大豆の種まきと植え付け
大豆の種まき
種まきのメリットは植え替えが必要ないので根の痛みが少ない事、選べる品種が多い事です。デメリットとしては種まき~発芽直後までの害鳥対策が必要な事があげられます。種まきで余った種は翌年にも使えますが、発芽率は低下します。また乾燥させていないとカビたり腐ったりしますので、粒数は確認して購入してください。
種まきの時期は?
大豆の種まきの時期は栽培する地方によりますが、霜の時期が終わって4月の下旬頃~6月上旬に行います。栽培品種の種まき時期と気温を参考に植え付けしましょう。早播きするときはビニールで加温しましょう。
種まきの方法
プランター栽培の場合は直播することをおすすめします。プランターに土を七割ほど入れしっかりと水やりします。土が沈むようなら少し土を足しましょう。真ん中に溝を切り15センチ間隔で2、3粒づつ種を播き厚めに覆土します。もう一度水をやり必要に応じて不織布などをかけましょう。発芽まで水やりは必要ありません。市販の種の発芽率はだいたい80%です。そのことも念頭に入れておいてください。
大豆苗の植え付け
苗を購入し植え付ける場合のメリットは、発芽の心配をしなくてよい為、生育期間も少なく収穫までが早い事です。デメリットとしては種類が選べない事と植え替え時の根痛みに注意する必要がある事です。
植え付け方法
プランターに七割ほど土を入れ苗を植え付けましょう。豆の苗はポキッと折れやすいので注意してください。根鉢は崩さないよう植え付けましょう。植え付け後はたっぷり水をやり、日の当たる場所で管理しましょう。
大豆の育て方
大豆栽培に適した環境
大豆は太陽が好き
大豆はしっかりと日の当たる場所で育てましょう。また、風にあたる環境に置くことにより徒長を防ぎ強い株に育ちます。風通しのよい場所にプランターを置きましょう。大豆の根は浅く広くひろがります。その分乾燥しやすいので、水やりをしやすい場所に設置することもポイントです。発芽後は水が乾ききる前に水やりしてください。
育て方①発芽~本葉2,3枚
間引きをしよう
種まきをした場合、2,3株の芽が出ています。又苗を購入した場合も2,3株を1つのポットに植えられていると思います。本葉が2,3枚になる頃に2株にします。1株にしても良いですが、プランター栽培の場合収量を少しでも確保する為、2本を競立させる方が倒伏を防ぐためにもおすすめです。太く間延びしていないものを残す方がよいでしょう。
育て方②本葉2,3枚~草丈30cm
摘芯しよう
本葉が5枚ほど育った頃に摘芯を行います。摘芯とは一番成長が優先される頂芽を摘むことです。大豆の場合枝の根元に花を咲かせますので花を増やす事、短く育てることで倒伏を防ぐ事、などの効果があります。
土寄せしよう
草丈が30センチほどになれば土寄せを行います。土寄せとは、株の根元に土を寄せ土中に埋まる部分を増やすことです。プランターの場合は寄せる土がありませんので、土を足します。株もとに土を盛り上げるように足して下さい。その際プランターのヘリには土を入れすぎず、水鉢を残すようにしてください。この作業を行うことで根を充実させ、倒伏を防ぎます。特に追肥は不要です。
育て方③草丈30cm~結実
乾燥を防ごう
大豆は乾燥に弱いと紹介しましたが、特に開花から結実の時期は水切れに注意が必要です。この時期に水を切らすと豆が太らず小さな豆になってしまいます。開花は品種にもよりますが発芽から40日ほどですので、目安にして下さい。梅雨時期にもかぶりますが油断禁物です。
害虫に注意
実のなる時期に虫がつくと収量に大きく影響します。注意点はさやの噛み跡です。針で刺したような跡があればカメムシが実の汁を吸っています。小さな穴があればガの仲間が産卵している可能性があります。いずれも防ぐには防虫ネットが効果的です。ガの仲間の場合産卵前に防除する必要がありますので開花直後からネットをしましょう。
大豆の育て方
- 大豆は日当たり、風通しの良い場所で
- 乾燥したやすいので水やりはまめに
- 摘芯して株を太短く育てよう
- 土寄せをして根を充実させよう
- 害虫が気になる場合は防虫ネットを
大豆を観察してみよう
小学生の自由研究におすすめ
大豆の花は発芽後40日ほどで開花します。播種時期によっては小学生の夏休み前には開花します。だいたい一株で100ほどの花をつけます。花の中におしべとめしべがあり開花時には受粉が終わっています。しかしながら実際に結実するのは20~30ほどです。プランターで気軽に植えられ難しい育て方でもありません。夏休みの間に枝豆として収穫できる品種を選び小学生のお子さんと家庭菜園に挑戦してみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC