アサガオは、つる性の植物です。主に、日本朝顔と西洋朝顔があります。日本朝顔は、葉が大きく、葉の裏側に毛が生えています。開花時間が短いのが特徴です。早朝から正午にかけて、開花します。一方、西洋朝顔は、葉がハート型で深い切込みが入った形をしています。葉の表面がつるつるしているのも特徴です。夏に日よけ対策にもなるアサガオのカーテンは、ぐんぐんと成長する西洋朝顔が適してます。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 20cm~6m |
花の色 | 紫、青、赤、ピンク、白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花期が長い、初心者でも育てやすい |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アサガオの特徴は、花弁が1枚につながっていて大きく開いた円錐形をしています。種類が多く、花色は赤から青まで揃っています。花形は巨大輪、白覆輪、桔梗、曜白咲きなどがあります。
アサガオの名前は、「朝の容花(かおばな)」が由来になっています。早朝に開花し、昼にはしぼんでしまう特徴を「朝の美人の顔」に喩えられました。
アサガオは、現在、多様な種類とその交配・改良品種を手に入れることができます。品種や種類によって、大きさ、色、形、開花時間などがそれぞれ異なります。江戸時代から人々に親しまれてきましたアサガオを育てながら、好みの一つを見つけてみてはいかがでしょうか。
曜白系あさがおのメリーゴーランドは、花びらの中央から放射線状に白い筋が入ります。種まきは、4月下旬から6月下旬です。開花の時期は、7月から10月です。ピンクや赤紫、濃紺などの様々な色の種類があり、白と他の色とのコントラストが楽しめます。午後も開花を見ることができます。
ヘブンリーブルーは西洋朝顔の種類の中でも代表的な花です。種まきは、6月までに行います。開花時期は、8月から11月です。多花性で花茎には花径10cmほどの花を3〜7つほどたくさん咲かせます。空色朝顔とも言われ、美しいブルーの花を咲かせます。涼しげな色で生育が早いので、日よけとしても使われます。
種まきの時期 | 5月中旬~下旬 |
摘心の時期 | 5月下旬~6月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6月6下旬~11月 |
植え付き時期は、4月から9月です。種類によっても異なりますが、6月が最適です。発芽する温度(20度以上)を保つことができれば、種から育てることができます。アサガオは、気温が高く日光を好むので、7月から8月にかけて開花のピークを迎えるためには、6月頃までに種まきをしておくとよいでしょう。また、9月に種を撒くと小さな草丈の晩秋アサガオとしても楽しめます。
アサガオは、つるの成長に伴って、根を伸ばします。そのため、つるを長く伸ばす品種に合わせた植木鉢・プランターを用意する必要があります。育てる環境や植木鉢・プランターの大きさに合わせて、支柱を取り付けていきます。その際、イメージする大きさのアサガオになるように支柱などで調整していきます。
アサガオは、庭やベランダなど日当たりと風通しが良い場所で育てます。真夏は、日中葉がしおれやすいので、西日を避けて置きましょう。短日植物なので、夜は照明が当たらない場所に置いて育てます。
基本的にアサガオは屋外で育てます。つるが上へ伸びて成長していくので、支柱が立てられる高さがある場所を選びます。
アサガオは、つるを伸ばす分だけ、根を張ります。用土をブレンドして作る場合には、赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜるのをおすすめします。堆肥を入れる場合は、赤玉土、堆肥、腐葉土を6:2:2の割合でブレンドします。また、アサガオは酸性土を嫌うため、中和のために苦土石灰を施すことも有効です。
種を撒いて花が咲くまではやや控えめにあげます。花が咲き始めたら乾かさないように、朝夕たっぷりと水やりします。気温が高くならないうちに行いましょう。日光がよく当たっている葉に、直接水を当ててしまうと、葉が焼けてしまうことがあるので注意が必要です。
アサガオの苗の植え付け前には「緩効性肥料」を施します。花を次々に咲かせる7月、8月頃には、栄養が必要になるので、植え付け後3〜4週間ほど経過したら、リン酸分の数値の大きい「速効性肥料」を追肥します。
ハダニが発生することがあます。葉が黄色くなったり、つやがなくなったりする症状が見られたら、葉の裏側を確認しましょう。
害虫による被害が見られた場合、葉の裏側をよく見て害虫が付いていないかをチェックしましょう。葉裏につきやすいオンシツコナジラミは、株を揺すると一斉に飛び立ちます。ヨトウムシが発生したら捕殺します。
実やつるが茶色くなったら、土から取り出して乾燥させます。種を取る際に、しっかりと乾燥させます。花後は、1本1本つるを絡めて円を描くように巻き、そのまま風通しの良い場所で乾燥させるとリースを作ることもできます。種は、風通しのよい日陰で乾燥させます。
アサガオの種をまく前に、8時間ほど種を浸水させておくと発芽しやすくなります。種まきの方法は、直まきとポリポットなどに種まきをする方法があります。一旦ポリポットで育てる場合は、丈夫な苗を選別して移植させます。
土に人差し指の第一関節を目安にして、穴を開けます。くぼみができたところに、種の角のある方を下に、丸い方を上にして植えます。その後、ふんわりやわらかい土を重ね、たっぷりと水をやります。
お店で購入する際には、株元が太く、しっかりと根が張っているものを選びます。健康的な苗と比べて弱い苗は、葉色が悪かったり、葉っぱが黄色くなって萎んだり縮れていたりします。
注意点は、虫や虫食いの跡、病気と思われる白斑や黒斑等が付いていないかを確認します。背丈だけ伸びて茎が弱々しいもの、葉と葉の間が間延びしているものも避けて選びましょう。
種を鉢で育てる場合や、苗から育て始めるときは、植え替えをします。本葉が3~4枚くらい出てきた頃が適期です。花が咲きはじめたころに根がはみ出してしまっている場合は、ひと回り大きい鉢に植え替える作業を行うことで、根詰まりを防ぎます。
摘心は、成育中のアサガオの芽や茎の先端部分を切る作業を言います。切ることのよって、わき芽が増えてよりつるを伸ばしたり、葉を茂らせたりします。3回ほど行います。
まず、本葉が5枚ほどになったら、1番上に伸びているツルを数センチ切り取ります。 次に、わき芽が増えてきたら、先端の数センチを切り取りましょう。 全てを切り取らず、数本のつるはそのままにしておきます。最後に、数日後、新しく出てきたつるを切り取ります。このように三段階に分けて行うことで、どんどんと新しい芽がでて、アサガオが茂るようになります。
水をたっぷりあげ、摘心をしながらアサガオの葉やつるを育てていきます。そのつるを支柱に絡ませながら、理想の形にしていきます。アサガオを庭植えで育てるのか、プランターで育てるのかなどによって、支柱の種類や高さを選びます。
摘心で切り取った元気なつるを水の入った瓶などに挿しておきます。水の量は、葉の付いていない下のつる3cmくらいが水に浸かる程度で十分です。こまめに水を替えて、清潔に保つようにします。10日~14日ほどで、新しい根が出てきます。そうしたら、一株ずつ鉢などに植え替えましょう。
アサガオが完全に立ち枯れたら、しっかりと風通しのよいとこで乾燥させ、種を取ります。採取した種は、湿っていたら腐ってしまうので、日陰でよく乾燥させます。瓶に入れて保存しておけば、来年もアサガオを楽しむことができます。