カロライナジャスミンの育て方!毎年たくさんの花を咲かせる剪定のコツ | 植物図鑑

カロライナジャスミン
カロライナジャスミン つぼみ
カロライナジャスミン フェンスに絡ませる
学名Gelsemium sempervirens
和名カロライナジャスミン
別名イエロージャスミン、カロラインジャスミン、ゲルセミウム
英名Carolina jasmine
科・属名ゲルセミウム科(マチン科)・ゲルセミウム属
原産地北アメリカ
花言葉甘いささやき

カロライナジャスミンの概要

カロライナジャスミン

出典:筆者撮影

基本情報

園芸部類 草花
形態 つる植物
樹高・草丈 6~7m
花の色 濃い黄色
耐寒性 強い
耐暑性 強い
特性・用途 生育旺盛、生垣、鉢植え
栽培難易度 ★★☆☆☆

カロライナジャスミンの特徴

カロライナジャスミン

出典:筆者撮影

カロライナジャスミンは、春になるとラッパ型の黄色い花をたくさん咲かせます。つる植物で、フェンスなどに誘引するとつるを伸ばしてフェンスをおおってしまうほど、生育旺盛で育てやすい植物です。葉は常緑で秋は紅葉します。花は甘い香りを漂わせ、ジャスミンという名前がついていますがまったく別の種です。

カロライナジャスミンには毒があるのですか?

はい、カロライナジャスミンは毒性植物です。葉・花・茎・根すべてにゲルセミンという成分が含まれています。ジャスミンという名前がついていますが、決して口にしないように注意してください。子供が花の蜜を吸うことにも注意が必要です。普段の手入れの際にはそれほど神経質にならなくても大丈夫です。気になる場合は手袋をして作業をしましょう。

カロライナジャスミンの育て方①時期

カロライナジャスミン

出典:筆者撮影

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 4月~5月または9月~10月
植え替え時期 植え付けと同時期
剪定の時期 花後~7月頃
花が咲く時期/開花時期 4月~6月頃

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期

カロライナジャスミンの育て方②栽培環境

カロライナジャスミン つぼみ

出典:筆者撮影

栽培方法

地植えと鉢植えどちらでも栽培ができます。関東以西で地植えで越冬が可能といわれていますが、気温が-5℃前後になる地域でも地植えの栽培が可能です。つる性植物なので、地植えの場合はフェンスやトレリスに誘引します。鉢植えの場合は、あんどん支柱やトレリスなどに絡ませるとよいでしょう。

育てる場所

置き場所・日当たり

カロラインジャスミンは日当たりのよい場所を好みます。日当たりが悪いと花付きが悪くなるので、最低半日以上は日が当たる場所で育てます。地植えの場合は、フェンスやトレリスなどつるを誘引できる場所に植えましょう。

用土

カロラインジャスミンは土質は選びませんが、水はけのよい有機質を多く含んだ土を好みます。地植えの場合は、腐葉土やたい肥を混ぜ込んでおきましょう。鉢植えの場合は、赤玉土6:腐葉土4の割合で用土を作ります。草花用培養土でもかまいません。

カロライナジャスミンの育て方③管理のポイント

カロライナジャスミン

出典:筆者撮影

水やり

地植えの場合は、根付いたら降雨のみで育つので水やりは不要です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。春の開花時期と夏の花芽が分化する時期は水をたくさん必要とするので、水切れを起こしやすくなります。乾きやすいようなら水やりの回数を増やし、枯れないように注意しましょう。

肥料

カロライナジャスミンは、あまり肥料を必要としません。春の花後に少量の有機肥料や緩効性肥料を与えます。寒肥として2月頃にも同様に与えてもよいでしょう。

病気や害虫の対策

カロライナジャスミンは、病気や害虫の心配はほとんどありません。乾燥するとまれにハダニが発生することがあります。発見したら薬剤を散布して駆除します。

花後の管理

カロラインジャスミンは生育旺盛なので、花後は次々とつるを伸ばしていきます。樹形を整えるためにもつるを剪定しましょう。あまり大きくしたくない場合は、つるを半分位の長さで切っても大丈夫です。ただし、花芽が秋頃にできるので、秋以降は大きな剪定は避けましょう。花びらは自然に落下します。

カロライナジャスミンの育て方④詳しい栽培方法

カロライナジャスミン

出典:筆者撮影

苗の選び方

苗は枝の数や花芽の多いものを選びます。また、苗の葉の状態を見て緑色が濃いものを選びましょう。葉が黄色っぽくなっているものや落ちているものは避けます。

植え付け・植え替え

植え付け・植え替えの適期は、4月~5月または9月~10月頃です。地植えにする場合は、土に腐葉土や肥料を混ぜ込んでおきます。水はけをよくするために土を山高に盛って植え付け、たっぷりと水を与えます。鉢植えの場合は、1~2年に1回は植え替えをしましょう。生育旺盛なので根詰まりをおこしやすく枯れの原因になることがあります。

剪定

カロライナジャスミンの剪定は花後に行います。生育旺盛のためつるが伸びすぎる傾向があり、放置していると周囲の植物などにいつの間にか絡んでしまうことがあります。つるを1/3~半分くらいの長さで強剪定して、新しいつるを育てるとよいでしょう。花芽は8月頃に形成するので、秋以降は強剪定は避けて摘心や徒長枝を切る程度にします。

カロライナジャスミンの花が咲かないのはなぜですか?

カロライナジャスミンは8月頃に花芽を形成します。秋以降に枝を強剪定すると花芽のついた枝を切ってしまうことになり、翌年の花は咲きません。剪定は花後~遅くとも7月までに行いましょう。また、日当たりが悪い場合や、窒素成分が多い肥料を与えた場合にも花数が減ります。

摘心

育て始めは、つるが伸びたら繰り返し摘心しましょう。つるの先を摘むことによって枝が増えて、花が増やせます。

夏越し

耐暑性は強いので心配はいりません。ただし、鉢植えの場合、夏の生育期は水をたくさん欲しがりますので、水やりの回数を増やして水枯れに注意しましょう。

冬越し

カロライナジャスミンの耐寒性は比較的強く、関東以西では地植えで冬越しが可能です。多少の雪や霜で枯れることはありません。寒冷地の場合は鉢植えで栽培し、冬は室内で管理したほうが安心です。ただし、冬期の気温が-5℃前後になる場所でも栽培環境によっては、地植えが可能な場合があります。

増やし方

カロラインジャスミンは、挿し木で増やせます。5月~7月が適期です。つるを10cmくらいで切って先端を切り落とし、葉を2組残したものを挿し穂とします。1時間程水揚げをしてから、赤玉土などに挿します。花後の剪定の際に切った枝を利用するとよいでしょう。半日陰で乾燥させないように管理すると2~3週間くらいで発根します。

カロライナジャスミンの購入先

カロライナジャスミン

参考価格: 405円

出典: Amazon
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ポットに入ったまだ幼い状態の苗です。地植えにする場合でも植木鉢に植え替えて栽培し、ある程度成長させてから地植えにしたほうがよいでしょう。

苗の状態9cmポット苗
草丈60cm~200cm

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