パイナップル水耕栽培の流れ
パイナップルはどのように育つ?
パイナップルは国内での生産量も少なく、育つ姿が意外に知られていない植物でもあります。パイナップルはパイナップル科の多年草です。茎から放射状に葉っぱが生え、茎の頂点に果実が結実します。成長した姿をイメージして、栽培スペースなどを確保しておくとよいでしょう。
ヘタを利用した水耕栽培の流れ
パイナップルは果実の頭を利用して栽培することができます。この栽培方法を「クラウン挿し」とも呼びます。以下が大まかな流れです。
- パイナップルのヘタを切り落とす
- ヘタを水耕栽培で発根させる
- 発根したら、植木鉢または畑に移植する
- 2~3年ほど管理する
- 結実し熟したら収穫
発根まで水耕栽培するのがおすすめ
パイナップルは頭をそのまま土に植えて発根させることもできますが、水加減が調整しにくいこともあります。水栽培の方が水の管理が簡単なので、初めてチャレンジする方にもおすすめです。
パイナップル水耕栽培の方法
発根までの水栽培は特別なものを用意する必要もなく、パイナップルの頭さえあれば他は自宅にあるもので手軽にできます。具体的な方法を見ていきましょう。
水栽培の環境
ブラジルが原産のパイナップルは、暖かい気候やよく日が当たるところを好みます。日中よく日差しが入る窓辺などで栽培してあげるとよいでしょう。6月~8月の暖かい時期に栽培をスタートさせると成長しやすいです。
用意するもの
- パイナップル
- 水挿しのための容器(プラスチックカップ、タッパー、ガラス瓶、ペットボトルの上部を切り落としたものなど。透明なもののほうが根を観察できるのでおすすめ)
- 水
- 手袋
ヘタの切り方
パイナップルを切るときは、付け根から1cmほど下の場所でカットします。カットしたら、ヘタ側についた果実も丁寧に切り落としてください。実がついたままにしておくと、水が腐ることがあります。この他にパイナップルの葉っぱをつかみ固定して、果実を回転させてヘタを引き抜く方法もあります。
水挿しのポイント
水差しの際は、容器に水をたっぷり注ぎ、ヘタの付け根部分が2cmほど沈むようにしておくと良いでしょう。水は腐るのを防ぐために毎日交換が必要です。暖かければ1週間ほどで発根を確認できます。
ボタニ子
次ページからはパイナップルの植え付けと管理について紹介します。