ポトスの特徴
ポトスはもともとは熱帯地方に育つ、つる性の着生植物です。他の植物にへばりついて、上へ上へと伸びていきます。ポトスは支柱で上へ伸ばすと葉が大きく育ち、ハンギングで下へ垂らすと葉が小さくなっていくんですよ。
特徴①育てやすい観葉植物
ポトスは丈夫で病害虫に強い、とても育てやすい植物です。育て方のポイントは、適度な植え替えで根詰まりを解消し、メリハリのある水やりで根腐れも防げます。新たにポトスを室内に迎えるときは、ハダニやカイガラムシがないか葉裏もよく確認しておきましょう。
特徴②おしゃれに飾れる観葉植物
ポトスは室内を明るくしてくれる、きれいな葉色も魅力です。ハンギングでつるを楽しんだり、ポトスを絵画のように壁にかけたり、室内がナチュラルでおしゃれな雰囲気になりますね。
特徴③成長の早い観葉植物
ポトスはとても成長の早いつる植物です。春から秋の成長時期はつるもぐんぐん伸びて、育てる楽しさが味わえます。植物を初めて育てる方にも、ポトスがおすすめです。
ポトスを12品種ご紹介!
ゴールデンポトス
『ポトス』と呼ばれて販売されているのが、このゴールデン ポトスです。色はグリーンにクリームイエローの斑入りで、葉は丸みのあるハート形になります。寄せ植えにもおすすめの代表的な品種です。
ポトスライム
室内が明るくなるライムイエローが人気の品種です。日当たりが悪いと、ライムイエローの色が暗くなってしまいます。丸みのあるハート形の葉っぱが特徴です。寄せ植えにもおすすめの品種になります。
ポトスライムコンパクト
明るいライムイエローが人気の、ポトスライムのミニサイズです。葉のサイズが一回り小さめになっています。名前は「コンパクト」ですが、それなりに成長しますので、剪定して整えましょう。
ポトスパーフェクトグリーン
斑が入らない、まさに「パーフェクト」な緑の葉っぱが特徴です。葉はゴールデンに似た、丸みのあるハート形になります。育てやすく、寄せ植えにもおすすめの品種です。
ポトスマーブルクイーン
マーブルクイーンは白地に緑の斑が入る、明るい色が人気上昇中の品種です。白葉は光合成しづらいため成長も遅く、上級者向けの品種になります。育て方のポイントをご覧ください。
- 水やり:控えめにする、特に冬は注意、やりすぎると根腐れして、根元から茶色くなる
- 葉水/霧吹き:たっぷり保湿して◎
- 日当たり:レースのカーテン越しに日が入る室内がベスト。強いと葉焼けして、茶色くなる
- 温度:寒さが苦手なので、冬でも室温を10℃以上にキープ
- 肥料:固形肥料は肥料負けするので、液体肥料を薄めにして春と秋に入れる
ポトステルノファンファーレ
マーブルクイーンの枝変わりでできた新しい品種です。こちらもデリケートな品種なので、育て方はマーブルクイーンを参考にしてください。
ポトスエンジョイ
こちらも人気上昇中の品種です。グリーンとアイボリーに、くっきりと色分けされているのが特徴です。一鉢でも存在感があって、室内が華やかな雰囲気になりますね。
ポトスエクセレント
こちらはエンジョイの枝変わり品種です。葉はややスリムなアーモンド型で、サイズも小さめなのが特徴になります。へデラのようなナチュラルな雰囲気のある個性的なポトスです。
ポトスステータス
こちらもエンジョイの枝変わり品種です。幅の広いハート型の葉に、波打つようなウェーブが特徴です。ブーケのアレンジなど、切り花とも相性のよい華やかさがあります。
ポトスグリーンファンタジー
グリーンにライムグリーンの細かい斑が入る、注目の新品種になります。葉形がやや長めで、和室にも合いそうな落ち着いた雰囲気があります。
ポトステルノシャングリラ
ねじねじと葉が巻き込まれているのが最大の特徴です。『緑の三角帽子』として流通しています。個性的な見た目ですが丈夫で育てやすく、寄せ植えにもおすすめです。
ポトステルノサンシャイン
テルノシャングリラ同様、ねじねじと葉が巻き込まれているのが最大の特徴です。『黄色の三角帽子』として流通しています。ゴールデンに似たイエロー系の斑入りで、寄せ植えとしても楽しめます。
ポトスの育て方
基本の育て方①〜④では、春〜秋の成長期の管理方法を、⑤では冬の休眠時期の管理方法をお伝えします。他の観葉植物にも応用できますので、ぜひ覚えてくださいね。
育て方①基本情報
科名/属名 | サトイモ科/ハブカズラ属 |
和名 | 黄金葛 オウゴンカズラ |
種別 | 常緑多年草 |
性質 | つる性 着生植物 |
樹高 | 10㎝〜2m(鉢植え) |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
ボタニ子
ポトスの花言葉は『永遠の富』ですって!
育て方②置き場所/日当たり
ポトスは、明るい室内できれいな葉色に育てましょう。日当たりのよくない室内でもそれなりに育てられますが、徒長(とちょう)といってつるがヒョロヒョロと、伸びすぎた感じになってしまいます。特に春〜秋の成長期には、室内でレースのカーテン越しにたっぷり日が当たる、明るい場所に置くのがおすすめです。
育て方③水やり/葉水
ポトスは、メリハリをつけて水やりをする、これが重要なポイントです!やりすぎは根腐れの元、たっぷり水やりしたら、しっかり日数をあけましょう。ポトスの成長には湿度も重要なポイントです。葉と茎にたっぷりと葉水(霧吹き)をしましょう。ハリのある活き活きとした、見応えのある葉っぱになります。
育て方④用土/肥料
おすすめの肥料をご紹介!
肥料:マイガーデン植物全般用350グラム入り(11-11-7-0.5)
参考価格: 489円
有機質と化成肥料をバランスよく配合。ミニ観葉にも使いやすい粒の小さな固形肥料です。花や野菜にも使えます。
ポトスの土には、水はけの良い土を使いましょう。ブレンドする場合は、赤玉土の小粒をメインに腐葉土やパーライトを加えます。市販の観葉植物の土もおすすめです。他にも土を使わない水耕栽培、ハイドロボールやセラミスも使えます。肥料は春と秋の年2回、観葉植物専用の固形肥料を入れましょう。液体肥料は10日に1度、春〜秋に続けてやるのがポイントです。
ボタニ子
私は挿すだけのアンプルを使ってるわ〜、簡単だし
ボタ爺
挿すだけじゃダメダメ!中の液体を押し出して使うんじゃ!…ちゃんと「肥料」って明記されてるのか、よ〜く見てごらん?
育て方⑤休眠時期の温度/湿度
ここでは冬の休眠時期の管理方法について、解説します。植物は日照時間や温度の変化で季節を感じ、冬は休眠して活動をストップさせるのです。この時期の室温は最低8℃を下まわらない(品種によって差がある)ようにして、水やりの量を減らし日数もあけましょう。休眠中も葉水/霧吹きで湿度を与えます。ただし、室温が高く冬でも新芽が出るようなら、月に2回ぐらい液肥を入れましょう。
出典:BOTANICA