園芸分類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 50cm |
花の色 | ピンク、白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性 |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
バロータは、フェルトのような感触をしたシルバーリーフです。葉を擦ると甘い香りがします。また、初夏には星のような形をしたシルバーグリーンの萼(がく)から小さい花を咲かせます。バロータは耐寒性も耐暑性もあるので、寄せ植えにも使いやすい植物です。
植え付け時期 | 3月~5月、10月~12月 |
剪定の時期 | 4月~6月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6月~8月上旬頃 |
バロータは春に園芸店やホームセンターに出回ります。3月~5月に購入して育て始めるとよいでしょう。春~夏にかけてよく成長するため、植え付け後も定着しやすいです。
バロータはボリュームがあって葉色も美しく、鉢やプランターの寄せ植えの人気アイテムです。また暑さにも寒さにも強く、50cmほどの高さを出すこともできるので露地植えでも活躍します。
バロータは室内でも屋外でも育てられますが、日当たりと風通し、水はけのよい環境で栽培するのがポイントです。とくに室内は日が当たりにくいので、窓辺など日当たりのよい場所を選んでください。また、風通しがよいと、過湿を避けられるだけでなく病害虫予防にもなります。
バロータは水はけのよい用土を好みます。市販の培養土、または赤玉土と腐葉土を6:4で配合した土を使用しましょう。
バロータは乾燥に強く、過湿に弱い植物です。生育期の水やりは、土が乾いてから鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えましょう。冬は水やりを控えめにします。極端に乾燥すると落葉や枯れる原因になりますが、過度な水やりも根腐れの原因になるので気をつけてください。
バロータは肥料を与えなくてもしっかり育ちます。肥料を与える場合は緩効性化成肥料を植え付け時に施すとよいでしょう。
バロータにつきやすい害虫には、ハダニやヨコバイがいます。ハダニもヨコバイも栄養を吸い取るので、放置すると株ごと枯れてしまいます。駆除するには殺虫剤を使用するとよいでしょう。害虫は発見したらすぐに駆除して大量発生を防いでください。ハダニは葉水をかけることで予防できます。ヨコバイの予防には株全体の風通しをよくして雑草の処理をすることも大切です。
バロータがかかりやすい病気は特にありません。
バロータの草丈が伸びてくると花が咲きます。花後は適度な長さで切り戻しておくと、切ったところから脇芽が伸びます。
バロータの苗を購入するときは、まず葉が変色したり枯れたりしてないかチェックしましょう。草丈がヒョロヒョロと高く間延びしていない株を選びます。また、ポット内で根が回って硬くなっている株は避けてください。
バロータは鉢植えの場合、ずっと同じ鉢に植えていると根が回って根づまりを起こしてしまいます。植え付けから1年~2年、または鉢底から根が出てきたら植え替えのタイミングです。植え替えの適期は3月~5月または10月~12月です。
バロータは50cmくらいまで成長しますが、そのままにしておくと株元付近の葉がなくなって茎が間延びしてしまいます。茎は適度な長さで切り戻して形を整えてください。切り戻したところからは脇芽が出ます。また、古い葉は変色して見栄えが悪いだけでなく風通しも悪くなるため、取り除きましょう。翌年により多くの花を咲かせるためには冬の剪定がおすすめです。
バロータは-5℃まで耐えられます。しかし土が凍ると株ごと枯れてしまうので、真冬は室内に移動させるとよいでしょう。露地植えの場合は、腐葉土などでマルチングしてください。また水やりする時間が遅いと夜間に土が凍る原因にもなるので、水やりは朝に行います。
バロータは挿し木や株分けで増やせます。挿し木は剪定のときに切った茎を挿し穂に使用するとよいでしょう。数時間水につけてから土に挿し、根が出るまで水が切れないように管理してください。株分けは植物に負担がかかるので、植え替えと同時に行うとよいです。清潔なナイフを使って株を数個に切り分けて、それぞれを植え付けます。
バロータの苗は春に出回ります。園芸店やホームセンター、ネット通販でも入手できるので探してみましょう。
出典:写真AC