アボガドの水耕栽培での育て方(発芽のコツ)
用意するものは飲み口側を切り取ったペットボトル、つまようじを3本と水。そして後述しますが、肥料のみです。冬の寒さがない熱帯、亜熱帯の植物なので温度は高いほうが芽は出やすいです。発芽するための適温は20度以上で、日当たりのよい場所におくと発芽率はより上がります。
発芽までの育て方とコツ①種をよく洗う
まず種子をきれいに洗い、果肉を十分に取りのぞきましょう。果肉には発芽することをおさえる作用があるので、しっかりと取りのぞきます。また乾燥してしまった種は発芽しません。水栽培をすぐにはじめない時は、水に浸しておくとよいでしょう。
発芽までの育て方とコツ②種につまようじを刺す
種に等間隔につまようじを3本刺します。アボガドの種子には上下があります。少しとがっている部分が上であることを確認しましょう。芽が出るのは上下でいえば上の部分からです。育て方のなかで上下を理解していないとあとになって、まったく発根、発芽がしないということが起きてしまいます。このことに気をつけて、つまようじを刺しましょう。
発芽までの育て方とコツ③種を水に浸す
ペットボトルに水を入れ種を浸します。種は上下でいえば下の部分を水につけましょう。種の位置を、刺してあるつまようじで上下のバランスが取れるように調整します。種は上下の下の部分から発根します。種子が3分の1くらいペットボトルの水につかるようにします。上下が間違っていなくても、種子がすべてペットボトルの水に浸ったまま育てるとせっかく発根、発芽しても腐ってしまいます。
水の管理が水耕栽培の発芽率に影響をあたえる!
ペットボトルの水は清潔に保つため毎日取りかえます。その理由は水が汚くなり腐ることも、もちろんです。また種子自体にカビが生えてしまい、水栽培が失敗するということも大いにありえます。そのことに注意してペットボトルの水を取りかえましょう。また冷たい水で育てることも、温度が低下してしまい発芽率が下がるのでしっかりと管理しましょう。
水耕栽培で発芽させるためのコツ!
- 必要な温度は20度以上
- ペットボトルの水は毎日とりかえる
- 種子の上下を確認し、水に浸す
水耕栽培での肥料の選び方
購入しておくべき肥料
「ハイポニカ 液体肥料」がおすすめ!
アボガドだけではなく、多くの植物を栽培するうえで効果を発揮する肥料が「ハイポニカ液体肥料」です(農林水産省登録済み製品)。多くの液体肥料は土栽培に適したものですが、この肥料は水栽培の肥料としても役に立ちます。水栽培では栄養分をとることが難しいので、購入しておくと心強い肥料となるでしょう。
水耕栽培に使う肥料
水栽培には「化成肥料」を使う
液体肥料には「化成肥料」と「有機肥料」があります。「化成肥料」とは人工的に栄養素を集め、作った肥料です。特徴として腐りにくいという点があげられます。一方で「有機肥料」とは、微生物の死がいや枯れ葉など自然界にあるものを肥料としたものです。有機肥料は少しずつ腐るため水耕栽培では、水が濁ってしまいます。有機肥料を使う育て方をすると見た目も悪くなりますし、植物の水中での状態もわからなくなってしまうのでおすすめはしません。そのため、水栽培には「化成肥料」を使いましょう。
アボガドの水耕栽培での育て方(肥料)
残念ながら水には栄養となる成分がふくまれていないので、肥料をあたえることは水耕栽培でアボガドを育てるうえでとても大事です。水耕栽培に適した肥料であれば、必要な栄養素のバランスがとれていて問題はありません。ですが土壌栽培に使うための肥料だと、水耕栽培に必要な栄養素が十分ではないものがあるので使用は避けましょう。肥料のあたえすぎは水を腐らせる原因にもなりますし、植物に大きな負担がかかります。規定量をしっかり守り、栽培しましょう。
液体肥料はつぎたして使う?それとも全部交換するの?
液体肥料は交換すると、肥料の濃度バランスを最初の状態に戻すことができます。またつぎたして使っていると老廃物がたまってしまうので、交換することにより水が腐ることの予防になります。特にペットボトルのような小さな入れものでは、水かさが減ってくると肥料の濃度が高くなり根から肥料負けしてしまうことがあるので全部交換が無難です。水が濁ってきたら交換するということは当然ですが、念のために毎日取りかえましょう。
アボガドの水耕栽培での育て方(発芽の後)
環境を整える
発芽して間もないアボガドは直射日光の当たる暑い環境にも、冬のような急激に温度が下がってしまう環境でも枯れてしまいます。特に冬明けの日照不足で弱ってしまっている時に、急に日光をあびると葉焼けしてしまうので注意が必要です。なので徐々に日光に慣らしていくと枯れることはないでしょう。
鉢に植えかえる
水栽培でアボガドの葉と幹が大きくなり、さらに大きくしたいという人もいるでしょう。その場合は鉢に植えかえてもよいでしょう。鉢植えをするなら、1年に1回は大きな鉢に植えかえます。鉢の底から根が出ていたら、根づまりを起こしていることもあるので鉢をかえます。鉢へ植えかえる時期は、温暖になりつつある5から6月がよいでしょう。
鉢に植えかえた後の水やり
アボガドは水分を多く必要とする植物です。夏の間、土が乾燥していたらたっぷりと水をあたえましょう。3から9月は成長の勢いが強いので、水切れをしやすい状態になります。暑い日には注意をして栽培しましょう。冬は湿度が高くなると根腐れを起こすことがあります。なので土が乾燥していないのであれば、水やりはひかえます。
まとめ
アボガドは食べてもよし、育て方によっては観葉植物としても十分に楽しめるといったとても楽しみがいのある植物です。日本に出回っているアボガドは果実が大きい品種の、グアテマラ系の「ハス」種と分類されるものがほとんどです。ほかには「ベーコン」や「メキシコーラ」といったおもしろい種類の名前がついているものがあります。
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