宿根フロックスの育て方!植え付け時期や花後の管理などポイントを解説 | 植物図鑑

クサキョウチクトウ
クサキョウチクトウ
学名Phlox paniculata
別名クサキョウチクトウ、オイランソウ
英名Phlox paniculata
科・属名ハナシノブ科・フロックス属(クサキョウチクトウ属)
原産地北アメリカ
花言葉温和、同意、協調、一致、不活発、合意の関係、あなたを喜ばせようとする

宿根フロックスの概要

出典:写真AC

宿根フロックスは、開花期間が非常に長い植物です。約4カ月間、白やピンク、複色の花が茎の先に密集して咲きます。大きいものでは草丈100cm以上にもなることから、ワイルドガーデンやナチュラルガーデンに人気があります。

基本情報

園芸部類 草花
形態 宿根草
樹高・草丈 50~100cm
花の色 白、ピンク、赤、紫、複色
耐寒性 強い
耐暑性 やや強い
特性・用途 庭植え、鉢植え
栽培難易度 ★☆☆☆☆

特徴

宿根フロックスは、主にフロックス属のパニキュラータ種をさします。世界に約60種を超えるたくさんの仲間があり、種類によって常緑・落葉・一年草・多年草など特徴もさまざまです。草丈のある鮮やかな花が豪華絢爛に咲き誇ることから別名「オイランソウ」、またキョウチクトウに似ていることから「クサキョウチクトウ」とよばれています。

宿根フロックスの代表品種・種類

①フロックスパニキュラータ「シャーベットブレンド」

【宿根草】フロックス・パニキュラータ 'シャーベットブレンド'(2ポット1セット)【Aグループ】Phlox paniculate 'Sherbet Blend'

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シャーベットブレンドは、濃い緑色の葉にほんのりピンクが入る花が特徴の品種です。蕾の状態は爽やかな黄緑色で、開花するにつれて白くなっていきます。

②フロックスパニキュラータ「クレームドマント」

【宿根草】フロックス パニキュラータ クレームドマント(2ポット1セット/9cmポット)【Aグループ】Phlox paniculata Creme de Menthe

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クレームドマントは、ピンクの濃淡が美しい花と、爽やかな斑入りの葉が特徴の品種です。

宿根フロックスの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 3~5月頃、9~10月頃
植え替えの時期 3~5月頃、9~10月頃
肥料の時期 6~10月頃
剪定の時期 7~11月頃
花が咲く時期/開花時期 6~10月頃

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期
休眠期

栽培適期は?

宿根フロックスの植え付けは、3月下旬~5月上旬頃、10月頃が適しています。真夏以外であれば植え付けは通年可能です。しかし休眠期は次の発芽に向けた休息の時期のため、休眠期の植え付けは避けて株を休めましょう。休眠期に株をしっかりと休ませ植え付けると、長い開花期間も元気に花を咲かせられます。

宿根フロックスの育て方②栽培環境

出典:写真AC

栽培方法

宿根フロックスは、地植え鉢植え共に栽培可能です。鉢植えは比較的コンパクトな状態を保ちます。草丈が長くなるため、地植えでのびのびと栽培するのもよいでしょう。

育てる場所

宿根フロックスは、屋外栽培が基本です。日光を好むため屋外で管理しましょう。

置き場所・日当たり

宿根フロックスは、日当たり~半日陰程度の場所で管理します。

用土

用土は、水持ちと水はけのバランスがよいものを選びましょう。市販の草花用培養土は手軽でおすすめです。多湿が苦手なため、水はけが悪いと枯れるなどの弊害がでます。

宿根フロックスの育て方③管理のポイント

出典:写真AC

水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。地植えは植え付け後、根付くまでは適宜与えますが、根付いた後は降雨でも十分育つため必要ありません。

肥料

肥料は、主に鉢植えの場合に必要です。宿根フロックスは、開花期間が長いため多くの養分を必要とします。開花期間中は1カ月に1回、暖効性化成肥料をあたえましょう。

害虫対策

害虫は、ナメクジ・アブラムシ・アオバハゴロモが発生する可能性があります。ナメクジは、梅雨時期に葉や花を食害し、アブラムシは新芽の時期に発生します。見つけたら早めに薬剤などを使って退治しましょう。アオバハゴロモは、梅雨時期から秋にかけて風通しの悪い場所に発生します。株が混みあっている場所は剪定するなどの対策が必要です。

病気対策

病気はうどんこ病にかかる心配があります。風通しが悪い、また日照不足などにより葉や茎に白い粉がかかったような状態になります。見つけ次第剪定するなどしましょう。

花後の管理

花後は、花がら摘みを兼ねた剪定をしましょう。枯れた花の下、2節目くらいの場所で剪定すれば、開花期間中新芽が出て再び花を咲かせます。大株のものは群生して花を咲かせるため、期間中は絶えず花がら摘みが必要です。枯れた花を残しておくと蒸れや病気の原因になります。こまめに行いましょう。

宿根フロックスの育て方④詳しい栽培方法

Photo byPublicDomainPictures

種まき

宿根フロックスの種まきは、10~11月に行います。土の上に種をまき上からさらに土を優しくかけます。発芽までは土が湿った状態を保ちましょう。発芽したら間引きをして、葉が4枚以上に成長したら鉢などに移し替えて完了です。

苗の選び方

苗は、茎がしっかりとして根がよくはったものを選びましょう。茎がしっかりとして根がよくはったものは、植え付け後の定着がしやすいです。

植え替え

植え替えは、鉢植えの場合1~2年に1回必要です。生育旺盛のため根詰まり予防を目的に忘れずに植え替えましょう。地植えは、株がこみあって来たら、堀り上げて株分けをします。

剪定

剪定は、開花後と夏越しの際に必要です。地植えのものは大株になるため、風通しをよくする透かし剪定をしましょう。透かし剪定は、混みあっている茎を間引く剪定方法です。

夏越し

宿根フロックスは耐暑性に優れていることから、夏越しの作業は特に必要ありません。しかし多湿には弱く、病気や害虫が発生する原因になるため、茎や株が混みあっている場所は剪定しましょう。

冬越し

宿根フロックスの冬越しは、耐寒性に優れていることから特に必要ありません。冬は、地上部は枯れますが、翌年の春に再び芽を出します。

増やし方

株分け

宿根フロックスの増やし方は株分けです。休眠期によく成長した株を堀り上げ、やさしく株を分けます。あまり細かく分けると株が弱り開花しないなどの弊害がでるため、注意しましょう。

根伏せ

宿根フロックスの根伏せは、3~4月頃に行います。根伏せの方法は簡単で、長く伸びた茎を切り取らずに、土の上に寝かせて茎を土に埋めます。茎の立ち上がり予防のため、ワイヤーやピンなどで固定するとよいでしょう。発根までは毎日水やりをし、発根したら株から切り離して完了です。

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宿根フロックスの育て方!植え付け時期や花後の管理などポイントを解説
宿根フロックスは育て方が比較的簡単な植物です。地植えは群生してよく咲き花色も豊富で丈夫なことからガーデニングに人気です。多湿が苦手なため開花中はこまめな剪定が必要ですが剪定すれば2番花が楽しめます。宿根フロックスの植え付け時期などの育て方を詳しく紹介します。