オクラとはどんな植物?
夏に旬を迎えるネバネバ野菜のオクラには、さまざまな特徴があります。オクラを育てるには、オクラがどのような植物なのかを知ることも大切です。オクラは一体どのような野菜で植物なのか特徴を紹介します。
基本情報
学名 | Abelmoschus esculentus |
分類 | アオイ科トロロアオイ属 |
原産地 | アフリカ北東部 |
和名 | アメリカネリ |
花期 | 7月~10月 |
オクラはいぜんはフヨウ属に属していましたが、現在はトロロアオイ属に変更されています。
オクラの花
オクラの花は、野菜の中でも特に美しい花を咲かせることで有名です。花は、ハイビスカスに似たクリーム色の花をつけます。中央部は黒くなっていて、クリーム色と黒色のコントラストが美しい花でもあります。そんな美しい花ですが、オクラの花はあっという間にしぼんでしまいます。朝開花したと思ったら、昼すぎにはしぼんでいることも多いのが特徴です。
オクラの花を見るためには早起きが必須ですね!
オクラのネバネバ
オクラの果実はネバネバしています。このネバネバは「ムチン」という物質です。「ムチン」は胃粘膜を保護したり、腸を整えたりする効果があります。食欲を増進させる効果もあるので、夏バテ防止にも効果を発揮します。ただし、「ムチン」は水に溶けてしまう性質があるのでオクラを料理に使うときは茹でてから切るのがおすすめです。
オクラは星形
オクラの果実は、五角形をしていて輪切りにすると星形になります。そのため、料理に添えると可愛らしくなり小学生や小さな子供が喜びます。さらに、オクラは食材としてもマヨネーズや醤油などいろいろな調味料と合うので小学生の子供もとても食べやすい野菜です。見た目も可愛く、食材としても使いやすいオクラは夏にはもってこいの野菜です。
オクラのプランター栽培の育て方
オクラは、家庭菜園やベランダ菜園としてプランターで育てることが可能です。初心者でも比較的かんたんに育てることができ、夏にはたくさんの果実をつけるので楽しく始めることができます。そんなオクラの初心者の人でもできるベランダやプランターでの育て方を紹介していきます。
プランターの置き場所
ベランダで育てるときは、どこに室外機が置いてあるのか確認しておきましょう。オクラは風通しのいい環境を好みますが、室外機の風があたるところは避けてください。室外機の風は熱風がでることもあるので、室外機の近くにはプランターを置かないようにしましょう。さらに、オクラは日光が好きな植物です。日当たりのいい場所に置いてあげましょう。
用土
家庭菜園では肥料入りの培養土を使うのが一番かんたんな育て方です。赤玉土などでも家庭菜園は可能ですが、オクラは酸性の土壌を嫌うので土に苦土石灰を混ぜておく必要があります。苦土石灰を混ぜるタイミングは植え付ける2週間前がベストです。水はけをよくするために、土を入れる前に鉢植えやプランターの底にゴロ石を入れておきましょう。
土の配合が難しい場合は、お店で販売している肥料入りの培養土を使うのがベストです!
オクラの植え方
苗から植える
苗を植える場合は、用土とゴロ石をプランターの中にいれてからオクラを植える場所を決めます。植える場所が決まったら、苗を土の上に置き、さらに土をかぶせていきます。このとき、土はプランターの上まで入れるのではなく、5cmほど上から土までのスペースを空けます。このスペースは水やりで水が溢れないようにする重要なスペースです。苗は本葉が育っていて、病気や傷がないものを選びましょう。植えた後は、たっぷりと水やりをしてください。
オクラ栽培初心者の方は、苗から育てる方法がおすすめです!
種から植える
種は硬いので1日以上水につけてから種を植えます。このとき、水に沈んでいるものだけを植えるようにしましょう。水に浮かんでしまっているものは植えても発芽しない可能性があるのではじいてください。植える時期は5月中旬~6月の初夏と呼ばれている時期です。植えるときに、2~3粒のオクラの種を植えてください。植えた後は、たっぷりと水やりをしましょう。
種をまいたオクラがすべて発芽したら元気のいいオクラを残し間引きしてくださいね!
プランターに複数植え付ける
プランターのサイズによって何株植えられるかが決まります。2株以上植えたい場合はオクラ同士の株間が20cm~30cmあるのが理想です。ですので、オクラをプランターに植え付けるときは、プランターのサイズに合わせて植え付けるようにしましょう。
肥料
果実ができてからは2週間に1回、ひとつまみくらいの化成肥料を根元に与えます。オクラは肥料を吸収する力が強いので、肥料を与えすぎてしまうとぐんぐん成長してしまうので注意が必要です。逆に肥料が少なすぎても、つぼみはできているのに開花しないということもあります。そのため、様子を見ながら肥料を与えるのがベストです。
土を足す
肥料を与えるときに一緒にやってほしいことがあります。それは、プランター・鉢植えに上から土を足すということです。水やりをすれば、土が減ってしまいます。そのため、肥料を与えるタイミングと同じタイミングで減ってしまった分だけ、土を足してください。
土を足さない育て方をすると、土の表面から根が出てきてしまいます。
水やり
苗が定着するまで、種が発芽するまではしっかりと水やりを行います。それ以外はプランターや鉢植えの土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。オクラは過湿を嫌うので水やりをやりすぎてしまうと病気になり枯れてしまうことがあります。そのため、水やりには十分注意が必要です。
オクラを収穫する
花が咲いたあと、約6日~8日で収穫ができるようになります。収穫のタイミングはオクラの果実が6~7cmくらいに育ったときです。収穫量を上げるために若くて小さい果実を取るのがポイントです。
若い果実を収穫することで、オクラを疲れさせないようにするのがポイントです。オクラの果実は1日で1cm成長しますよ!
育て方・管理の仕方
下葉取り
オクラは果実を葉の付け根につけます。そのため、収穫と同時に果実の下の葉を1~2枚だけ残し、それ以外の下葉は摘み取ってしまいます。摘み取ることにより、風通しがよくなり良い果実をたくさんつけてくれるようになります。
収穫のピークの時期は、先端と果実周り以外の葉はすべて摘んでしまっても大丈夫です。
支柱立て
オクラは、1m以上にもなる植物です。なので、ある程度の高さになったら、支柱を1本立ててあげましょう。支柱を立てたあとは、オクラと支柱を優しく紐で結びます。
次のペーシはオクラをプランターでの育て方のコツを紹介します!
出典:写真AC