アーモンドネックレスはグリーンネックレスの仲間の多肉植物ですが、ほかの種類よりも茎が丈夫で葉も大きめです。葉の形や模様がアーモンドに似ているのが、名前の由来です。
園芸部類 | 多肉植物 |
樹高・草丈 | 50cm以上 |
花の色 | 白 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
特性・用途 | ハンギングバスケット |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
アーモンドネックレスは茎が太く丈夫な多肉植物で、最初は上に伸びそのうちに横に伸びるのが特徴です。つるが長くなると垂れ下がってきます。アーモンド形の葉には、少し濃い緑の縞が入っています。
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斑入りのアーモンドネックレスの2.5〜3号ポットで「だいゆまじょうづきにしき」と読みます。斑の入っている種類としては強健な性質があり、育て方は普通のアーモンドネックレスと同じです。
アーモンドネックレスの成長期は春と秋で、休眠期は夏と冬です。
アーモンドネックレスは鉢植えがおすすめです。同じように垂れ下がるグリーンネックレス系や上に伸びるタイプのセダムなど、同じ乾燥した環境を好む植物と寄せ植えするとよいでしょう。
アーモンドネックレスは日光がよく当たる環境で育てると丈夫に育つため、室内よりも屋外で栽培します。
アーモンドネックレスの置き場所は、春と秋は直射日光があたる暖かいところがよいです。夏は半日陰か寒冷紗で50%ほど遮光したところで、冬は栽培する土地によって日当たりのよい屋外か室内で育てましょう。
アーモンドネックレスの用土は、市販の多肉植物用のものがおすすめです。
成長期にあたる春や秋は、鉢の中の土が完全に乾いて1週間~10日してから鉢底から水があふれるくらいたっぷり水やりします。梅雨の時期~初夏にかけては雨にあてないように注意し、2週間に1回ほど用土の状態を見つつ水を与えましょう。
夏はほぼ断水しますが、葉があまりにもしぼんで元気がない場合は、涼しい時間帯に用土の表面が湿る程度水やりします。冬は2週間~1ヵ月に一度、用土の乾き具合を見て夏と同じように表面だけ水やりしてください。夏と冬は2~3日以内に、用土が乾くようにしましょう。
アーモンドネックレスは肥料を好むので、成長期にあたる春と秋に追肥しましょう。サボテン用の液肥の場合は月に1回、緩効性化成肥料を与える場合は2ヵ月に1回です。
アーモンドネックレスにつく害虫は、アブラムシ、ワタムシ、カイガラムシなどです。季節が変わる頃に、あらかじめ浸透するタイプの殺虫剤をまいておくと、駆除や予防に役立ちます。
アーモンドネックレスは風通しが悪い場所で管理を続けると、黒点病が発生することがあります。黒点病にかかった葉は元に戻らないので、その部分を切り落として風通しのよい場所へ移動させます。
アーモンドネックレスを選ぶときは、葉の色がきれいな緑で、触ったときに固くつやがありしっかりと膨らんでいる株にしましょう。
アーモンドネックレスの植え替えは、成長期の春や秋に行います。アーモンドネックレスの株をとり出して、根が傷んでいる部分は清潔な剪定ばさみでカットします。底石を敷いた植木鉢に株を入れ、新しい用土を隙間に入れてください。
アーモンドネックレスの花芽は、春になると成長点からまっすぐ上に伸びてきます。花弁は白く葯は黄色で、形は開く前のタンポポの綿毛のようです。
アーモンドネックレスの夏越しは直射日光を避け、半日陰か寒冷紗で50%ほど遮光した場所でなるべく断水して過ごします。どうしても水やりをする場合は、涼しい時間帯に土の表面が湿る程度、2~3日で乾く量を与えましょう。
アーモンドネックレスは-1℃~-2℃くらいまで耐えられます。冬越しの際、多少霜があたっても問題ないため屋外で管理します。外気温が-3℃以下になる積雪のある寒冷地では、日当たりのよい室内で管理してください。
アーモンドネックレスの増やし方は、挿し木がおすすめです。成長期の春や秋に元気のよい茎を5cmほど切り取り、葉をいくつか取って用土の上に置いておくと2週間ほどで発根します。水耕栽培で根出しをしてから用土に植え付ける方法でもよいでしょう。アーモンドネックレスの場合、葉挿しは成功率がとても低いため注意が必要です。