スプリング・スノーフレークの育て方!上手な増やし方や日常管理のコツ | 植物図鑑

学名Leucojum vernum var carpathicum
和名オオマツユキソウ(大待雪草)
別名スズランスイセン(鈴蘭水仙)
英名Spring Snowflake
科・属名ヒガンバナ科・スノーフレーク属
原産地中央ヨーロッパ、フランス、ボスニア、チロル
花言葉純粋、純潔、汚れなき心、皆をひきつける魅力

スプリング・スノーフレークの概要

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スプリング・スノーフレークは、花が少ない2月~3月の時期に咲く植物です。耐寒性があり、病害虫の心配もほとんどありません。初心者でも育てやすく、ガーデニングにおすすめの植物です。

基本情報

園芸部類 球根、山野草
形態 多年草
樹高・草丈 15cm~35cm
花の色 白(黄色の斑点)
耐寒性 強い
耐暑性 休眠中
特性・用途 耐寒性に強い、初心者でも育てやすい
栽培難易度 ★☆☆☆☆

特徴

黄色の斑点

スプリング・スノーフレークの花の先端にある斑点は黄色です。この斑点の色で、スプリング・スノーフレークかサマー・スノーフレークかを見分けます。また、サマー・スノーフレークとの違いは、草丈が15cm~35cmと低く、1茎に1輪咲く点です。

毒にも薬にも

スプリング・スノーフレークは、全草に「アルカロイド」の毒が含まれています。吐き気、嘔吐、頭痛、下痢などの症状が出るとされています。一方で球根や花から得られる成分は、薬や美容への効果が注目されています。

スプリング・スノーフレークの代表品種・種類

①サマー・スノーフレーク

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サマー・スノーフレークは、ヒガンバナ科スノーフレーク属の多年草でスノーフレークの基本種です。原産地はヨーロッパ中南部と地中海沿岸で、日本には昭和初期に渡来しました。開花期は3月中旬~4月中旬です。釣鐘型の白い花を咲かせ、花弁の先端には緑色の斑点があります。1茎に1個~4個の花が付きます。草丈は50cmほどです。

②アキス・オータムナリス

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アキス・オータムナリスは「秋咲きスノーフレーク」です。開花期は9月~10月です。花茎は茶褐色で、その先に斑点がない淡桃色の花を2個~3個咲かせます。草丈は20cmほどです。

スプリング・スノーフレークの育て方①時期

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植え付けから開花までの時期

植え付け時期 9月下旬~11月
植え替え時期 9月下旬~11月
肥料の時期 4月、9月~10月
剪定の時期 5月頃
花が咲く時期/開花時期 2月~3月頃

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期
休眠期

栽培適期は?

スプリング・スノーフレークは冬季に十分な寒さを経験すると、花付きがよくなりきれいな花を咲かせるため、9月下旬~11月頃までに植え付けます。寒さを経験しないと、葉ばかりが茂ってしまいます。植えつけ後は、屋外もしくは室内で気温が5℃前後になる場所で管理しましょう。

スプリング・スノーフレークの育て方②栽培環境

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栽培方法

植え付けの適期は9月下旬~11月です。苗ではなく球根を植え付けます。

鉢植え

鉢は5号鉢を用意します。通気性と排水性がよい素焼き鉢がよいでしょう。球根の数は5号鉢に5球程度です。球根同士の間隔は10cm以上空けます。球根の先が隠れるぐらいの、表面がすれすれの5cm程度の浅い位置に植え付けましょう。

地植え

球根同士の間隔は10cm以上空けます。球根の先が地表の近くになるよう7cm~8cm程度の深さで植えましょう。

育てる場所

スプリング・スノーフレークは、日なたか半日陰を好みます。日照不足をまねく暗い日陰だと、花つきが悪くなります。鉢植えは、夏場の休眠中は木陰や軒下の涼しい場所に移しましょう。地植えは、落葉樹の下のような夏場は直射日光が当たらず、冬場は日がよく当たる場所がおすすめです。

用土

スプリング・スノーフレークは、水はけと通気性のよい土を好みます。鉢植えの用土は、市販の草花用培養土を用意しましょう。配合する場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石(小粒)1の割合で混ぜ合わせます。地植えは、植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜて酸性度を中和します。水はけが悪い場合は、1週間前に腐葉土を混ぜておくとよいでしょう。

スプリング・スノーフレークの育て方③管理のポイント

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水やり

鉢植えと地植えの水やりは、葉がついている生育期間中は、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。葉が枯れ休眠期に入ったら、水やりの必要はありません。

肥料

肥料はあまり必要ありませんが、年2回がおすすめです。 最初に元肥として植え付けるときに緩効性肥料を与えます。 2回目は花が終わったあとに、薄めた液体肥料を少量施します。

害虫対策

スプリング・スノーフレークは、害虫に強い植物なので特に心配はいりません。

病気対策

モザイク病

スプリング・スノーフレークは、モザイク病にかかることがあります。病気にかかってしまったら、株は回復しないため土から掘り起こし処分します。その後は、ほかの株が感染しないように薬剤を散布しましょう。

花後の管理

スプリング・スノーフレークは種をつけると、養分が種に回ります。そのため養分を十分に球根に届けるには、花が終わったら光合成をつくりだす葉を残し、花茎の部分を早めに切り取ることが大切です。

スプリング・スノーフレークの育て方④詳しい栽培方法

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種まき

スプリング・スノーフレークは種から育てると4年~5年かかります。また、種まきにすると栽培難易度が上がります。

球根の選び方

球根は、重みがあり引き締まったものを選びます。表面が汚れているものや、デコボコしているもの、触ると柔らかいものは避けましょう。また、カビが生え、虫に食われている球根は発芽しない可能性があります。

植え替え

スプリング・スノーフレークは3年~4年たつと、球根が混みあい花付きが悪くなるため、9月下旬~11月に株分けし植え替えます。葉が枯れたら、5月~6月に掘り上げましょう。球根は掘り上げたら洗わずに、雨のかからない日陰で乾燥させます。球根は湿っていると腐りやすくなります。

剪定

花後は生え際から茎を切り落とします。球根に栄養を行きわたらせるためには、葉の光合成が必要です。そのため、葉は枯れるまで残します。葉を取り除くと、翌年の生育にも影響するため気を付けましょう。

夏越し

鉢植えの場合、葉が完全に枯れ休眠期に入ったら涼しい日陰に移動します。

冬越し

スプリング・スノーフレークは耐寒性の高さから、防寒対策は必要ありません。適温は5℃前後です。寒さを経験することで、花芽をつけ開花します。

増やし方

分球

球根は、土の中で自然分球し増えます。5月~6月に球根を掘り上げ、残っている葉茎を取り除きましょう。親株のまわりに子球根がついた状態で、雨が当たらない風通しのよい日陰で乾燥させます。9月下旬~11月に球根を分けて、それぞれ植え付けます。

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