パイナップルの種はどこにある?食べられる?種からの栽培方法も紹介!

パイナップルの種はどこにある?食べられる?種からの栽培方法も紹介!

パイナップルはジューシーで甘い香りが魅力の果物ですが、果実の中に種を見たことのある人は意外に少ないです。果実の中にある種からパイナップルを育てられることもあまり知られていません。今回はパイナップルの種のある場所や、種まき~収穫までの育て方について紹介します。

記事の目次

  1. 1.甘くておいしいパイナップルにも種はある?
  2. 2.パイナップルの種はどこにある?
  3. 3.パイナップルの種は食べられるのか
  4. 4.パイナップルの種からの栽培方法【栽培スケジュール】
  5. 5.パイナップルの種からの栽培方法【準備~植え付け】
  6. 6.パイナップルの種からの栽培方法【日常管理】
  7. 7.パイナップルの種からの栽培方法【収穫】
  8. 8.パイナップルの種を見つけて育ててみよう!

甘くておいしいパイナップルにも種はある?

Photo by yto

パイナップルは真ん中に芯があり、そのまわりにぎっしりと黄色い果肉が詰まっています。普段何気に食べている果物のひとつですが、果実の中心部分にあるべき「種」がパイナップルには見当たりません。しかし「パイナップルには種がない」わけではなく、実は意外なところに種は存在します。

パイナップルの種はどこにある?

種のある場所

パイナップルの種は実の中心部分ではなく、皮に近いほうの果肉部分にあります。パイナップルは皮を厚めにむいて食べるため、下処理の段階で取り除かれてしまうことが多いです。また、一般的な果物の種は果実の中心部分にあり「パイナップルには種がない」と思われがちですが、気が付かないだけできちんと種はあります。

本来種のあるべき場所とは

Photo byRobVanDerMeijden

パイナップルの種が本来あるべき場所は「果実のあちこち」です。パイナップルは芯の周りに果肉がありますが、その果肉は「ひとつの実」ではなく「小さな六角形の果肉がギュッと集まった集合体」です。本来なら小さな実はそれぞれ小さな種を持っています。つまり本当ならパイナップルをカットすると、あちこちに種を見つけられるはずなのです。

なぜ種がないものが多いのか

出典:写真AC

普段食べているパイナップルは、食用に品種改良されたものです。果肉全体に種が散らばっているととても食べにくく、改良される際に種は削減されました。また、一般的に種から育てると結実までに5年以上かかるため、パイナップルはクローン栽培で増やされています。種がなくても安定して増やせることから、種の必要性も少なくなったわけです。

パイナップルのクローン栽培は家庭菜園でもできますか?

パイナップルのクローン栽培は家庭菜園でも簡単にできます。クラウンと呼ばれるヘタ部分か、育てているパイナップルから生える脇芽を使って、発根させてから定植しましょう。クラウンから育てると約3年、脇芽から育てると約1~2年で結実します。

パイナップルの種は食べられるのか

Photo bystokpic

市販のパイナップルにも時おり見られる種ですが、果肉と一緒に食べても大丈夫です。ただし、種は口当たりが悪く、取り除いたほうがおいしく食べられます。稀に果肉全体に無数の種が入っていることがありますが、そのままでは食べにくいため、ジュースなどに加工するのがおすすめです。

種の取り方

パイナップルの種の取り方は2通りあります。1つめの取り方は「皮を厚めにむいて皮と一緒に取り除く」方法で、皮むきと同時に種が取り除けて簡単でおすすめです。2つめの取り方は「皮をむいた後に取り除く」方法です。実の表面近くにある種を、フォークやナイフの先端でくり抜くようにして取り除きましょう。

食べる際の注意点

Photo bymatthiasboeckel

パイナップルの種は食べられますが、大量に食べるのはやめておきましょう。種は硬く消化が悪く、場合によっては腹痛や下痢を引き起こします。市販のパイナップルに含まれている量(数粒)であれば食べても大丈夫ですが、食べる際はよけたほうが無難です。

パイナップルの種からの栽培方法【栽培スケジュール】

Photo bymanfredrichter
栽培カレンダー
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
種まき
植え付け
植え替え
肥料
開花
収穫

パイナップルは南国フルーツなので、暖かい時期によく成長します。寒さは苦手ですが、日本でも冬越しは可能です。育て方は比較的簡単なため、家庭菜園でも育てやすくて人気があります。食用としてはもちろんですが、観賞用として育てるのもおすすめです。

パイナップルの種からの栽培方法【準備~植え付け】

Photo bynastya_gepp

必要な道具

  • パイナップルの種
  • 植木鉢
  • 用土
  • 鉢底石とネット

パイナップルは成長すると50cmほど葉が鉢から張り出すため、大きめの鉢が必要です。ただし種から育てる場合、初めから大きめの鉢に植えるとうまく成長しなかったり根腐れを起こしたりするため気をつけましょう。植え付け時には4号~5号鉢を使い、株が育ってきたら6号~7号鉢に植え替えるのがおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

パイナップルは寒さに弱いから、冬場も移動させられるように鉢植えで栽培してね!

種まきの仕方

市販のパイナップルの種には発芽抑制物質が含まれている場合があるため、まずは水でしっかりと洗ってください。発芽しにくい植物で、土に直接まくよりも脱脂綿などで発芽させてから植え付ける方法がおすすめです。脱脂綿にたっぷりと水を吸わせ、その上に種をばらきましょう。乾燥しないように注意しながら発芽を待ちます。

ボタ爺

ボタ爺

パイナップルを種から育てるのには時間がかかるんじゃ。発芽も1カ月ほどかかるから、気長に待つんじゃよ!

発芽

パイナップルの芽が出たら、赤玉土を入れた育苗ポットに植え替えて育苗しましょう。乾燥に注意しながら、半日陰の場所で管理してください。まだ根がしっかりと張っていないため、水やりは優しくしましょう。

土作り

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

パイナップルは水はけと水持ち、通気性のよい酸性土壌を好むため、鹿沼土や川砂を使うのがおすすめです。鹿沼土6:腐葉土4か、赤玉土6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜて準備しましょう。アルカリ性は苦手で、アルカリ性の土を使うと枯れてしまうため注意してください。

植え付け

芽が2~3cmに育ち、根がしっかりと生えてきたら4号~5号鉢に植え付けます。植木鉢に鉢底ネット、石、用意した用土の順番で入れたら、苗と同じ大きさの穴を開けましょう。育苗ポットから根を切らないように優しく苗を取り出し穴に植え付けます。軽く土をかけ、土表面をならしたら完了です。植え付け後はたっぷりと水を与えてください。

植え替え

パイナップルは大きく育つ植物なので植え替えが必要です。4~5号鉢では収まりきれなくなってきたタイミングで植え替えましょう。大きく育った後も根の成長が盛んなため、2年~3年に1回を目安に、一回り大きめの鉢に植え替えてください。植え替えの適期は温かな4月~5月ごろです。

開花

種から育てる場合、株が大きく育つまでは花は咲きません。順調に成長すれば、4~5年目以降には赤紫色の独特な花を咲かせます。開花時期は5月~7月です。花後の管理は特にありませんが、枯れて散った花などが鉢の上に残っていると根腐れや病気の原因になるため、見つけたらこまめに取り除きましょう。

ボタニ子

ボタニ子

次も引き続き、パイナップルの種からの栽培方法について説明していくよ!

次のページ

パイナップルの種からの栽培方法【日常管理】

関連記事

Article Ranking