パキラの葉焼けの症状とは?葉やけしたらどうなる?復活方法は?

パキラの葉焼けの症状とは?葉やけしたらどうなる?復活方法は?

パキラはスタイリッシュなだけでなく育て方も比較的簡単で、観葉植物として高い人気を誇っています。丈夫で初心者でも扱いやすいパキラですが、実は「葉焼け」には注意が必要です。今回はパキラの葉焼けの症状や対応方法、葉焼けさせないコツについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.パキラは葉焼けする?
  2. 2.パキラの葉焼けの症状と原因
  3. 3.パキラは葉焼けするとどうなる?
  4. 4.葉焼けしたパキラは復活できるのか
  5. 5.パキラを葉焼けさせないためには
  6. 6.日光が大好きなパキラを葉焼けから守ろう!

パキラは葉焼けする?

出典:写真AC

観葉植物として人気が高いパキラは丈夫で育てやすいですが、管理方法を間違うと「葉焼け」を起こす場合があります。葉焼けを防ぐために「日に当てなければいい」と思われがちですが、中南米原産で日光を好むパキラは日当たりのよい場所で管理するのが一般的です。葉焼けを起こさず健康に育てるためにも、葉焼けの原因や対応方法をきちんと理解しておきましょう。

ボタニ子

ボタニ子

葉焼けは簡単にいうと葉が日焼けすることだよ!人が日焼けするのと同じで、パキラも葉焼けするとさまざまなトラブルを引き起こすみたい。

パキラの葉焼けの症状と原因

葉焼けの症状

パキラの葉焼けの初期症状は「葉の色が薄くなる」ことです。もともと鮮やかな緑色のパキラですが、葉焼けすると徐々に黄緑色になりやがて黄色く変色します。色素が抜けることから、葉が透けて見えたり白っぽくなったりする場合もあります。症状が進むと葉の色が薄くなるだけでなく「葉のふちが枯れる」「茶色く変色する」など美観を損ねるのもマイナスポイントです。

葉焼けなのかほかに原因があるのか、判断しやすい方法はありますか?

葉焼けの症状を見たことがない場合は判断が難しいかもしれません。その場合は画像検索してみるのがおすすめです。葉焼けトラブルに悩まされる人は意外に多く、具体的な葉焼けの症状の画像はたくさんあります。できれば自分の育てている植物と同じ種類の画像を見つけ、照らし合わせてみてください。

ボタニ子

ボタニ子

画像を見ると葉焼けの症状が分かりやすいよ!ひとことで「葉焼け」といっても、初期と後期では症状が違うから注意してね!

葉焼けする原因

①直射日光

Photo byLarisa-K

葉焼けの原因で多いのが「直射日光」です。強い日光にあたることで葉が日焼けを起こし、さらに日焼けし続けると火傷してしまいます。本来パキラは日光に強く、原産地の南米では日の光を浴びて20mにまで成長する植物です。現地のパキラは強い光の下でよく育ちますが、観葉植物として室内で管理されるうちに直射日光に弱くなったといわれています。

②高温

Photo byPublicDomainPictures

パキラの葉焼けの原因でもうひとつ考えられるのが「高温」です。生育適温は20℃~30℃で、それ以上高温になると葉焼けする危険性が高まります。また、長く室内で管理していたパキラを急に気温の高い場所に移動させるのも葉焼けの原因になるため注意が必要です。

③水やり

出典:写真AC

水やり自体が葉焼けをもたらすわけではありませんが、水やりの際に葉に付着する水滴には要注意です。水滴はレンズのように太陽光を集めることから、葉焼けの原因になることがあります。また、真夏の高温期に冷たい水を葉に直接かけると、温度差で葉焼けする危険性も高まります。水やりする際は葉に直接ではなく、根元に優しくかけましょう。

ボタニ子

ボタニ子

真夏の水やりは午前中か夕方の涼しい時間に済ませてね!

パキラは葉焼けするとどうなる?

出典:写真AC

①落葉する

「葉の色が薄くなる」「葉のふちが枯れる」「茶色く変色する」など葉焼けした状態を放っておくと、やがて葉は落葉しはじめます。ただし、落葉したからといって必ずしも葉焼けを起こしているわけではありません。落葉の原因は根腐れや水切れの場合もあるため、ほかに葉焼けの症状が見られない場合は管理方法を見直してみましょう。

ボタニ子

ボタニ子

冬の寒さで落葉するのは珍しいことじゃないよ!株の負担を減らして冬を乗り越えるために葉を落とすんだって!

②見栄えが悪くなる

パキラは鮮やかな緑色の葉が美しい観葉植物であり、葉焼けして葉の色が薄くなると見栄えが悪くなります。葉の色が薄い程度で留まればまだよいですが、茶色く変色するまで気が付かないとそこから美しさを取り戻すのはとても大変なうえに時間がかかってしまいます。

③枯れる

葉焼けは葉が火傷を負ったようなものであり、傷を放っておくとやがて枯れてしまいます。葉焼けの範囲が小さければ部分的に枯れる程度で留まりますが、広範囲であったり何も対処しなかったりするとやがて株全体が弱ります。最悪の場合株全体が枯れる恐れもあるため、初期段階で葉焼け症状に気が付くように日ごろからしっかり葉の様子を観察しましょう。

葉焼けしたパキラは復活できるのか

出典:写真AC

葉焼けした部分を復活させることは基本的にできません。ただし、早めに適切な処置をすることで株全体の枯死を防げます。せっかくのパキラの美しい葉姿を損なわないためにも、葉焼けに気が付いた場合の対処法を知っておきましょう。

ボタニ子

ボタニ子

葉焼けしたら復活できないんだね。パキラが葉やけしたらどうするのがよいのかしら?

対処法①葉焼けした葉を切る

Photo byAndreasGoellner

葉焼けした部分は元に戻らないだけでなく見た目も悪いため、清潔なハサミなどで切り落としてください。大部分に葉焼け症状が見られた場合も躊躇せずに葉焼けした葉を全て取り除き、元気なものだけを残しましょう。

対処法②日差しを調整する

出典:写真AC

パキラが葉焼けを起こすのは強い日差しが原因であり、症状が見られた際は日差しを調整することが大切です。直射日光が当たる場所から、やわらかな日差しが当たる場所に移動させましょう。屋外であれば半日陰、室内であればレース越しにやわらかな日が当たる場所がおすすめです。1週間ほど様子を見ても改善されない場合は、もう少し日の当たりにくい場所に移動させてください。

対処法③切り戻す

葉焼けしたパキラの状態がよくならない場合は、成長を促すためにも切り戻してみましょう。ただし、切り戻しはいつでもできるわけではありません。成長のピークを迎える7月前の5月~6月が切り戻しの適期です。全体的な仕上がりをイメージしたら、成長点から2cmほど上でカットしていきます。パキラは丈夫な植物であり、成長点さえ気をつけておけば強く切り戻しても大丈夫です。

ボタ爺

ボタ爺

パキラの成長点とは、幹からポコッと出ているコブのような部分のことじゃ。成長点を切ると新芽が出にくくなるから気をつけての!

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パキラを葉焼けさせないためには

①置き場所に気をつける

一日中強い日光が当たる場所に置きっぱなしにするのは避けましょう。「午前中だけ日に当てて午後は明るい半日陰に移動させる」など置き場所を工夫することで、葉焼けさせにくくなるだけでなく成長も促せます。屋外で日光浴させることは大切ですが真夏の強い日差しや紫外線に当てると葉焼けを起こしやすくなるため、夏は室内の明るい場所で管理することをおすすめします。

②適度に遮光する

成長促進のためにも日光は大切であり、完全に遮光するのはパキラにとってよい生育環境ではありません。鉢植えが動かせるのであれば必要に応じて日の当たる場所に移動させるのがベストですが、移動できない場合は遮光ネットやレースのカーテンなどを利用してやわらかな日差しが当たる環境をつくりましょう。

③急激な温度変化を避ける

パキラは急激な温度変化が苦手であり、長く室内で育てていたものを急に暑い屋外に移動させると葉焼けを起こしやすくなります。成長を促すために日光に当てたい場合は、まずは屋外の半日陰、次に少し明るめの日向のように少しずつ環境に慣れさせていきましょう。午前中や夕方などの比較的穏やかな光が当たる時間がおすすめです。

④葉水する

葉焼けの原因である高温状態を避けるには「葉水」が効果的です。葉水することで葉の熱を奪い、葉や株の温度上昇を抑制できます。しかし日当たりの強い時間に葉に水滴が残っていると、レンズ効果で周りの葉も葉焼けする場合があります。日光の強い時間帯は避け、午前中か夕方の涼しい時間帯に済ませましょう。

ボタ爺

ボタ爺

葉水は葉焼け防止だけでなく、害虫予防や乾燥対策、ホコリとりの役目も果たすんじゃ!

ボタニ子

ボタニ子

土が湿っているときに葉に元気がないときやしおれているときは、水やりの代わりに葉水してみるといいよ!

日光が大好きなパキラを葉焼けから守ろう!

出典:写真AC

パキラは丈夫で見た目も美しく観葉植物として好んでよく飾られています。日光が大好きなパキラですが、葉焼けすると最悪の場合枯れてしまうため育て方には気をつけましょう。「葉の色素が抜ける」「葉が茶色く変色する」などの症状が見られたときは葉焼けの可能性が高いです。葉焼けした場合の対応方法や葉焼けさせないための管理方法を理解し、パキラを上手に育ててみてくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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