ひょろひょろモンステラを防ぐ管理ポイント
①水やり
モンステラの水やりは、土が乾いているときだけ行います。夏は乾きやすく、冬は乾くまで数日かかるまで、水やりの前に土の状態を確認しましょう。水やりのとき、茎のまわりに水をかけるだけでは効果がありません。モンステラの根は鉢全体に張り巡らされているため、鉢の土全体が湿るまで行います。鉢底から水が出ない状態では、まだ水やりが不十分です。
②日当たり・温度管理
モンステラを玄関先やトイレなどの観葉植物として室内に置いていると、日照不足になりやすいです。モンステラが好むのは、日光がある程度当たる半日陰の環境です。少なくとも、一日数時間はしっかり日光が当たる場所に置きましょう。レースカーテンが垂れる窓際のような場所が適しています。モンステラが元気に育つのは気温25℃前後、湿度70〜80%の環境です。気温15℃以下や湿度50%を下回る日は、室内で管理してください。
③剪定
モンステラの葉が増えすぎると日光が当たりにくくなり、風通しも悪くなります。葉が混み合ってきたら、間引き剪定で余分な葉を取り除きましょう。元気のない葉や枯れた葉も剪定しておくと、残った葉が大きく成長します。
剪定時期
モンステラの剪定は5〜8月の夏場がベストタイミングです。茎や葉をカットすると株に負担がかかるため、新芽が伸びる成長期に剪定を行いましょう。反対に、モンステラが苦手な気温の低い時期や乾燥している時期は避けてください。元気がないときに剪定すると、枯れてしまう原因になります。
間引き剪定のやりかた
間引き剪定では茂っている葉や、傷んで枯れている部分を中心にカットします。ほかの葉の日陰になっている葉や、葉が割れないところも間引いていきましょう。剪定場所の見分け方は切り落とす葉の主茎をたどり、分岐したところを探すことです。地面に近いところは、地表ぎりぎりの部分にはさみを入れても問題ありません。
剪定するときの注意点
剪定は株への負担が大きいため、日光や水不足で元気がないときは避けましょう。また、切り戻し剪定同様に、作業中は樹液がつかないよう軍手やゴム手袋を装着して手先を保護します。小さな子どもやペットがいる家庭では、特に注意が必要です。
ボタ爺
株姿や株が成長しすぎているときは、切り戻し剪定するのじゃ!
ボタニ子
やりかたは徒長の対策のときと同じだよ!成長点を残してカットしてね
元気がないモンステラの対処法Q &A
モンステラがひょろひょろしたらまず何をすればいい?
モンステラがひょろひょろする、葉が垂れる場合は、置き場所の環境や水やりの方法を見直します。しばらく植え替えていなかった場合は、根の状態を確認してください。根が窮屈そうなら根切りをしたり、ひと回り大きい鉢へ植え替えしたりして対処しましょう。生育環境を整えたうえで株が回復してきたら、切り戻し剪定で株姿を整えます。
モンステラの株元の根(気根)は剪定してもいい?
モンステラの茎から地表に生えてくる茶色の根は「気根」と呼ばれています。気根の役割は水分を吸収したり、成長した株を支えたりすることです。放っておくと数が増え、だらりと垂れて気になることもありますね。気根はカットしても問題ありませんが、大切な部位のため邪魔な部分だけ取り除きましょう。切りたくない場合は支柱を使って気根を誘導し、地中に埋める方法もあります。
モンステラの葉が割れないときは?
モンステラの丸い葉っぱに入った切れ目の美しさは、観葉植物として人気がある理由の一つです。なぜ切れ目があるかというと、巨大化した葉でも十分日光に当たれるよう、切れ目ができたといわれています。葉が割れないときは、まだ株が成長しきっていないか元気がない可能性があります。モンステラがひょろひょろしているときと同じように、葉が割れないときも生育環境を見直してみましょう。日光や水やりの過不足や、設置場所の温度が低すぎないかチェックしてください。
モンステラが変色・枯れるときは?
モンステラが変色する、枯れてしまう場合もやはり生育環境に問題があります。置いている場所や水、肥料の与え方を変えてみましょう。直射日光に当たりすぎると、葉焼けして変色してしまうこともあります。ほかにも、根づまりが原因の場合もあるため、一度根の状態を確認するのも必要です。
ひょろひょろモンステラをいきいきモンステラに!
モンステラは生命力が強く、育てやすいため観葉植物として人気があります。ひょろひょろしてしまうのは、生育環境に何らか問題があるサインです。モンステラに適した置き場所や日頃の管理方法を知り、ひょろひょろ状態に対処しましょう。正しい方法でしっかり育てれば、立派な巨大化モンステラを目指せますよ。
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出典:写真AC