フェリシアの育て方!種まきの方法や上手な栽培・管理方法 | 植物図鑑

フェリシア
フェリシア
フェリシア
学名Felicia heterophylla
和名ルリヒナギク
別名フェリシア・ヘテロフィラ
英名Heavenly blue Daisy
科・属名キク科ルリヒナギク属(フェリシア属)
原産地南アフリカ
花言葉幸福 恵まれている

フェリシアの特徴

フェリシア

出典:筆者撮影

フェリシアは、ブルーデージーと同じルリヒナギク属(フェリシア属)の仲間です。学名はフェリシア・ヘテロフィアですが、日本の園芸店では「フェリシア」という名前で流通しています。パステルカラーのブルーやピンクの小さな花がたくさん咲いた姿はとても可愛らしいです。

ブルーデージーと混同されがちなフェリシア

フェリシアはブルーデージーの別名にもなっているため、宿根草のブルーデージーと一年草のフェリシア(フェリシア・ヘテロフィア)とは混同されがちです。ブルーデージーは花芯が黄色、フェリシアは花びらと同系色と覚えておくとよいでしょう。

基本情報

園芸部類 草花
形態 秋まき一年草
樹高 20~30cm
花の色 青、ピンク、白、濃紫、赤紫
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

フェリシアは、4月~6月ごろにパステルカラーの花を咲かせる一年草です。花芯は、花びらの色を濃くした色をしています。苗は自然に枝分かれして、こんもりとブッシュ状に茂り、一株でたくさん花をつけます。まとめて植えると見ごたえのある風景になります。花苗はあまり出回っていないので、苗が入手できない場合は、秋に種をまいて育てます。

名前の由来

フェリシアは、ラテン語の「felix」(恵まれている、幸福な)という言葉に由来します。宝石のような花の姿や、たくさんの花を咲かせることからこの名前をつけられたと言われています。

フェリシアの代表品種・種類

①フェリシア「スプリングメルヘン」

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フェリシア「スプリングメルヘン」は、種が入手しやすいです。青に加えてホワイト・ピンク・濃青などの種もミックスされています。群生させると花色のグラデーションがとてもきれいです。ごくまれに苗の販売もあります。

②フェリシア「ザ・ブルー」「ザ・ローズ」

パステル調の青い花色の「ザ・ブルー」とピンク色の「ザ・ローズ」の品種がありますが、花苗や種はほとんど出回っていません。春先になると、園芸店やネット通販で販売されることがあります。

フェリシアの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期(目安)

種まきの時期 9月中旬~10月中旬
ポット上げの時期 11月頃(本葉が2~3枚になったら)
植え付けの時期 翌年春3月頃から
花が咲く時期/開花時期 4月頃~6月頃

栽培スケジュールカレンダー

時期9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
種まき
ポット上げ
育苗
植え付け
開花期間
肥料

種まきの適期は?

種まきの適期は、9月中旬~10月中旬です。種まきが遅くなると苗が充分育たないうちに冬期に入ってしまい、その後の成長に影響します。フェリシアは耐寒性があまりないので、寒冷地の場合は9月中に種まきをしてしっかりとした苗に育ててから冬越しさせます。

フェリシアの育て方②栽培環境

出典:筆者撮影

栽培方法

フェリシアの苗はあまり出回らないので、秋に種をまいて育てます。発芽から1か月くらいで本葉が3~4枚になったらポリポットなどに植え替えをして、春まで苗を育てます。春になったら、鉢植え・庭植えどちらでも栽培できます。

育てる場所

置き場所・日当たり

フェリシアは日当たりを好み、過湿を嫌います。庭植えの場合は、日当たりがよく水はけのよい場所に植えます。鉢植えの場合も、日当たりのよい場所に置きます。耐寒性が低いため、冬の間は霜に当たらない場所で管理します。寒冷地では保温用フレームや屋内での管理となります。

用土

庭植えの場合は、植える2週間前に庭土に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。植え込み時に、腐葉土も混ぜ込み水はけをよくします。鉢植えの場合は、草花用の培養土で大丈夫です。

フェリシア育て方③管理のポイント

出典:筆者撮影

水やり

フェリシアは過湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理します。庭植えの場合は、よほど乾燥した場合以外は降雨のみでかまいません。鉢植えの場合は、表面が乾いたら水やりをしましょう。

肥料

ポリポットなどに植え替えをしてから春の植え付けまでの間は、時々薄めの液肥を与えます。春に植え付ける際には、元肥として緩効性肥料を用土に混ぜておきます。花が開いてきたら1週間に1度くらいの間隔で液肥を与えると長く花を楽しめます。

害虫対策

フェリシアはアブラムシが発生しやすいです。風通しが悪いと害虫が発生しやすいので、株間をあけて植え付けます。また、花後の花がら摘みも予防になります。早期に発見できれば、手でこそぎ落とすだけでも効果的です。

病気対策

フェリシアで見られる病気は、立ち枯れ病です。過湿によって発病しやすいので、乾燥気味に管理しましょう。

フェリシア育て方④詳しい栽培方法

出典:筆者撮影

(種から育てる場合)種まき

種まき用の土と育苗トレーか種まき用の箱を用意し、重ならないように種をまきます。種が隠れる程度に薄く土をかぶせて、霧吹きでたっぷり水を与えます。発芽までは日陰で管理し、乾燥しないように注意します。発芽したら、日当たりのよい場所へ移動し土の表面が乾いたら水やりをして管理します。多数発芽した場合は間引きをします。

育苗

本葉が3~4枚になったら、ポリポットなどに植え替えをします。日当たりのよい風通しのよい場所に置いて管理します。2週間に一度くらい薄い液体肥料を与えてしっかりとした苗に育てましょう。

冬越し

フェリシアは耐寒性が低く、最低2~3℃程度の気温が必要です。寒冷地では、保温用のフレームや室内の室温が高すぎず日当たりのよい場所で管理します。霜に弱いので、暖かい地域の場合でも霜除けをすると安心です。やや乾燥気味に管理し、根詰まりや肥料切れに注意します。

植え付け

3月に入り気温が上がってきたら、庭や鉢に植え付けます。庭植えの場合は、日当たりがよく水はけのよい場所を選びます。寒冷地では植え付け後の遅霜に注意が必要です。

増やし方(種とり)

フェリシアを増やしたい場合は、花後に種とりをします。花が終わって数日すると綿毛ができますので、綿毛ごと取ります。紙の袋などに入れてしばらく乾燥させて保管しておき、秋になったら種まきをしましょう。

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