ゴーラムは南アフリカが原産地ということもあり、日光を好み、乾燥に強い多肉植物です。丈夫で手間がかからないため、初心者の方でも簡単に育てられます。また成長がゆっくりで、長い期間観賞できるのも魅力です。
園芸部類 | 多肉植物、クラッスラ |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 40㎝~50㎝ |
花の色 | 薄ピンク色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
特性・用途 | 常緑性 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ゴーラムの葉の形は棒状になっていて、葉先がへこんでいます。そのユニークな形が月のクレーターに見えることから「宇宙の木」と呼ばれています。肉厚の葉は、水分を貯められるため、乾燥に強いです。紅葉時期には、へこんだ葉先の縁が赤く色づいてきます。
開花はめったに見られないですが、薄ピンク色の星の形の小さな花が咲きます。日光にしっかり当てて、乾燥状態を保つことで咲いてきます。つやのある緑色の葉とのコントラストが美しいと評判です。
多肉植物は育てやすいものが多く、葉の肉厚でプニプニとした感じがかわいらしいことから、観葉植物として人気があります。種類が豊富で、名前もそれぞれ個性的です。ゴーラムと同じ仲間のクラッスラ属だけでも500以上の種類があるといわれています。
花月
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クラッスラ属のなかでも有名な代表品種で、通称「金のなる木」と呼ばれています。葉の形が硬貨に似ていることからこの名前が付けられました。縁起のよい植物としてプレゼントにも人気です。
火祭り
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夏は緑色ですが、秋~冬になると葉全体が鮮やかな赤色に染まります。初めて見る方は、この色は衝撃的かもしれません。鮮やかな赤色にするためには日光浴がポイントです。
ゴーラムは日光を好むため、屋外に置いてたくさん日光浴をさせましょう。しかし真夏は日差しが強く、葉焼けを起こして弱ってしまいます。蒸し暑さも嫌うため、夏の時期は風通しのよい半日陰に置いてください。遮光シートで屋根を作るのも効果的です。
ボタニ子
ゴーラムは寒さに弱く、屋外に置いておくと株が傷み枯れてしまいます。5℃以下になる場合は、室内の暖かくて明るい場所が最適です。
ボタニ子
冬でも暖かい日はできるだけ日光浴させてね!
ゴーラムは過湿に弱いので、用土は水はけのよいものを使いましょう。花と野菜用の土はゴーラムにとっては水持ちがよすぎるため、根腐れを起こしてしまいます。初心者の方は、多肉植物専用の土を使うと便利ですよ。
土がよく乾いてからたっぷり与えてください。与え過ぎると、過湿に弱いため根腐れを起こす原因になるため注意しましょう。葉に張りがなくなってきたころが、水やりのよいタイミングです。
冬になるとゴーラムは寒さで成長が止まるため、夏の水やりよりも回数は少なめで問題ありません。月に1~2回を目安に与えてください。晴れた日の午前中~午後の暖かい時間帯に与えましょう。
ゴーラムは育てやすく丈夫な植物のため、肥料もあまり必要ありません。春~秋の生育期に少量の液体肥料を与えます。施肥によって多肉植物特有の葉の張りやつやが出てきます。
カイガラムシがゴーラムに寄生し、樹液を吸って枯らしてしまうことがあります。幼虫の間は薬剤で駆除するのが効果的です。しかし成虫になると、全身が貝殻のような硬い物質で覆われているため、薬剤が効きにくくなってしまいます。その場合は、歯ブラシなどで軽くこすって取り除きましょう。
風通しが悪かったり水を与え過ぎたりすると、根腐れを起こして病気になり、やがて枯れてしまいます。土の中が過湿状態になり、カビ類に侵食されてしまうからです。病気で枯らさないためにも、日頃の管理には十分注意しましょう。
ゴーラムの植え替えは、春から初夏が適期です
ゴーラムの増やし方には、挿し木と葉挿しがあります。春~初夏が適期で、天気のよい晴れた日にしましょう。
ボタニ子
根がしっかりしてくるまでは水はあげないでね!
雨が降ったときは、濡れないように屋根の下か屋内に移動してあげるといいよ!