大豆の収穫方法
大豆の収穫時期は2種類あります。夏の若枝を枝豆として収穫する場合、秋に完熟した豆を収穫する場合です。ひとつずつ解説します。
枝豆として収穫する方法
枝豆の生育期間は75日~80日
品種にもよりますが、家庭菜園に向く早生品種なら2か月ちょっとで収穫可能です。5月中旬に種まきをすれば、7月の下旬~8月上旬には収穫できるということです。この生育期間の短さが小学生の自由研究におすすめの理由でもあります。生育日数を基準にさやの成長を確認してください。鮮やかなグリーンに色づき、手でさやをつまむと、それだけで実が飛び出るようになれば収穫の時期です。
枝豆の収穫方法
枝豆は株ごと引きぬき、さやをちぎって収穫します。豆類全般に言える事ですがさやを取ったらどんどん鮮度が落ちていきますので日は置かずすぐに調理する事が栄養豊富でおいしく食べることができるコツです。
完熟の大豆を収穫する方法
実を太らせるため夏のうちは水やりを
葉が青々としているうちは水やりをして下さい。小学生のお手伝いにするのもいいですね。夏の終わりになると葉が黄化してきます。そうすると以後は乾燥へシフトチェンジしていきますので水やりは必要ありません。葉がすべて枯れさやも黄化すると「豆熟」の時期です。さやにぱんぱんに黄色い実が詰まっているとおもいます。この時期に株の力を豆に注ぎ込んでいます。収穫はまもなくです。
カラカラと音がするほど乾燥させて
豆熟の時期を経てさらに乾燥が進むと株が枯れて乾燥が進みます。豆熟のころからは雨の当たらない場所にプランターを移動しておくと乾燥が早く進みます。さやがねじれて実が見えるようになる、もしくはさやを振るとカラカラと音がするくらいまで乾燥が進むと収穫の時期です。
完熟大豆の収穫方法
大豆は株ごと引き抜きます。ゴミが落ちるので新聞紙やシートを広げての作業がおすすめです。さやから一粒ずつ豆を取りだします。さやは意外に硬く手に刺さりますので手袋をつけて作業した方がよいでしょう。取り出した大豆はざるなどに広げ天気のよい日中に日に当て追乾燥を行うとさらに保存性が高まります。乾燥後は水分の無い瓶やジップロックなどに入れ常温で保存可能です。次期の種としても使えます。多収の株の豆をいくつか残しておいてもよいのでは!?
余談ですが・・・
大豆を収穫した後の乾燥した豆ガラはとてもよく燃えます。もしキャンプなどのご趣味があるのであれば焚き付けにおすすめですので、三段ほどに折りたたみ麻ひもで縛っておくとナチュラルアウトドアのアイテムになりますよ。小学生のお子さんとキャンプがさらに盛り上がるのでは!?
大豆のおいしい食べ方
小学生のお子さんと調理も楽しい大豆のおいしい食べ方を紹介します。
枝豆をおいしく食べるポイント
取ったらすぐに調理開始
豆はどんどん鮮度が落ちると前項でも書いた通り、収穫後は豆がやせてしまいます。たくさん取れて食べられない場合は、茹でてからさやごとジップロックなどに入れて冷凍保存がおすすめです。食べる際は自然解凍して下さい。冷凍のまま小学生のお弁当にも使えます。
大切に育てた枝豆、茹でるときのひと手間を
せっかく育てた枝豆ですので、茹でるときもいつもよりちょっと手をかけておいしく食べたいものです。まず、枝豆をひと房ずつ切り離します。バットに入れ粗塩(安い塩でいいですよ)をまぶし優しく揉みます。そうすると産毛がとれ、水分が出てきます。水分とともにあくが出てきますので5~10分ほどそのまま置いておき、汚れとあくをざっと水で流します。この作業は小学生もお手伝いできますね。
茹でるときもじっくりと
たっぷり沸かしたお湯に、豆を入れます。塩はいりません。塩を入れると固くなりがちですので後から塩をまぶした方が柔らかく仕上がります。豆を入れると湯の温度が下がりますがそのまま沸騰させず5,6分ゆがきます。じっくり火を入れることによりでんぷんの糖化がすすみ甘みが増します。さやのくちが少し開きかけたらゆであがりのサインです。
ざるにあけたらおいしい塩を
ざるに開けたら水にさらさずお好みのおいしい塩をたっぷり振ります。ここで小学生の登場です。すぐにうちわであおぎ粗熱を取り冷まします。そこから1,2時間たつとさらに糖化がすすみおいしくたべることができますよ。
大豆のおいしい食べ方
乾燥した大豆をおいしく戻す
大豆は乾燥しているので長期保存が可能です。その分調理のハードルも上がってしまいますが自家製大豆をおいしく戻す方法を解説します。大豆は洗って汚れを落とし、たっぷりの水(大豆の体積の4倍がめあす)をはった鍋に入れます。冬までにその年に取れた新大豆なら5~6時間、それ以降なら8~10時間水に浸し皮がぴんと張るまでもどしておきます。
大豆を茹でよう
もどし汁は捨てずにそのまま中火にかけます。あくが出てきたら一気にすくい、まめが踊らないほどのごく弱火で静かに茹でます。豆が顔を出すようであればさし水をします。ときどきなべ底から静かに返すと均一に茹で上がります。ふっくらとしてきたら食べて硬さを確認します。新大豆は湯がきあがりも早くなるので硬さを確かめながら茹でましょう。
好みの硬さになれば
火を止め、ゆで汁ごと冷えるのを待ちます。こうすることで豆にしわが寄らずふっくらとした大豆の水煮になります。また、このゆで汁も栄養たっぷりですのでスープなどに活用したいですね。大豆には小学生の出番はあまりありませんが、どの作業もお子さんと一緒に行うと何より食育になりますね。
まとめ
気軽に家庭菜園で楽しめる大豆の育て方楽しみ方参考になりましたか?肥料もいりませんし、育て方も簡単です。小学生の自由研究にも使えるというのにもご納得いただけたのではないでしょうか。プランター菜園のレパートリーにぜひ加えて下さい。いい時期になってきましたので小学生の皆さんもトライしてみてくださいね。
出典:写真AC