③チャノキイロアザミウマ
チャノキイロアザミウマは体調0.8mm程度と非常に小さい害虫で、黄色い体色と褐色の翅が特徴です。日本においてはもともと茶の害虫として知られ、新らしく出た芽を食害し成長を阻害して大きな被害をもたらしてきました。現在では茶だけでなく野菜や花、果樹など発生する作物の範囲が広がっています。単為生殖できるためすぐに増殖してしまう厄介な害虫です。
④カメムシ
カメムシは吸汁害虫のひとつで、非常にたくさんの種類があります。発生する作物は、稲や野菜、果樹と多岐にわたり、夏場に多く発生する害虫です。
中には益虫もいる
カメムシには作物に被害を与えるものもたくさん存在しますが、中には益虫といわれるカメムシもいます。代表的な例がヒメハナカメムシで、アザミウマを捕食してくれます。
⑤チャノホソガ
チャノホソガは、幼虫がお茶の葉に寄生し、葉を巻いてそのなかを食害する害虫です。巻かれた葉が三角形になることからチャノサンカクハマキとも呼ばれています。被害を受けた角形の葉の中には幼虫の排泄物が詰まっていて、食害されたお茶の品質が低下することはもちろん製品に糞が混ざるリスクも高まることから早急に発見、駆除したい害虫です。
⑥アメリカシロヒトリ
アメリカシロヒトリは、戦時中にアメリカからやってきたとされる北アメリカ原産の害虫で、通称「アメシロ」と呼ばれます。アメシロは桜や柿、リンゴなどを中心に100を超える種類の樹木に被害を与える害虫です。幼虫は白く長い毛が生えた毛虫で、成虫は体長1cmほどの小型の蛾になります。
⑦コナカイガラムシ
コナカイガラムシは、白い粉のようなもので覆われた小さな害虫で体長は1.5mm~3mm程度です。吸汁害虫であり、日本においては、約60種が存在しています。ウイルス病を媒介したり、吸汁によって光合成を阻害したりする害虫です。果樹や観賞用の樹木にもよく発生し、樹皮の下で冬を越します。
⑧ヒメトビウンカ
ヒメトビウンカは、水稲栽培で問題になることが多い害虫です。縞葉枯病や黒すじ萎縮病を媒介することで知られています。麦にも発生する害虫で、畦畔や休耕田のイネ科雑草に寄生して冬を越します。
⑨カキミガ
カキミガは、その名の通り柿の木に発生し新芽や果実を食害します。場合によっては枝を食うこともある厄介な害虫です。幼虫は10mmほどの芋虫で、成虫の蛾になると6~7mmほどの大きさになります。
⑩ナシグンバイムシ
ナシグンバイムシは世界中におよそ2600種類も存在するというグンバイムシの一種です。名前にも入っているようにナシの木はもちろん、リンゴやモモ、梅などのバラ果果樹に寄生します。