大豆の収穫
大豆の収穫時期
大豆は夏の暑さに負けずすくすく育ちます
種まき後40日ほどで花をつけた大豆は、青草丈は80センチ前後になり々とした葉を茂らせ、盛夏をすぎるころだんだんと葉を枯らし黄色く変化します。さやにはクリーム色の実がパンパンに詰まっているはずです。
「豆熟」の時期
葉やさやから水分が抜け茶色くなったころが「登熟」の時期。これまでの大豆の総仕上げの時期です。子孫を残そうと、最後の力を大豆の実に注ぎ込みます。豆熟の時期を経てからからに乾燥し固くて丸い豆になるまで乾燥を待てば、いよいよ収穫です。判断方法は、さやが褐色に変化し振るとカラカラと乾いた音がする頃です。
大豆の収穫方法
収穫は株ごと引き抜きましょう
根が浅いので力を入れなくても、引っこ抜けると思います。畑で根の土を落とし、葉をむしっておくと後の作業が楽になります。大豆が落ちないよう注意して行ってください。
根っこを残すと栄養に
土づくりの項に書いた通り、大豆の根には根粒という肥料に代わるような成分を含んだものがついています。根は土中に残ったほうが次に作る作物には良い影響があると考えられます。引き抜く際に細かい根は気にせず土中に残しましょう。収穫後トラクターなど重機を使ってすき込む事ができるのであれば根を残し、地上部のみ刈り取るという方法もあります。
大豆の収穫後の処理方法
収穫したら逆さづり
収穫後の大豆は、雨が当たらないように気を付けて、物干しざおのようなものに、逆さ釣りにして乾燥を進めます。
実を取り出そう
ブルーシートなど大きなものを広げて
大豆の根のほうを持って、大豆のさやのついた枝をフリフリ!!!そうすると、半年育てた真珠のような大豆がポロポロポロっと。それでも、落ちてこない場合は、育て方がよかったんでしょう。軽く足で踏んで頑固な大豆を出してください。
少量の場合は
一つずつ手で出しても大変な作業にはなりません。その際、さやが手に刺さりますので手袋をつけての作業をおすすめします。
追乾燥
しっかりと乾燥させることで保存性が高まります
ガラやごみを取り除き、秋晴れの日に2,3日太陽にに当て、追乾燥をします。雨などにあたり水分がつくとカビの原因になりますので注意しましょう。
大豆の保存方法
常温で保存できます
ジップロックや、良く乾いた瓶などに入れ、乾燥した水分のつきにくい場所で保存しましょう。乾燥材を入れるなどしてもよいでしょう。冷蔵庫に入れると出し入れすることにより露がつくなど水分発生の原因になるため注意が必要です。
来年用に確保
また、乾燥後の大豆は種まきの際、たねとしても利用する方法もありますので、別に保管しておき、来年も大豆を育ててみてください。種として使える期間は2,3年が期限です。
番外編!夏においしい枝豆を
真夏のビールのお供!
大豆の若い種子が枝豆
ご存知でしたか?若い大豆には、大豆の栄養素に加え、豆類にめずらしくビタミンCも含まれ栄養満点のうれしいおつまみです。子供たちのおやつにもぴったりで、取れたての新鮮さ、自分で育てたというひと味がおいしさをより一層引き立ててくれるのではないでしょうか。
大豆と枝豆育て方の違いはあるの?
枝豆も大豆も違いはありません
収穫時期の違いが唯一の違いです。大豆の栽培方法をと同じよう種まきをして、同じ育て方でOKです。収穫時期は夏の盛りのころ葉が茂りさやが鮮やかに色づきます。豆のさやを指で軽くつまみ、それだけで豆が飛び出す様になると収穫できます。枝豆で収穫する場合は、乾燥など特別な作業は必要ありません。
枝豆をおいしく食べるポイント
枝豆は収穫後どんどん、やせて鮮度が落ちてしまいます。収穫後は枝からさやをむしり取り、出来るだけ早く調理してください。フレッシュな枝豆は夏の暑さを吹き飛ばす最高の元気玉になりますよ!
大豆栽培のまとめ
大豆の育て方を、準備の肥料から、種まき、花、収穫。収量アップの方法までご紹介してきました。植物はマニュアル通りの育て方をしても、年々変わる気温や天気に大きく左右されてしまいます。それが栽培の難しさですが同時に面白さでもあります。また、大豆という植物は収穫後の食べ方にもたくさんの方法があり、加工も楽しみのひとつです。収量が確保できれば、その楽しみも倍増。収量アップを目指して、大豆栽培を楽しんでください!
出典:写真AC