パキラとは?
パキラはブラジルが原産の常緑高木で、20mもの大きさになります。熱帯の日当たりがいい場所で生育し、艶のある細長い葉をつけます。大きく育ったパキラは実をつけ、その種は食用として用いられます。日本では小さいサイズのパキラが観葉植物として親しまれており、幹の細いものと太いもの、複数のパキラをよじって仕立てたものなど、バリエーションが豊富です。
パキラの基本情報
学名 | pachira glabra |
別名 | カイエンナッツ |
科名 | アオイ科 |
属名 | パキラ属 |
原産地 | ブラジル |
樹高 | 10cm~20m |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い |
耐陰性 | 普通 |
開花期 | 6月~7月 |
花色 | 白、赤 |
風水での意味
風水では、パキラは仕事運と金運を高めてくれる植物です。パキラの空に向かって高く丈夫に育つ姿が生命力を象徴し、仕事運が高まるといわれています。また、パキラは別名「発財樹」とも呼ばれており、金運アップに効果があります。実際のところ、パキラにはリラックス効果があるため、パキラを部屋に置いておくことでやる気が起き、仕事に集中でき、金運アップにつながるのでしょう。
パキラの花言葉
パキラの花言葉は「快活」と「勝利」です。快活は、パキラが暑さや乾燥に強く、日陰でも育つ生命力の強さに由来します。勝利は「発財樹」と呼ばれるように、お金をもたらしてくれる植物とされていることに由来します。手ごろな大きさなため、部屋に置いておくといいことがありそうです。
パキラの育て方
パキラは、熱帯ではサイズが大きくなるため寿命も長く、樹齢100年を超えるものもあります。日本で観葉植物として親しまれているパキラは、1m程度の大きさになるように調整されており、適切に管理すれば10年程度は生長を続けます。管理を誤ると根腐れなどで生育不良になるので、まずは適切な育て方を知って、パキラを長持ちさせましょう。時期によって管理の方法が違うので注意してください。
①置き場所
パキラは屋外でも室内でも育てられます。屋外であれば、午前中いっぱい日光のあたる場所か、寒冷紗などで軽く遮光した風通しのいい場所に置きましょう。屋内であれば、直射日光の入る窓辺に置き、週に2~3回は日光浴のために外に出すことをおすすめします。空気が蒸れると病害虫発生の原因になるので、人の出入りがありある程度広さのあるリビング、または寝室に置きましょう。
②用土
パキラは高温多湿の環境を好みますが、水はけの悪い土だと根腐れを起こしてしまいます。そのため、水はけのいい土に植え付けましょう。市販の観葉植物用の土を使うのが手軽でおすすめです。また、自分で土をブレンドさせる場合は、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて作りましょう。室内で育てる場合は、土の表面を赤玉土や化粧砂などの無機質の用土で覆うことで、コバエの発生を抑えられます。
③水やり
水やりのタイミングは、パキラの生育期である4月~10月で土の表面が乾いたときです。夏場は植木鉢の底から水が溢れるくらいたっぷりと水をやりましょう。ポイントは、葉の表裏にも水をあげて、ハダニなどの害虫を予防することです。この葉水と呼ばれる作業は、1年を通して行いましょう。パキラの休眠期である12月~3月は水やりの頻度を少なくし、2週間~1か月に1度程度とします。
④肥料
パキラを育てるのに肥料は必須というわけではありませんが、肥料をあげたほうが早く生育します。やり方としては、生育期である4月~10月に、10日~2週間前後に1回、液体肥料を施肥します。緩効性肥料を与える場合は、幹の根元から少し離れた場所に施肥しましょう。12月~3月の間はパキラの休眠期であり、肥料を与えると肥料やけを起こしてしまうため、肥料は与えません。
⑤病害虫
パキラを育てるときは、ハダニ、アブラムシ、カイガラムシに注意が必要です。特にハダニはサイズが小さく、葉の裏について樹の養分を吸収するため、見つけ辛い害虫です。対策としては、風通しのいい場所に置くことと、葉水を行うことです。葉水は特に重要な作業なので、水やりと同じタイミングで行うよう習慣づけることをおすすめします。
出典:写真AC