入学式や卒業式にもおすすめ!生花コサージュの詳しい作り方を解説!

入学式や卒業式にもおすすめ!生花コサージュの詳しい作り方を解説!

コサージュは、女性の衣装の胸元や襟元を飾る花飾りです。なかでも生花コサージュは、フォーマルな装いをさらにみずみずしく華やかに演出してくれます。生花コサージュに適した花や作り方をご紹介しましょう。日持ちをよくするポイントや、保存方法、付け方もあわせて解説します。

記事の目次

  1. 1.装いを華やかに演出する生花コサージュ
  2. 2.生花コサージュ作りに必要なもの
  3. 3.生花コサージュの作り方①花の準備
  4. 4.生花コサージュの作り方②葉の準備
  5. 5.生花コサージュの作り方③組み立て
  6. 6.生花コサージュの作り方④茎の処理
  7. 7.生花コサージュの付け方
  8. 8.生花コサージュの保存方法
  9. 9.生花コサージュを手作りしてみよう

生花コサージュの作り方①花の準備

まず、花や葉にワイヤーで茎をつけて、アレンジしやすくします(ワイヤリング)。日持ちのよさを左右するのが、ワイヤリングから完成までの作業の手早さです。手の中でいじりすぎると、植物が弱ってしまい、日持ちがしなくなってしまいます。初心者は100均の造花などで作り方を練習しておくのもよいかもしれません。

一般的な花の場合

まず、バラやカーネーションなど一般的な一輪咲きの花の処理です。先を斜めに切って刺しやすくしたワイヤーを、花のがくの部分か根元に突き通します。花が重い場合は画像のように2本のワイヤーを交差させてください(クロスメソッド)。花が小さめで軽い場合は、ワイヤー1本でも大丈夫です(ピアスメソッド)。

ピアスメソッドは、ピアスを刺すようにがく部分や根元にワイヤーを一本まっすぐに突き通す方法よ。

ワイヤーを茎に沿うように折り曲げます(画像左)。茎の切り口の部分に、濡らしたキッチンペーパーを巻いてください。ほんのわずかな水分ですが、花の日持ちをよくする命の水です。巻き過ぎると茎が太くなって見栄えが悪くなるため、スリムに巻きます。

フローラルテープを巻きます。フローラルテープは伸びると粘着力が出るため、しっかり引っ張りながら巻くのがコツです。花の根元はまっすぐに巻き(画像左)、徐々に斜めに巻き下ろします(画像右)。ワイヤー部分を持って立てても、花の頭がぐらつかなければOKです。

本物の茎が入っている根元の部分では曲げられませんが、茎の切り口より下は自由に曲げられます。茎の切り口の位置で曲げて、花を正面に向けましょう。

ボタニ子

ボタニ子

ガーベラは一輪の花が大きくて重いから、クロスメソッドでは支えきれないわ。特別なワイヤリングが必要なの?

ガーベラなど平らで広い花の場合

ガーベラは一輪でも存在感があり、色も豊富で扱いやすいため、人気の花材です。このように平らで広い花の場合は、フックメソッドが適しています。今回は100均の造花を用いて作り方を説明しましょう。まずワイヤーを茎の中を通すか、茎に沿わせるようにして、花の下から上まで突き通します。

花芯から突き出したワイヤーの先端を少し曲げて、フック状にします。フックの部分が大きくなり過ぎると花の中に隠れないため、大きさを加減してください。ワイヤーを下から引っ張って、フックが花芯の中に埋もれるようにします。

茎の切り口部分に濡れたキッチンペーパーを巻き、フローラルテープで隠します。茎の切り口の位置でワイヤーを曲げましょう。

ボタニ子

ボタニ子

胡蝶蘭も複雑な形のお花よね…。どうやって扱えばいいかしら?

胡蝶蘭の場合

胡蝶蘭などの蘭も一輪で見栄えがし、日持ちのよい花です。胡蝶蘭はクラッチメソッドでワイヤリングします。100均の造花を使ってを説明しますが、生花でも処理の仕方は同様です。まず、ワイヤーを二つ折りにし、U型になっているほうの端1cm程度を、90°に曲げます(画像左)。ワイヤーの先端を、下2枚の花弁の上、上3枚の花弁の下を通るように挿し込んでください(画像右)。

U字部分がリップ(蘭の中心部分)の辺りにきたら、上側に抜けたワイヤーを下に倒します。U字部分がリップにかかればOKです。下に倒したワイヤー2本は、上の花弁の両側から下に出して、茎に沿わせます。

茎の切り口部分とワイヤー2本を一緒に塗れたキッチンペーパーで巻き、フローラルテープで巻きます。画像のように、キッチンペーパーは茎だけに巻いて片方のワイヤーと一緒にし、もう片方のワイヤーを巻き付けて固定しても問題ありません。フローラルテープで巻いたら、首を曲げて花を正面に向けます。

ボタニ子

ボタニ子

メインの花が一輪でも、かすみ草を添えると華やかよね。かすみ草のワイヤリングの仕方も知りたいわ。

小花の場合

かすみ草のように小花が枝分かれしてついている花では、ツイスティングメソッドが適しています。まず、ワイヤーを二つ折りにして枝分かれ部分にかけてください(画像左)。片方のワイヤーを茎に沿わせ、もう片方のワイヤーを巻き下ろします(画像左から2番目)。濡れたキッチンペーパーを少量巻いて(画像左から3番目)、フローラルテープで巻きましょう(画像右)。

片方のワイヤーを茎に沿わせた時点でキッチンペーパーを巻く方法もあります。もう片方のワイヤーは、ペーパーを茎に固定するように巻き下ろしてください。そのあと、きれいにテーピングします。どちらでもやりやすい方法を選んでください(葉の処理でも同様)。

ボタニ子

ボタニ子

花のワイヤリングといっても、いろいろな方法があるのね!今度は葉のワイヤリングを教えて。

生花コサージュの作り方②葉の準備

普通の葉の場合

普通の葉はヘアピンメソッドで処理します。葉の表に少しワイヤーが見えるため、グリーンワイヤーを使うのがおすすめです。まず、ワイヤーを二つ折りにしてヘアピンのような形にします。ワイヤーを葉の表側から主脈の両側に刺してください(画像左上)。濡れたキッチンペーパーを切り口に巻いた茎と片方のワイヤーを一緒にして、もう片方のワイヤーで巻きます(画像左下)。巻いたらテーピングしてください(画像右)。

複葉の場合

複葉の場合は、葉の途中の小葉にワイヤーをかけます。片方のワイヤーを茎に沿わせ、もう片方のワイヤーで巻き下ろしてください(画像左)。こうすることで、長さのある葉でも自由に表情をつけられます。このあとの処理は普通の葉と同様です。

線型の葉の場合

線型の葉は、束ねて添えたり、丸めて添えたりと、いろいろな表情を表現できます。お好みの形にしてワイヤーで縛り、ワイヤーをフローラルテープで隠しておきましょう。

形の違う葉をいくつか組み合わせてアレンジするのも素敵よ。

ボタニ子

ボタニ子

いよいよ組み立てね!楽しみだわ!

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生花コサージュの作り方③組み立て

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