ブルーベリーの肥料の与え方
ブルーベリーの施肥は、根が広がっている範囲の土全体に肥料を与えます。肥料が一ヶ所に集中しないように均一に広げて撒きます。この際に、土の中の根を確認することは出来ないので、葉の広がりを施肥範囲の目安にするといいですね。こうして根の広がり全体に施肥することで、ブルーベリーにしっかりと栄養が行き届き、さらに健康な木に育ちます。
ブルーベリー肥料の目安量
樹齢 | 年間量 | 寒肥 | 追肥 |
1年 | 90g | 50g | 20g×2回 |
2〜3年 | 110g | 50g | 30g×2回 |
4~5年 | 140g | 80g | 30g×2回 |
6~7年 | 160g | 100g | 30g×2回 |
8年以上 | 200g | 120g | 40g×2回 |
ブルーベリーに肥料を与える時期
ブルーベリーに肥料を与える時期は大きく分けて冬と夏です。冬の間に肥料を与える「寒肥」と、夏に与える「追肥」があります。
・・・と疑問に思いますよね? では、ここで寒肥と追肥の詳しい時期と、その必要性を解説していきましょう。
寒肥
寒肥は成長の始まる2月までに行う
2月までに行う寒肥(かんごえ)とは、冬の休眠期に施肥を行うものです。冬の間に土の中で分解された寒肥が春に効果を発揮して、新しく伸びる枝の成長を促します。このため寒肥はブルーベリーの生育にとって、重要な肥料となります。暖かくなると根は成長を始めてしまいますが、肥料が足りていないと新梢や花芽の成長が弱くなります。ブルーベリーの成長が始まる3月までには遅くても寒肥を行っておく必要があります。
追肥
追肥の時期は5月~6月と9月の2回
追肥の時期は①実肥②礼肥の2回です。まず、1回目の追肥は5月~6月頃の「実肥」です。これは結実を良くする目的と、新しい枝に付く花芽の充実度をアップさせるための施肥です。さらに、収穫後の9月頃に忘れずに「礼肥」を行いましょう。「礼肥」の目的は、果実を付けるために消耗されたブルーベリーの栄養を補うことです。これでまた来年の収穫が楽しみになりますね。
追肥(ついひ)の与え方
追肥の時期については前述で解説をしましたので、ここからは追肥の詳しい与え方についてご説明をします。
追肥は即効性のある専用肥料を選ぶ
追肥は不足した栄養分を補うものですから、即効性のあるボカシ肥料やブルーベリー専用肥料がおすすめです。化成肥料を用いる場合は緩効性のアンモニア態窒素の入ったものを選びましょう。また、硫安などの微量要素入り液肥を薄めてみてもいいですね。
肥料焼けを防ぐには少量から与える
一度に肥料を多量に与えないようにしましょう。肥料を与え過ぎた場合、ブルーベリーの根の機能に「肥料焼け」と呼ばれる障害が出ます。これは、土の中の肥料濃度が一時的に高くなったことが原因で起こる現象です。また、「肥料焼け」以外でも、量が必要以上になると株が弱くなり病害虫が発生しやすくなります。
追肥は少量から与えて木の状態を見る
与えた肥料は取り除くことが出来ませんね。そこでおすすめな追肥方法が少量を与えていくやり方です。木の状態を見て足りないようなら追加していく、これを繰り返します。そして、追肥後の木の状態からその木に合った追肥の量を把握しておくといいですね。
ブルーベリーの栽培方法
では、さいごに簡単な栽培方法をご説明します。
栽培環境と土壌
ブルーベリーは日光を好みます。庭植えでも鉢植えでもの日当たりの良い場所を選び植え付けましょう。土壌は、ピートモスや鹿沼土などの酸性用土で土作りを行いましょう。庭植えでは庭土に植え付けるのではなく、ピートモスを混ぜて土作りを行いましょう。ブルーベリー栽培では土作りはとても重要です。ここは手を抜かずに丁寧に行うといいですね。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてあげましょう。庭植えの場合は、夏の乾燥に注意が必要です。日照りが続く場合は水やりが必要となります。ブルーベリーは水枯れを起こすと回復が難しいとされます。夏場の水やりは重要ですね。
剪定方法
剪定の時期は1月~2月が最適です。花芽と葉芽をに注意して剪定を行いましょう。花芽は枝の先端に着生します。ブルーベリーの花芽の中には10個以上の花を付けていて、葉芽より大きく見分けやすいので、切り落とさないように注意しましょう。また、春から夏に新しく伸びた不要の新梢も剪定しましょう。
病害虫
ブルーベリーは他の果樹と比べて病害虫の被害が少ない植物です。予防対策は適切な剪定と除草で、風通しをよくして丈夫に育てることです。そして、発生を見つけた場合は早めに対処を行いましょう。木を丈夫に育てることはたくさんの果実を実らせることにも繋がります。収獲まで楽しみながら育てていきましょう。
まとめ
ブルーベリーの栽培は初心者でもそれほど難しくありません。自家栽培で収穫したブルーベリーの味は格別ですから、皆さんもチャレンジしてみませんか。
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どうして年間に2回も肥料を与えるの?