アボカドの剪定方法
アボカドは成長が早く、細く茎が間延びしてしまうことが多いので、観葉植物として見た目を整えたい場合は全長が40~50cmくらいに成長したら剪定をするのもよいでしょう。樹木をコンパクトに保ち、葉の量も増やしたい場合は摘心して新梢を出すようにします。
剪定の仕方
茎だけが異様に長くなってしまった場合は、剪定をしましょう。剪定する時期は春~初夏にかけての成長期直前の時期が適しています。観葉植物として育てる場合は収穫量を気にする必要がありませんので、どの枝を剪定しても問題ありません。
剪定をする際の手順
- 剪定ばさみをアルコールや熱湯で消毒します。
- 伸びすぎた枝や樹形の乱れた部分をカットします(枝の3分の1以上は残すようにしたほうがよいです)。
- カットした部分に切り口保護剤(殺菌剤)を塗ります。
摘心の仕方
一番上(高いところ)にある新芽をつまんで摘み取ることを「摘心(てきしん)」といいます。摘心をすると頂芽優勢の法則が人工的に崩されるため、横向きに茎が成長するようになります。「これ以上樹高を高くしたくない」という場合に有効な方法です。
ボタニ子
枝数を増やしたい場合は、一番高いところにある芽を下向きに曲げて固定してあげても、曲げたところから新枝が発生しやすくなりますよ。
観葉植物としての管理ポイント
アボカドは病害虫に比較的強い樹木ですが、病害虫に悩まされてしまったり枯れてしまったりする場合もあります。代表的なトラブルと、管理方法の注意ポイントについて説明します。
管理ポイント①病害虫
害虫①ハダニが付く
風通しが悪く、空気が乾燥した室内で育てていると、葉の裏に赤くて小さな虫(ハダニ)が付くことがあります。ハダニは葉に穴をあけて汁を吸いますので、アボカドが弱ってしまいます。ハダニが付いた場合は霧吹きやシャワーの水で洗い流しましょう。
害虫②カイガラムシが付く
カイガラムシも樹木の汁を吸って木を弱らせてしまいます。カイガラムシは硬い殻に覆われて殺虫剤が効きにくいので、手やティッシュ、歯ブラシなどを使って取り除くのが一番です。白い綿のようなものが付いている場合はカイガラムシの卵ですので、見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。
害虫③コバエが湧く
植えた土にコバエの卵が混ざっていた場合や、室内にいたハエが卵を産んだ場合などに鉢からコバエが発生することがあります。忌避剤などを定量撒いて退治しましょう。また、水のあげすぎで土が常に湿った状態だと発生しやすいので、土表面が乾いてから水やりをするというサイクルに見直しましょう。
管理ポイント②水やりの仕方
アボカドは水が留まったままだと根が弱り、そこから病害菌が入って枯れてしまう原因になります。観葉植物として室内で育てる場合は水分が流れやすく乾きやすいよう、風通しのよい場所に置いたり、スノコなどを置いて鉢底に空気の通り道をつくってあげることがおすすめです。
観葉植物としての楽しみ方
種も、根っこも、樹木そのものにも特徴のあるアボカド。観葉植物として、それぞれの時期にいろいろな表情を見せてくれます。成長度合いにあわせて様々なインテリアとして楽しんでみるのもよいですよ。
楽しみ方①並べて楽しむ
様々な容器にアボカドの種をセットして並べてみるとセンスがよくスタイリッシュな印象になります。使い終わりの容器や100円ショップで購入した容器などを使って様々な表情を楽しんでみましょう。
楽しみ方②根を愛でて楽しむ
アボカドは太い主根と、網状に横に広がる細い根で構成されます。見た目は美しいとは言えないかもしれませんが、生命力にあふれた根の様子を見ることができます。容器の下部からライトアップしても面白い見た目を楽しめます。
楽しみ方③種そのものを楽しむ
発芽まで1カ月半~2か月と長い時間がかかってしまうので飽きてしまう場合もあるかもしれません。しかし、写真のように種の表面に顔を書いてみるとかわいらしく、待っている時間も楽しくなりますね。
まとめ
おいしく食べたあとの種を使って手軽に育てられるアボカド。丸くて大きな種と、大きな葉っぱは観葉植物にぴったりです。インテリアとしてもいろいろな楽しみ方が可能ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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出典:筆者撮影