園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 低木,高木 |
樹高・草丈 | 10cm~20m |
花の色 | 白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性,初心者 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
パキラは、日当たりが良い場所に育つ常緑高木です。大きいもので20mの高さになります。パキラは花が咲き、大きく育った樹木には果実が実ります。葉の特徴としては、手を広げた様に放射状に広がり5~7枚くらいのボート型をしています。葉の表面につやがあるのも特徴です。
ここでは、室内のインテリアとして育てられるパキラの品種・種類をご紹介いたします。同じ種類であっても、全体の形や幹の太さ、葉の大きさなど一つずつ違います。好みのパキラを選ぶ際は、観葉植物が置いてあるお店で選ぶことをおすすめします。
パキラグラブラは、幹の根本が膨らんでいます。地植えで育ったものの高さは、20mほどにもなります。挿し木で育ったパキラが、観葉植物として出回ります。一般的に売られているほとんどがこの品種です。挿し木では、なかなか見られませんが白い大きな花を咲かせます。
ネジリパキラは、通常のパキラグラブラよりも人気があります。幹が編み込まれているのが特徴で、お祝いやプレゼントに贈ると喜ばれます。これは自然にできたものではなく、幼木のときに人工的に編み込んでつくられたものです。華やかですが、パキラグラブラよりも寿命が短いといわれています。
植え付け時期 | 4~6月 |
植え替えの時期(鉢植え) | 5~6月 |
摘心の時期 | 5~7月 |
剪定の時期 | 6~7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6~7月 |
パキラの栽培適期は、5月~6月です。春から夏にかけて枝を伸ばします。室内であれば1年を通じて育てることができます。特に芽がよく伸びる5月は、適切に剪定をしながら育てると葉の量も増えていきいきと育ちます。
パキラは、耐陰性が強い植物で、室内の日当たりがよくない場所でも栽培することができます。しかし、日陰に長期間置くと軟弱になり、枝葉が折れやすくなるので注意が必要です。栽培場所として適しているのは、室内で日光が当たる窓際です。日光に当てたほうがしっかりとした株に育ちます。春夏は、玄関や庭先でも育てることができますが、秋冬は、室内に入れて栽培しましょう。
パキラは、地植えよりも鉢植えで育てるほうがよく出回ります。パキラの幹や枝が伸びてきたら一回り大きいサイズの鉢にパキラを植え替えることをおすすめします。適切な環境下では、パキラはぐんぐんと育ちます。一回り大きな鉢にすることで、鉢の中の根を広げていくスペースを確保したり、土への栄養補給をしたりすることでより元気なパキラが育ちます。
鉢は、基本的にパキラの一回り大きいサイズを選びます。プラスチック製の鉢よりも陶器製の鉢の方が通気性がよいのでおすすめです。陶器製の鉢は、水受け皿が小さい場合が多いので、水をたっぷりやると漏れてしまうことがあるので注意してください。別売りでも売られているので、必ず大きめの水受け皿を敷きましょう。
パキラは、室内でも屋外でも育てることができます。地植えであれば外、鉢植えであれば室内がよいでしょう。パキラは、耐寒性に弱いので10度以下にならないように気をつけましょう。
パキラは、風通しと日当たりのよい場所におきましょう。日が当たらない場所だと幹が弱くなったり、根腐れしたりしまいます。パキラは、環境によってすぐに影響が出てしまうので、育てながらいきいきと育つ場所を選びましょう。
パキラの用土は、ブレンドして作るのをおすすめします。観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合で混ぜて、鉢や生育環境に合わせて調整しましょう。パキラは、高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。成長速度に合わせて肥料を加えるとさらによいです。
パキラを管理する上で大切なことは、日当たりなどの栽培環境、用土や鉢、水やりのポイントをおさえることです。しかし、元の個体のもつ力が弱かったり環境が管理されていないと育ちにくく、大きくならないこともあります。ここでは、育てていくなかでの疑問を整理しながらパキラの育て方を見ていきましょう。
ボタニ子
ボタニ子
パキラの葉や苗がしなしなになって元気がない!?上手く管理できていないのかな?
パキラは、水のやり方がとても重要です。苗に水をやった後に水はけが悪いと根腐れが起きています。幹の全体を触って、柔らかくなってきたら根腐れの可能性があります。水のやり過ぎや、水はけの悪い状態のままにしておくと、パキラは根が呼吸出来ずに、腐ってしまいます。排水穴が無い鉢に多い症状です。鉢は、陶器鉢で通気性のよいものを選びましょう。鉢底に鉢底石を入れておくと根腐れを防いでくれます。
パキラの肥料は、おもに錠剤用と液体用があります。錠剤肥料は、手間がいらず肥料切れが防げます。即効性と緩効性の成分を含んでいて、安定した効果が2か月続きます。臭いが無く清潔なので、室内でも安心して使用できます。
一方液体肥料は、観葉植物の生育に必要な15種類の栄養素がバランス良く配合されています。また、トレハロースが配合されており、細胞を乾燥や凍結から守り有用微生物を活性化させます。
パキラに付きやすい害虫は、「ハダニ」「カイガラムシ」「コバエ」などがいます。葉の色が退色します。ハダニは、葉の裏がに発生することが多いです。水に弱いので霧吹きで葉の裏側の水を与えて予防しましょう。「カイガラムシ」は、長さ2~3mmでワラジ状の虫が寄生し、粉っぽい白い綿状の塊が付きます。水で流すこともできます。「コバエ」が発生したら、土に卵を産んでいる可能性があるので、その場合は土を取り除く必要があります。害虫から守り病気を防ぎましょう。
パキラは日光が当たらない部屋に長期間置いたりしていると、葉がしなしなになって垂れてきます。すぐに水をやり日当たりの良いところに置くと元に戻ります。また、日照不足状態が長く続くと、「間延び」してしまいインテリアとしては不格好な形に成長してしまいます。茎が細く伸びたり、樹形がアンバランスになるので注意が必要です。
現在のパキラが入っている鉢よりも一回り大きな植木鉢を準備します。その他には、観葉植物用の培養土、ピンセット、鉢底ネット鉢底石、割りばし、ビニールシート、新聞紙、小さなシャベル、スコップがあると便利です。
剪定は、5月がおすすめです。新しい芽を生やしたいときや、パキラが徒長してしまったり、大きく育ちすぎてしまった時にも行います。摘心をすれば、新しい新芽が1週間~2週間前後で敵芯した場所から少し下の位置から出てきます。
パキラは暑さに強いため、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。しかし、夏の日差しが強い日に日光に当てすぎると、葉がやけてしまうので注意が必要です。
パキラは寒さに弱いため肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。
パキラの葉をふやしたい場合は、挿し木をします。茎挿しで増やす方法がおすすめです。時期は、5月~7月頃が最適です。茎挿しするときの土は、古いものではなく、購入したばかりの新しい土を使用しましょう。庭やベランダなど水や土が広げっても問題のないところでやるのをおすすめします。
パキラの葉の先が茶色くなってきた!?病気かな?害虫かな?