生花コサージュの作り方③組み立て
メインになる花一輪を、利き手でないほうの手で持ちます。その際に、茎を折り曲げたポイント(メカニカル・フォーカルポイント)を人差し指と親指でしっかり押さえてください。葉や添え花を、このポイントに束ねていきます。それぞれのパーツが花の後ろからどのくらい見えるとバランスがよいかを考えながら、茎の長さを加減しましょう。メカニカル・フォーカルポイントがずれないように常に支えます。
すべてのパーツをまとめたら、メカニカル・フォーカルポイントにワイヤーを巻き、しっかり束ねます(画像左)。全体のバランスがよいかを確認し、ワイヤー部分をフローラルテープで隠してください(画像右)。
画像左のようになりました。画像右は花を複数使っていますが、この場合も要領は同じです。メカニカル・フォーカルポイント1点にすべてのパーツを集め、しっかりと固定することを意識します。
ボタニ子
生花コサージュの作り方④茎の処理
茎のワイヤーを処理するにはいくつかの方法があります。茎の状態と、胸元に飾るときに茎を上にするか下にするかなどを考えながら、決めるとよいでしょう。
- 茎をばらばらのまま切り揃える(画像左上):茎を同じ長さか、斜めに切り揃える。茎の太さがだいたい揃っているときれい
- 茎を見せない(画像右上):茎をまとめてから、花や葉の下に隠れるくらいに短く切る
- 茎をまとめる(画像左下):茎をフローラルテープなどでまとめる。根元にリボンをつけてもOK
- 茎をまとめてリボンを巻く(画像右下):茎をまとめたフローラルテープを見せたくない場合の方法。やり方は下記参照
茎にリボンを巻く方法
リボンを、まとめた茎の端にかぶせます。リボンの幅が太い場合は外表に半分に折ってかぶせましょう。リボンの片端は茎に沿わせ、メカニカル・フォーカルポイント辺りでちょうちょ結びができる分の長さを取っておいてください。反対側のリボンを、茎に下から巻き上げていきます。
根元までリボンを巻き上げたら、最初に取っておいたリボンと結び、ちょうちょ結びをします。立て結びにならず、リボンの表側が見えるように注意して結んでください。リボンの形と花や葉の向きを整えます。
生花コサージュができたら、当日着る衣装に一度あわせてみるといいかもしれないわね。
ボタニ子
そういえば、私、コサージュの付け方を知らないわ!
生花コサージュの付け方
コサージュの付け方としてポピュラーなのが、コサージュピンを使う方法です。待ち針のような針で衣類に縫いとめます。画像のように、服を1針すくってからコサージュのメカニカル・フォーカルポイント辺りに針を通し、服をもう1針すくってください。こちらの付け方は、むき出しの針を身につける不安があるかもしれません。
そこで、針先にはめるキャッチが付いたコサージュピンもあります。インターネットでも販売されているため、探してみるとよいでしょう。
コサージュは衣装の左側(向かって右側)、胸と肩の間くらいの位置か襟につけるのがおすすめよ。
安全ピン型のコサージュピンはもっと手軽に使えるアイテムです。100均でも販売されています。コサージュのメカニカル・フォーカルポイントの裏に、ワイヤーやテグス、フローラルテープなどで固定して使ってください。
ボタニ子
生花コサージュって憧れるけれど、イベント当日に作っている余裕があるか心配だわ…。
大丈夫!生花コサージュは前日に作って保存しておけばいいのよ!
ボタニ子
生花コサージュって保存できるの?保存方法を教えて!
生花コサージュの保存方法
生花コサージュは、前日に作って冷蔵庫で保存しておきます。オーダーの場合も前日に受け取って冷蔵庫で保存しておけば、当日せわしない思いをしなくてすむかもしれません。冷蔵庫に入れる際には、乾燥しないように心配りが必要です。大きめのタッパーやラップをかけた果物パックなどに入れ、軽く霧吹きで水分を与えて密閉し、野菜室に入れます。冬場なら玄関など涼しい場所でも保存可能です。
ボタニ子
プロは2~3日日持ちするように作ることも可能だそうよ。初心者は前日に作って保存しておくのがベストね。
イベント会場が暑いと、花がしおれやすくなるわ。エアコンの風が直接当たる場所を避けるなど、気配りをするといいかもしれないわね。
生花コサージュを手作りしてみよう
生花コサージュはお祝いの気持ちを伝え、自分らしさをやさしく表現するアクセサリーです。作り方が難しそうに思えるかもしれませんが、扱いやすい花を選べば意外に簡単にできます。前日に作って保存しておくことも可能です。晴れの日に花を添える生花コサージュを、ぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。
花をたくさん使うのもいいけれど、花一輪でもかわいいコサージュができるのね!