パキラとは
パキラは丈夫で育てやすい観葉植物として人気があります。オフィスやカフェで見かけたり、自宅で育てていたりする人も多いかもしれません。まずは、パキラがどんな特徴をもった植物なのかを紹介します。
パキラの基本情報
分類 | パンヤ科またはアオイ科 |
形態 | 高木、低木 |
原産地 | 中南米 |
草丈・樹高 | 10cm~20m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特徴
中南米原産の高木
パキラは中南米の亜熱帯地域が原産の高木です。一般によく見かけるのは緑色の葉をした観葉植物かもしれませんが、高さは20mにもおよび、葉も大きく育つにつれ灰緑色になります。
花をつけることもある
パキラが花をつける条件は、種から育った実生株で大きく育っていることです。白い花弁は反り返っていき、白・ピンク・赤色をした200本以上の雄しべがハケのように出てきます。花言葉は「快活」です。
果実は食用されていたが毒性が発覚
過去には果実が食用されていたこともありました。しかしソラニン系毒素が中毒を起こす可能性があることがわかり、現在では多くの国で食用が禁止されています。
パキラの育て方
パキラは病気になりにくく、初心者にも育てやすいといわれている観葉植物です。育て方のポイントをおさえて栽培を楽しみましょう。
置き場所
パキラが元気に育つ適温は20℃~25℃です。寒さに弱いため、冬のあいだも5℃以上の温度で栽培するようにしましょう。耐陰性はあるので室内でも栽培できますが、日照不足にはならないようにレースのカーテン越しで育てるのがおすすめです。
水やり
土の表面が乾いてきたら、たっぷり水を与えます。乾燥には強いですが、エアコンの風が直接当たらないようにし、室内が乾燥している場合は霧吹きなどで葉に水をかけるようにしましょう。また、冬のあいだは水やりを控えめにします。
パキラが枯れる原因
きちんと栽培していても、パキラが枯れたり、しおれたりすることがあるかもしれません。ここではパキラが枯れる原因や葉が落ちる理由と、元気ないときの見分け方を紹介します。
パキラが枯れる原因①根腐れ
葉がしおれる理由には、水のやりすぎで水はけが悪い状態のままになって、根腐れしている場合もあります。水やりは土が乾き始めてからにしましょう。また、排水穴のある鉢を使用し、鉢底石を敷いておくと通気性がよくなり根腐れを起こしません。
根腐れしているサインは、幹を触ってスカスカ、またはブヨブヨと柔らかくなっているかどうかです。また、土の乾きが遅かったり、腐敗臭がすることもあります。葉が下を向いたり黄色くなったりしてしおれる場合も、根腐れかもしれません。
パキラが枯れる原因②水不足
葉がグッタリと下に垂れてしおれる理由としては、水不足が考えられます。パキラは乾燥に強いですが、夏に土が乾いているのに放置するのは危険です。水枯れを起こしていても、早い段階でしっかりと水やりをすれば復活できます。
パキラが枯れる原因③日光不足
葉のつき方が悪くなって茎が間延びしてしまう理由は、日光不足です。茎が細く伸びて葉が落ちるので、葉が頭頂部にしかつきません。樹形も崩れるので、半日陰やカーテン越しの日光が当たる場所で栽培しましょう。
日ごろからしっかりと日光を浴びていると、丈夫な株が育ちます。そうすることで冬の寒さや病害虫にも負けない抵抗力がつき、枯れにくくなるでしょう。
パキラが枯れる原因④直射日光
パキラの葉が変色して枯れてしまう理由は、直射日光による葉焼けの可能性があります。葉が黄色や白っぽく変色している場合は、ほかの葉の成長にも影響するので切り落としましょう。変色させないために、日照量の調節は少しずつ行います。
パキラが枯れる原因⑤エアコンの風による乾燥
パキラにエアコンの風が直接当たると、根から吸い上げる水分量が葉の乾燥に追いつかず、葉がしおれることがあります。葉が乾燥しているときには霧吹きで葉水をあげましょう。
パキラが枯れる原因⑥冬の寒さ
パキラは寒さに弱い植物です。5℃以下の温度になるとしおれるので、冬は室内の暖かい部屋に入れるようにしましょう。
パキラが枯れる原因⑦根詰まり
根詰まりしていると、水や栄養の不足によって葉が落ちることや枯れることもあります。根詰まりのサインは鉢底から根が出てきていることです。1年ごとに根詰まりのチェックをして、根詰まりしていたらひと回り大きな鉢に植え替えます。
ボタニ子
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