとされます。

茶色くなったアボカドは食べられる?

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茶色くなったアボカドは、場合によっては問題なく食べられます。切ってみたら実に茶色や黒の変色が見られたからといって、すぐに捨ててしまわないようにしましょう。もちろん食べないほうがよいケースもあるため、見分け方のポイントをしっかりと抑えておくことが大事です。

茶色くなっても食べられる場合

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茶色や黒に変色したアボカドは、「酸化」が原因のときに限って食べられます。ただし、酸化がひどくなると当然質は悪くなり鮮度も風味も劣えていくため、タイミングを見極めておいしいうちに食べましょう。変色以外に異変を感じるときには、酸化以外の原因が考えられるので注意してください。

アボカドが茶色くなる理由

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理由①メラニン色素

アボカドを切った後、そのまま放置しておくと徐々に変色してしまいます。これは「メラニン色素」が原因です。アボカドに含まれるポリフェノールは、酸素と結びつくとメラニン色素を作り出します。メラニン色素は黒や茶色をしており、メラニンが増えると同時に変色が進むわけです。

メラニンはシミやそばかすの原因といわれていますが、食べても大丈夫でしょうか?

メラニン色素は人間の肌内部でも作り出される成分であり、食べても大丈夫です。メラニン色素を含む変色したアボカドを食べたからといって、シミやそばかすに直接的に影響を及ぼすことはありません。

理由②維管束

アボカドには果肉や皮に比べて酸化しやすい「維管束」と呼ばれる器官があり、変色しやすい特徴を持っています。皮の外側から確認するのは難しいため、切った状態で観察してください。体に害はなく、もちろん食べて大丈夫です。

維管束ってどんな働きをするの?

維管束とは植物に含まれる内部組織のひとつで、アボカドでは果肉の中心にある種に水分や養分を届ける役割を果たします。植物の成長には不可欠な大事な組織です。

理由③劣化

アボカドは収穫時に落としたり輸送の際にぶつけたりすると、傷の部分から劣化し変色が始まります。劣化による変色は、皮の内側や皮近くの実の一部分に多く、全体的にみられることは少ないです。ただし放置し続けると劣化は進み変色も広がるため、切ったアボカドが茶色くなっている場合には、なるべく早く食べるようにしましょう。

理由④熟しすぎ

アボカドは熟すと同時に茶色くなっていきます。変色範囲が小さければ食べても問題ありませんが、熟しすぎると風味や食感が劣ることがあるため気をつけましょう。熟しすぎが原因の変色は、皮の内側や果肉の一部分、種周りにみられるケースが多いです。追熟させる際は適切なやり方で管理し、食べごろを逃さないように注意深く観察してください。

理由⑤腐ってる

熟したアボカドはおいしいですが、熟しすぎると腐ってしまい、実が全体的に茶色や黒に変色します。傷やヘタが取れたところから雑菌が入ることによって腐りが早まるので、購入するときにはアボカドの状態をよく観察してから選んでください。腐ってる状態のアボカドは体に悪影響を及ぼす危険性があります。食べずに破棄しましょう。

理由⑥カビ

アボカドの変色は、カビによって引き起こされることもあります。果肉の広範囲にわたって色がおかしいときや、いつもと様子が異なるときは、食べずに破棄してください。黒カビ、白カビ、赤カビなど、さまざまな種類のカビが生えます。カビが見られる範囲が狭いときでも、深いところまで根を張っている可能性も高いため、食べないほうが賢明です。

茶色いアボカドが食べられるかの見分け方

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見分け方①臭い

茶色くなったアボカドが食べられるかどうか判断しにくいときは、切ってみて臭いを確かめましょう。アボカドは傷むとツンとした酸っぱい臭いを放ちます。皮表面に特に問題が見られなくても、切った際に変な臭いがするときは、腐ってるか傷んでいる可能性が高いため気をつけてください。

見分け方②柔らかい

アボカドは食べごろになると柔らかくなりますが、傷むにつれて柔らかさが増すため注意が必要です。皮の内側から果肉まで広く茶色く変色し、さらに柔らかすぎるときは、食べないほうが賢明です。切る前の段階で、強めに握って汁が出るときや力を入れなくてもすぐにつぶれるときは、傷みが進んでいる状態のため迷わず破棄しましょう。

見分け方③変色の範囲

アボカドを切ったときに、実が茶色や黒くなっていたときは、その範囲を確認しましょう。アボカドは熟すとともに多少なりとも変色していきます。ただし、食べごろの状態では変色は薄く、一部分にしか見られません。果肉全体に茶色や黒の変色があり、さらに色が濃いときは、熟しすぎを越えて腐ってる危険性が高いです。

ボタニ子

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次は、茶色くなったアボカドの食べ方について紹介するよ!

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茶色くなったアボカドの食べ方

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