園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 40~100cm |
花の色 | 青、白、ピンク、紫、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ニゲラは、クロタネソウ属の一年草の草花です。青・水色・白・ピンクなどのパステルカラーの花が春のガーデンによく似合います。花びらのように見えるのはガクで、細かいレースのような毛に包まれています。また、葉も細かく分かれた形をしていて、全体的に繊細な雰囲気があり人気の草花です。
花が終わると子房がだんだん膨らんでいきます。ユニークでかわいらしい形で、切り花やドライフラワーとしてよく利用されています。
学名の「Nigella」は、ラテン語の「Niger」が語源で、黒いという意味です。ニゲラという名前は、種が黒いことに由来しています。和名の「クロタネソウ」も同じく黒い種に由来しています。
ニゲラ アフリカンブライド
参考価格: 837円
アフリカンブライドは、白いガクに濃紫色の芯のコントラストがシックでさわやかな品種です。草丈は80cmほどになります。一年草で秋まき、または春まきも可能です。春まきは花期が夏になります。苗の流通もあります。
草丈 | 90cm |
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内容量 | 約200粒 |
青色の一重咲きのニゲラです。草丈は100cm、花径は6cmの大輪咲きで、一般的なニゲラより遅めに咲きます。青いガクが厚く、花持ちがよいので切り花にも向いています。
グリーンマジックは突然変異で生まれた品種で、花弁とがく片のないニゲラです。草丈は50~100cmほどに成長します。緑色がさわやかで、花持ちがよいこともあって切り花としても人気です。珍しい品種のためあまり流通していませんが、ネット販売で購入可能です。
ニゲラ・サティバ
参考価格: 1,498円
ニゲラの仲間の種類であるニゲラ・サティバの種です。ブラッククミンとも呼ばれハーブに分類されます。種はインドなどでスパイスとして利用されています。日本ではあまり栽培されていませんが、花や果実はニゲラと大変よく似ています。
草丈 | 30cm |
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花色 | 白~淡い青色 |
ニゲラの種は、スパイスとして利用できますか?
園芸種のニゲラの種には植物アルカイドという毒性の成分が含まれているので、食べられません。ただし、ニゲラの仲間の「ニゲラ・サティバ」の種はスパイスとして利用できます。必ず品種を確認してから利用してください。
種まきの時期 | 9月中旬~10月下旬 |
植え付けの時期 | 3月下旬~4月 |
肥料の時期 | 植え付けの際 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月下旬~7月上旬頃 |
種まきは、9月になっても暑さが続く場合は少し気温が下がるまで待ったほうがよいでしょう。寒冷地では種まきは9月下旬までに行うことをおすすめします。種まきが遅れると充分に苗が育たないうちに冬の寒さに当たり、枯れる場合があるからです。寒冷地では春に種まきをすることも可能です。その場合は花期が少し遅れます。
ニゲラは、プランターや鉢植え、露地植えでも栽培できます。移植に弱いので、植え付けの際に根鉢を崩さないように注意します。
ニゲラは、日当たりと風通しのよい場所が適しています。暑さには弱いですが、夏に入る頃には自然に枯れていきます。
地植えの場合は、植え付け前に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。水はけが悪い場合は、腐葉土を混ぜ込みましょう。
草花用の培養土を使用できます。自分で用土を作る場合は、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:軽石2で配合します。
地植えの場合は、根がしっかり張った後の水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥気味の環境を好むので、過湿にならないように注意します。
ポットでの育苗中は、薄めの液体肥料を定期的に与えます。植え付けの際は元肥として緩効性化学肥料を与えてください。肥料が多すぎると軟弱に育つため、肥料は少なめを心がけましょう。
春先にアブラムシが発生することがあります。発生した場合は、早めに駆除します。風通しのよい場所に置いて害虫を予防しましょう。
かかりやすい病気はとくにありません。
花後そのままにしておくと子房が膨らんで実になります。実はよく膨らんだ後に切り取って乾燥させればドライフラワーにして楽しめます。種がほしい場合は実が茶色になるまで待って、実の中から種を採取しましょう。
9月に入って気温が下がってきた頃に、種まきをします。寒冷地の場合は春まきも可能です。ニゲラは移植を嫌うので、庭や鉢に直まきにするかポットにまいて育苗します。鉢やポットで種まきした場合は、発芽するまでは乾燥させないように注意して明るい日陰で管理しましょう。
ニゲラはこぼれ種で増えますか?
ニゲラは、よくこぼれ種から発芽して環境があえば増えます。ただし移植を嫌うので、咲かせたい場所へ移植した場合はうまく育たないことがあります。希望の場所で咲かせたい場合は、種を取って種まきをしたほうがよいでしょう。
発芽したら、日当たりのよい屋外で管理します。徐々に日に当てましょう。生育のよい芽を残して間引きをして、ポットの場合は最終的には1本だけにしましょう。ポットや鉢に種まきした場合は、春の植え付けまで定期的に薄めの液体肥料などを与えて苗を育てます。
ポットに直まきした場合は、苗の根鉢がしっかりしたら植え付けます。11月下旬までにしっかりと育った場合は庭などに植え付けできますが、そうでない場合は春まで育苗し3月中旬~4月下旬ごろに植え付けましょう。
ニゲラは耐寒性がありますが、強い霜が降りる地域では霜によって根が傷む場合があります。寒冷地では霜よけをしたほうが安心です。
ニゲラは一年草なので、種まきで増やします。花後、果実が茶色になったら種を採ります。種を乾燥させてから紙袋などに入れて、冷暗所で保存しましょう。
ニゲラ ペルシャンジュエル
参考価格: 380円
八重咲きの青・白・ピンクの混合種子です。草丈は50cmほどに成長します。ニゲラのなかでは一般的な品種です。パステルカラーの優しい姿が人気です。
草丈 | 60~70cm |
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内容量 | 2ml |
出典:筆者撮影