ヤマブキの育て方!特徴や名前の由来、剪定の仕方もご紹介! | 植物図鑑

ヤマブキの花
八重ヤマブキ
学名Kerria japonica
和名山吹
別名面影草(おもかげぐさ)
英名Japanese kerria
科・属名バラ科・ヤマブキ属
原産地日本
花言葉気品、崇高、金運

ヤマブキの特徴

Photo byAquamarine_song

基本情報

園芸部類 庭木
樹高・草丈 100~150cm
花の色 山吹色(オレンジに近い黄色)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
特性・用途 観賞用
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

ヤマブキは、黄金色の花が特徴的な落葉低木です。原産国は日本で、北海道から九州の野山に自生しています。万葉集にも歌が詠まれるなど、古くから日本人の生活や文化に寄り添ってきました。鮮やかな黄色の花は和風の庭木としても人気があり、寄せ植えにしたり、生け花にしたりして楽しまれています。日本の気候であれば栽培は簡単なので、初心者でも挑戦しやすい植物です。

名前の由来

ヤマブキの名前の由来は、細い枝がしなやかに風に揺れるようすから「山振り(やまふり)」と呼ばれ、その呼称が変化したものだといわれています。また、春に黄色の花が山を埋め尽くすという意味の「山春黄(やまはるき)」が変化したという説もあります。

ヤマブキの代表品種・種類

①ヤマブキ

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ヤマブキは、一般的な品種で、野山に自生していることが多い種類です。花びらが一重なのが特徴で、すっきりとした見た目が和風の庭にとてもよくあいます。

②八重ヤマブキ

八重ヤマブキ

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八重ヤマブキは、花びらが八重咲きなのが特徴です。一般的なヤマブキよりも生育が旺盛で樹高が高く、華やかな見た目を楽しめます。洋風の庭の庭木としてもおすすめです。

ヤマブキの育て方①時期

Photo by houroumono

植え付けから開花までの時期(目安)

植え付け時期 2~3月、10~11月
剪定の時期 12~2月
花が咲く時期/開花時期 4~5月頃

栽培スケジュールカレンダー

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
               
開花期間                  
剪定                    
○は適期、●は最適期

栽培適期は?

ヤマブキはもともと野山に自生していただけあり、耐寒性、耐暑性ともに強いので、栽培適期は特にありません。植え付け時のみ、根へのダメージを考慮して厳寒期を避けるといいでしょう。

ヤマブキの育て方②栽培環境

Photo byjmp71

栽培方法(鉢植え/庭植え)

ヤマブキは鉢植え、庭植えともに問題なく育ちます。しかし、ヤマブキは横に広がって成長する植物なので、長く栽培する場合は地植えのほうがいいでしょう。

育てる場所

ヤマブキは日光が好きな植物なので、屋外管理がおすすめです。

置き場所・日当たり

ヤマブキは、水はけがよく日当たりがいい場所で育てましょう。ベランダで栽培する場合は、日当たりと風通しのいい場所がおすすめです。地植えの場合は成長した後のことを考えて、なるべく広いスペースで育てましょう。

用土

ヤマブキの用土は、水はけがよく通気性のいいものがおすすめです。自分でブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合します。地植えの場合は、植え付けの前に、たい肥や腐葉土を一緒に耕しておくといいでしょう。

ヤマブキの育て方③管理のポイント

Photo bymanfredrichter

水やり

ヤマブキの水やりの頻度は少なめで問題ありません。鉢植えの場合は土が乾燥してきたらたっぷりと水やりをします。地植えの場合は、水やりの必要はありません。極端に雨が降らないときのみ水を与えましょう。

肥料

ヤマブキに追肥は必要ありません。花の付きが悪くなってきた場合のみ、有機肥料を与えましょう。

害虫対策

ヤマブキは害虫が少ない植物ですが、まれにシロオビアワフキが発生することがあります。被害にあうと枝に泡がつき、見た目が悪くなります。見つけしだい取り除きましょう。

病気対策

ヤマブキは特に発生しやすい病気はありません。

花後の管理

ヤマブキは花後の管理は特に必要ありません。

ヤマブキの育て方④詳しい栽培方法

Photo by kanonn

苗の選び方

ヤマブキの苗は、枝と葉のバランスが取れていて張りがあり、元気なものを選びましょう。

植え替え

ヤマブキは根が荒く地中に細かく張り巡らされているので、慎重に植え替えます。周りの土を外側から丁寧にほり、根へのダメージを減らしましょう。植え替え直後はぐらつく場合があるので、支柱を挿すことをおすすめします。

剪定

ヤマブキは自然の姿を楽しむ庭木なので、剪定をしなくてもある程度樹形が整います。しかし、枝の寿命が短く3~4年のスパンで枯れ落ちるため、植え付けから5年ほどたったら古い枝を間引き剪定しましょう。この剪定をすることにより、新しい枝の付きがよくなり、生育が促されます。剪定をするときは、枝の途中からではなく、根元から切るようにしましょう。

夏越し

ヤマブキは暑さに強いので、夏越しの対策はほとんど必要ありません。しかし、極端に西日が当たるときは、鉢の位置を変えたり、シェードなどで日よけしたりするといいでしょう。

冬越し

ヤマブキは冬越しの必要はありません。問題なく越冬します。

増やし方

ヤマブキの増やし方は、挿し木と株分けの2種類です。挿し木で増やす場合は、花をつけた後の6~7月に行います。5cmくらいの長さにカットした枝を水に浸けて水揚げし、用土に挿して増やしましょう。株分けで増やす場合は11~12月か2~3月に行います。株は5本くらいに分けて、穴を掘った用土に植え付けましょう。

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