パキラはどんな植物?
中南米原産、パンヤ(アオイ)科の植物であるパキラは、本来は20mくらいの大きさにまで成長する常緑樹です。園芸分野では10~200cmほどの観葉植物に仕立てて楽しみます。パキラにはいろいろな品種がありますが、日本で目にする機会が多いものは「パキラ・グラブラ」です。
パキラの特徴
耐寒性・耐暑性
パキラには暑さに強いといった特徴があります。もともとは日当たりのよい場所を好む植物ですが、寒さに注意すれば室内での冬越しも可能です。その際、目安とされる気温は5°Cです。育てる際には、この気温を下回らないよう注意しましょう。
葉の特徴
パキラの葉は掌状葉というもので、指を開いたときの手のひらの形をしています。掌状についた葉(小葉)の数は5~9枚くらいで、つややかな濃緑色です。葉の色は、出はじめたころは明るい緑色で徐々に濃くなり濃緑色に変化します。
幹の特徴
幹の形は丸い棒状に見えるものが多いですが、種から育った実生株と挿し木によりつくられた挿し木株とでは形状に違いが見られます。実生株は幹の下方部が太く上部が細い徳利のような形状で、挿し木株は幹全体が同じくらいの太さをしています。
パキラに咲く花と花言葉
観葉植物としての人気が高いパキラですが、なかには花が咲くケースもあり、花言葉もあります。花をつけるパキラは種の段階から育てられた実生株のみとされており、挿し木株には咲きません。
パキラの花言葉は「快活」「勝利」「幸運を招く(呼ぶ)」です。これらの花言葉には、どのような意味があるのでしょう?3つの花言葉の意味や由来を見ていきます。
花言葉①「快活」
パキラの花言葉の1つは「快活」です。パキラの枝が伸びすぎてしまったときには剪定することもありますが、どの部分を切断しても、すぐに新芽を出します。このように、パキラはとても生命力にあふれた強い植物であるため、明るくて元気な様子をあらわす「快活」という花言葉がつけられたとされています。
花言葉②「勝利」
パキラの花言葉の2つ目は「勝利」です。かつて、とある場所に住む貧しい人が、パキラをたくさん育てて売ることで裕福になったそうです。「勝利」という花言葉は、貧困に打ち勝つといった、このサクセスストーリーのようなものが由来とされています。
花言葉③「幸運を招く(呼ぶ)」
パキラの花言葉の3つ目は「幸運を招く(呼ぶ)」です。こちらも、2つ目の「勝利」で紹介したエピソードが由来のようです。貧しかった人は、パキラのおかげで裕福になれました。きっと「パキラは幸運を招いてくれるありがたい植物だ」と実感していたことでしょう。