ポトスとは
ポトスとは、サトイモの葉を小さくしたような葉をつける観葉植物です。明るい黄色の斑が入るゴールデンポトスや葉全体が淡いグリーンのライムポトス、アイボリーの斑が葉を縁取るように入るポトスエンジョイなど20種類以上あります。成長が早く、育てやすく増やすのがとても簡単なので、人気の高い観葉植物です。室内で育てられますし、管理が簡単なので初心者でも安心して挑戦できます。
基本情報
学名 | epipremnum pinnatum |
科属 | サトイモ科 エピプレムナム属(ハブカズラ属) |
原産地 | ソロモン諸島、東南アジア、熱帯雨林地帯 |
形態 | 多年草 |
草丈 | 10~150cm |
越冬 | 8~10℃ |
毒 | 有毒 (ペットや子供は注意) |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
別名 | オウゴンカズラ、エピプレムナム |
花言葉 | 永遠の富、華やかな明るさ |
ポトスの増やし方
ポトスは増やすのがとても簡単な観葉植物です。増やす方法は、挿し木、水挿し、株分けの3種類です。コツさえつかめば方法によっては時期を選ばす増やすことができます。花言葉の「永遠の富」を連想させるように生命力が旺盛で、たくさん増やすことができます。土だけでなく、水耕栽培でも増やすことができますので挑戦してみましょう。
ポトスの増やし方①挿し木
ポトスを増やす方法で一般的なのが挿し木です。挿し方は葉茎の付け根にでてくる気根から根をださせ、土に植えるというものです。切り方は気根をふくめて葉を1枚つけたところ10~15cmでカットします。ポトスの根はカットした場所ではなく、この気根から伸びてきますので、必ず気根をふくめた挿し穂をつくりましょう。
切り方のコツ
挿し穂を作る切り方のコツは、よく切れる清潔なはさみやカッターナイフなどを使うことです。カットした場所はポトスにとっては傷口です。切れないはさみやカッターナイフだと切り口の繊維がつぶれ、清潔でないとそこから細菌が入り腐ってしまう可能性があります。水あげがよいように、斜めにカットするのもコツです。
挿し方
挿し木に使う土は、赤玉土、鹿沼土、ピートモスやバーミキュライトなど肥料を含まないものがおすすめです。切り口がありますので雑菌が入らないように、新しい土を使うのがコツです。挿し方は挿し穂の気根がみえなくなるように土に植え、水分を切らさないようにします。新芽が出てきたら発根した合図なので、大きめの鉢に植え替えます。
ポトスの増やし方②水挿し
ポトスを増やす方法でわかりやすいのが水挿しです。挿し方は気根を含む挿し穂を作るのは挿し木と同じですが、そのまま水に挿すだけです。根が出てくるのがわかるので、培養土に植え替える時期が目でわかります。上手に育てるコツは水を2~3日に1回取り換え、そのときに入れ物をなにもつけないスポンジできれいに洗うことです。
ポトスの増やし方③株分け
株分けは植え替えの時期に行います。底から根が出ていたら根づまりのサインなので植え替えるときです。根が絡まっているときは手でほぐすか、よく切れるはさみやカッターナイフなどで切り分けます。鉢底シート、底石、3分の1ほどの培養土を入れ、株分けしたポトスを置き、上から指2関節分あけてウォータースペースを作ってください。
ポトスの水耕栽培
挿し木や株分けは時期を選びますが、水耕栽培はいつでも気軽にポトスを栽培できる方法です。気根を含んだ茎をカットし、そのままちょっとおしゃれな入れ物に入れるだけで、すぐにお部屋のインテリアとして活躍します。水挿しと同じように2~3日に一度、夏場は毎日水を替え、入れ物を清潔に保つのが上手に育てるコツです。
ポトスを増やす時期
ポトスの挿し木や株分けは春から夏にかけての成長期に行います。時期としては5~7月です。中部地方以西の温暖な気候であれば、9月ごろまで大丈夫です。初夏にむけて暖かさが増すにつれ新芽が増えていきます。適温は20~30℃です。成長期であれば、カットした茎も傷口がふさがりやすく雑菌が入りづらいです。
まとめ
ポトスのおすすめの増やし方をご紹介いたしました。気根が付いている葉をひとつもらっただけで、いつのまにかポトスの植木鉢がいくつもできるほど、増やし方が簡単で生命力が強く、葉が美しい観葉植物です。葉にほこりがたまると光合成がしづらくなるので葉水をして清潔にしてあげましょう。種類もたくさんあり、増やしやすく育てやすいので初心者の方にもおすすめです。
出典:筆者撮影