園芸部類 | 庭木 |
樹高・草丈 | 100~150cm |
花の色 | 山吹色(オレンジに近い黄色) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 観賞用 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ヤマブキは、黄金色の花が特徴的な落葉低木です。原産国は日本で、北海道から九州の野山に自生しています。万葉集にも歌が詠まれるなど、古くから日本人の生活や文化に寄り添ってきました。鮮やかな黄色の花は和風の庭木としても人気があり、寄せ植えにしたり、生け花にしたりして楽しまれています。日本の気候であれば栽培は簡単なので、初心者でも挑戦しやすい植物です。
ヤマブキの名前の由来は、細い枝がしなやかに風に揺れるようすから「山振り(やまふり)」と呼ばれ、その呼称が変化したものだといわれています。また、春に黄色の花が山を埋め尽くすという意味の「山春黄(やまはるき)」が変化したという説もあります。
ヤマブキ
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ヤマブキは、一般的な品種で、野山に自生していることが多い種類です。花びらが一重なのが特徴で、すっきりとした見た目が和風の庭にとてもよくあいます。
八重ヤマブキ
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八重ヤマブキは、花びらが八重咲きなのが特徴です。一般的なヤマブキよりも生育が旺盛で樹高が高く、華やかな見た目を楽しめます。洋風の庭の庭木としてもおすすめです。
植え付け時期 | 2~3月、10~11月 |
剪定の時期 | 12~2月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4~5月頃 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け 植え替え |
● | ● | ● | ● | ||||||||
開花期間 | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● |
ヤマブキはもともと野山に自生していただけあり、耐寒性、耐暑性ともに強いので、栽培適期は特にありません。植え付け時のみ、根へのダメージを考慮して厳寒期を避けるといいでしょう。
ヤマブキは鉢植え、庭植えともに問題なく育ちます。しかし、ヤマブキは横に広がって成長する植物なので、長く栽培する場合は地植えのほうがいいでしょう。
ヤマブキは日光が好きな植物なので、屋外管理がおすすめです。
ヤマブキは、水はけがよく日当たりがいい場所で育てましょう。ベランダで栽培する場合は、日当たりと風通しのいい場所がおすすめです。地植えの場合は成長した後のことを考えて、なるべく広いスペースで育てましょう。
ヤマブキの用土は、水はけがよく通気性のいいものがおすすめです。自分でブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合します。地植えの場合は、植え付けの前に、たい肥や腐葉土を一緒に耕しておくといいでしょう。
ヤマブキの水やりの頻度は少なめで問題ありません。鉢植えの場合は土が乾燥してきたらたっぷりと水やりをします。地植えの場合は、水やりの必要はありません。極端に雨が降らないときのみ水を与えましょう。
ヤマブキに追肥は必要ありません。花の付きが悪くなってきた場合のみ、有機肥料を与えましょう。
ヤマブキは害虫が少ない植物ですが、まれにシロオビアワフキが発生することがあります。被害にあうと枝に泡がつき、見た目が悪くなります。見つけしだい取り除きましょう。
ヤマブキは特に発生しやすい病気はありません。
ヤマブキは花後の管理は特に必要ありません。
ヤマブキの苗は、枝と葉のバランスが取れていて張りがあり、元気なものを選びましょう。
ヤマブキは根が荒く地中に細かく張り巡らされているので、慎重に植え替えます。周りの土を外側から丁寧にほり、根へのダメージを減らしましょう。植え替え直後はぐらつく場合があるので、支柱を挿すことをおすすめします。
ヤマブキは自然の姿を楽しむ庭木なので、剪定をしなくてもある程度樹形が整います。しかし、枝の寿命が短く3~4年のスパンで枯れ落ちるため、植え付けから5年ほどたったら古い枝を間引き剪定しましょう。この剪定をすることにより、新しい枝の付きがよくなり、生育が促されます。剪定をするときは、枝の途中からではなく、根元から切るようにしましょう。
ヤマブキは暑さに強いので、夏越しの対策はほとんど必要ありません。しかし、極端に西日が当たるときは、鉢の位置を変えたり、シェードなどで日よけしたりするといいでしょう。
ヤマブキは冬越しの必要はありません。問題なく越冬します。
ヤマブキの増やし方は、挿し木と株分けの2種類です。挿し木で増やす場合は、花をつけた後の6~7月に行います。5cmくらいの長さにカットした枝を水に浸けて水揚げし、用土に挿して増やしましょう。株分けで増やす場合は11~12月か2~3月に行います。株は5本くらいに分けて、穴を掘った用土に植え付けましょう。