ホーリーモーリーの育て方！初心者でも失敗しない栽培のコツを紹介！ | 植物図鑑

ホーリーモーリーは、カリブラコアの中の「スーパーベル」に分類されている品種の1つです。大ぶりでカラフルな花色が特徴の一年草ですが、冬越しさせやすく、多年草として扱われることがあります。

ホーリーモーリーは開花時期が長く、ペチュニアに似た花を咲かせます。カリブラコアの花が小ぶりなのに対して、ホーリーモーリーは品種の中でも花が大きいのが特徴的です。開花時期は春から晩秋までと長く、上手に冬越しできれば翌春も開花します。

ホーリーモーリーというユニークな名前は、英語で「なんてこった！」と驚きを表す意味が由来します。ホーリーモーリーはピンクの斑が入った、黄色い花を咲かせます。その珍しい姿からこの名前がつけられました。

ホーリーモーリーの植え付けは3～9月が適期ですが、寒冷地など気温が低い場合は、4月以降に植え付けるのがおすすめです。9月に植え付ける場合は、冬越しを考慮して屋内管理をするとよいでしょう。

ホーリーモーリーの栽培は、泥はねに注意してください。泥がつくと病気になる可能性があるためです。庭植えする場合は、マルチングやレイズベッドを取り入れましょう。鉢植えの場合は、植木鉢を地面に直接置くのは避けて、ブロックなどで高さを作ってその上に置きます。

ホーリーモーリーは、庭植え、鉢植えともに屋外の風通しがよい日向で栽培します。霜や雪に当たると枯れてしまうため、本格的な冬が来る前に軒下または屋内へ取り込みましょう。屋内では日当たりがよい窓際に置いてください。

ホーリーモーリーを育てる土は、水はけのよい弱酸性の用土が好ましいです。鉢植えには、市販のペチュニアの用土やカリブラコアの用土など専用の土がおすすめです。またホーリーモーリーは連作障害を起こす可能性があります。ナス科の植物を植えたあとの用土を使うのは避けましょう。

庭植えのホーリーモーリーは自然に任せて管理をしますが、日照りが続く場合は朝と夕方に水やりをします。鉢植えのホーリーモーリーは、土の表面が乾燥してきたら鉢底からあふれるくらいたっぷりと水やりをしてください。

肥料は固形または液体タイプのものを、成長期にあたる4～11月の間に施します。冬の間は、肥料は施しません。固形タイプは1カ月に1回、液体タイプは2週間に1回を目安に施してください。栄養が行きわたり、鮮やかな花がつきやすくなりますよ。

ホーリーモーリーの生育期間は、アブラムシの被害に注意します。とくに4～6月と9～10月の涼しい時期は、アブラムシが発生しやすいです。定期的に薬剤を散布して予防しましょう。

ホーリーモーリーを同じ場所で栽培し続けていると連作障害を起こし、立ち枯病を発症する場合があります。定期的に植え替えをして、病気にならないように栽培しましょう。

ホーリーモーリーの花数が減ってきたと感じたら、植木鉢のふちに沿って、半円を描くように丸く刈り込みましょう。およそ1カ月後には、再び花がつくようになります。また定期的に花がらを摘み取ると、病気の予防にも繋がります。

ホーリーモーリーの種まきは、3～5月または9月頃に行います。種の殻は硬いため、発芽が難しいことがあります。殻に少し傷をつけてからまくと、発芽率が上がりますよ。種はあまり出回っていないため、咲き終わった花から採取するのがよいでしょう。

ホーリーモーリーの苗の選ぶなら、下葉が枯れておらず、全体的に生き生きとしている苗にしましょう。徒長枝がないかも確認します。早期に購入する場合は、つぼみや花があまりついていない苗を選ぶのがおすすめです。

植え替えは1年に1回、4～6月または9月にします。一回り大きめの植木鉢と鉢底ネット、軽石、培養土を用意しましょう。冬越しをしない場合は、植え替える必要はありません。

ホーリーモーリーの剪定は、梅雨が来る前に株元から1/3を目安に切り戻します。風通しがよくなり、病気や害虫を防げます。元気に育てるためにも、秋までに2回ほど切り戻すのがおすすめです。

ホーリーモーリーは、苗を植え付けてから2週間後に摘心します。脇芽が伸び、花数が増えやすくなります。

ホーリーモーリーを冬越しさせるときは、霜や雪、寒風に当たらない工夫をします。鉢植え栽培なら、軒下や屋内へ移動させるとよいでしょう。

ホーリーモーリーのおすすめの増やし方は、成功しやすい挿し木です。春または秋頃に茎を切り取り、切り口を30分ほど水につけたのち、挿し木用の土に挿します。2週間ほどで発根します。根が充実してきたら、植木鉢や庭に植え付けましょう。