育てやすいパキラとはどんな植物?
育てやすい観葉植物として人気のある「パキラ」ですが、急に葉っぱが変色して元気がなくなったり、幹に白いカビが付いたことがありませんか?これがパキラの根腐れです。大切に育てていたのになぜ?根腐れはどうして起こるの?このような疑問を解決するために、根腐れがなぜ起こるのか原因や対処法について解説します。
パキラの性質
パキラは固くしっかりとした幹に、光沢のある葉っぱが放射状についた爽やかな雰囲気の植物です。幹を編み込みすることもでき、インテリアにも最適なため室内に飾られている方も多いです。そんなパキラを育てるためには、パキラの性質をしっかり知っておくことが大切です。
日当たりの良い場所を好む植物
パキラは、日当たりの良い場所を好む植物です。しかし、日陰でも育つ性質も持ち合わせているため、室内でも育てることができる扱いやすい植物です。元々、暖かい地域の植物のため、冬場の温度は5℃以上に保つようにします。
生命力が強い
パキラは生命力が強い植物なため、どこを切っても新芽が出てくるので剪定に強い性質と言えます。白いカビがついて根腐れした部分を切る時も、悩む必要はないです。成長期は初夏です。この成長期を過ぎた7月頃に植え替えや剪定をして、害虫や根腐れの対処法をしっかりとることで元気に育ちます。
編み込みアレンジ
パキラにはまっすぐ伸びた幹と、編み込みをした幹の両方があります。これは、パキラの幹は柔らかい時期に編むことができるためです。おしゃれに自分用に編み込みアレンジすることができる面白い観葉植物です。しなやかで太い幹に薄い葉っぱを八方に広げた美しい樹形と、生命力の強さがパキラの魅力です。
パキラの基本情報
属名 | パキラ属 |
科名 | アオイ科 |
学名 | Pachira |
和名 | カイエンナッツ |
原産地 | 中南米の河岸 |
樹高 | 約10m~20m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
育て方 | 優しい |
パキラの花言葉
別名 発財樹
パキラの花言葉は「勝利」「快活」です。花言葉の他に「発財樹」という縁起の良い別名を持つことからプレゼントにも喜ばれます。爽やかで生命力のあるパキラは、風水でも頑丈ではつらつとした運気があると言われています。玄関やリビングの他、寝室に置くとリラックス効果をもたらしてくれます。
ボタニ子
玄関に飾って良い運気を集めるといいです。
パキラの根腐れの原因は何?どう対処すればいい?
根腐れとは、植物の根が呼吸できずに腐ることを表します。根腐れをすると、根が黒くなり臭くなります。また、水や養分を吸い上げる力が弱くなり、株全体が衰弱して枯れてしまいます。根腐れを起こす原因は4つあります。初期のうちに根腐れを発見できれば復活させることができます。根腐れを起こす原因を知り、根腐れをした時の対処法をご紹介します。
根腐れの原因は4つ
根腐れの4つの原因
- 水の与えすぎ
- 水はけが悪い
- 肥料の与えすぎ
- 日当たりと風通しの悪さ
ボタニ子
根腐れする原因が4つも!
①水の与えすぎ
パキラの水やりは、土の表面が乾いたころが丁度よい時です。乾燥に強い植物のため、土の中の水分が乾かないうちに水を与え続けると鉢の中の湿り気が多くなり根腐れを起こします。また、水の与えすぎで受け皿に水が溜まったままにすることも根腐れに繋がります。
②水はけが悪い
植え替えをしないでいると土の排水する力が弱くなり水はけが悪くなります。土の水はけが悪いと、水や養分の給水が悪くなり根腐れを起こします。特に数本のパキラが編み込みされている場合は、株同士が密集し根詰まりを起こします。根詰まりをすると水はけが悪くなり根腐れを起こします。
③肥料の与えすぎ
肥料を多く与えすぎると土の肥料成分が濃くなり根の機能が悪くなります。特に冬場は肥料を与えても成長しないため栄養過多になり根腐れを起こしてしまいます。肥料を与えるタイミングと、説明書に書かれている適度な量を守ることが大切です。
④日当たりと風通しの悪さ
リビングの隅に置いたままにしていませんか?パキラは日当りの良い場所を好む植物です。日陰ばかりで湿気が多い場所に置いておくと根腐れを起こします。長年、枝を剪定せず葉っぱが生い茂っている状態も根腐れの原因になります。風通しの良さ、日当たりの良さも考えて置くことが大切です。
もしかして根腐れしている?見分ける方法は?
根腐れの見分けるポイントは症状別に3段階あります。初期の段階で発見することが一番大切ですが、中期症状や末期症状の場合でも、生命力の強いはパキラは復活できます。どのような症状を起こしている時が根腐れの状態なのか、もしかして根腐れ?と思った時の見分け方を説明します。
初期症状
水から変な臭いがする
葉っぱは元気でも、水やりをしたとき受け皿に溜まった水から変な臭いがした場合は、根腐れを起こしています。葉っぱが元気なため見落としがちですが、溜まった水にも注意が必要です。これはまだ初期症状です。初期症状の時は溜まった水を捨て土に日光を当てて乾燥させると復活できます。
中期症状
葉っぱの色に注意する
水やりをしても葉っぱがしおれて元気がない時は、根腐れしています。葉っぱが黄色や茶色、さらに黒く変色している場合は、酷い根腐れの状態になっています。葉っぱに光沢がなくなり、色が変わり皺ができた時は注意が必要です。
末期症状
白いカビが付いている
パキラの幹に皺ができて白いカビが付いている時は、根が完全に根腐れしています。中でも幹に触るとブヨブヨして柔らかくなっている状態は、完全に根と幹が枯れています。編み込みした幹のうち、1本だけが根腐れすることもあります。他の幹にカビが広がらないよう、根腐れした幹を取り除くために切る必要があります。
出典:BOTANICA