アオウキクサは日本の在来種で、古くから池や沼などに生息している植物です。丈夫で増殖力が強いため、手入れや管理なども簡単に行えます。また、剪定や植え替え、花後の処理なども特にいらず、初心者でもチャレンジしやすいです。
園芸分類 | 水生植物 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 3mm〜5mm |
花の色 | 白 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 魚の餌や産卵床となる |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
多くの浮き草が根を7本〜21本ほど出すのに対し、アオウキクサは1本のみ根を出します。しかし、その根は小さいかわりに長く、約4cmほどまで成長するものです。また繁殖力が強いため、日光と水があれば爆発的に繁殖します。
コウキクサはアオウキクサの仲間で、同じ水生植物です。アオウキクサが花を頻繁に咲かせるのに対し、コウキクサは花をめったに咲かせないという特徴を持っています。また、タンパク質などが豊富にふくまれており、水鳥などの餌としても使われます。
ヒナウキクサはアオウキクサよりも小さく、大きさは1.5mm〜2mmほどしかありません。しかし、根は1本だけではなく2本〜6本ほど生えており、多くの栄養を吸収することが可能です。また、葉脈の上に突起があることが確認されています。
アオウキクサの導入は、冬を除く春から秋までいつでも行えます。また、しっかりと日光に当て水換えをこまめに行えば、7月〜9月頃に開花します。暑い時期でも水温は30℃以下に保つとなおよいでしょう。
栽培適期は4〜5月です。アオウキクサは暖かく日光の多い時期を好むため、花を咲かせる春頃に栽培は、安定して栽培できます。なるべく日当たりのよい場所に置き、日光不足を避けるとよいでしょう。
アオウキクサは主に、水槽や池などで栽培します。できれば半日以上は日の当たる場所で、かつ水温の上がりすぎない場所を選びましょう。また、どんどん増殖していくため、増えすぎてしまったら間引いて量を調整するのがベターです。
アオウキクサは基本的に、室内と屋外のどちらでも栽培が可能です。しかし、室内で管理していると日光不足に陥りがちなため、時々屋外に出すのが理想的です。
室内であれば風通しのよい窓辺、屋外であれば湿気の少ない日向に置くとよいでしょう。また、日光が強すぎる場合には遮光ネットなどを使い、40%ほどの遮光率にするとちょうどよい日当たりになります。
アオウキクサは池などの水上で管理するため、用土は特にいりません。
アオウキクサは少量の汚れなら備わっている水質浄化作用でおぎなえますが、あまりに水質が悪いと枯れてしまいます。そのため、最低でも1カ月に1回は水換えをしましょう。また、夏場などの水が極端に減りやすい時期には水足しもするのを忘れないでください。
特に必要ありません。しかし枯れかけていたり、株数が減っていたりする場合には、液体肥料を与えると回復する可能性があります。
ウキクサを好む害虫はあまり多くありませんが、ときどき「スネール」という巻貝が発生することがあります。スネールは基本的にコケなどを掃除してくれる益虫ですが、量が増えすぎると浮き草や水草をかじって枯れさせてしまいます。もし数が増えたら、市販の薬で駆除しましょう。
アオウキクサはとても丈夫な植物なため、病気対策は特に必要ありません。
アオウキクサを選ぶときには、しっかりとした根があるかどうかを確認することがポイントです。アオウキクサの根は通常1本で、細長く伸びて水中を漂います。その根が千切れていたり変色していたりすると、栄養を吸収できず枯れてしまう可能性があるので注意しましょう。
育苗をするときのポイントは、頻繁にゴミや枯れたアオウキクサを取り除くことです。これらが長く水槽などを漂っていると水質が悪化し、アオウキクサが満足に育たなくなります。対策として、網やフィルターなどで一気に取り除くとよく育ちます。
夏は水温が上がりやすく、放っておくと30℃を越してしまうことがあります。30℃を超える水温はアオウキクサにとってよくないため、市販の冷却ファンなどで30℃以下に調節しましょう。
アオウキクサは寒さに弱いわけではありませんが、特別強いというわけでもありません。水温が10℃を下回ると弱ってしまうため、室内に入れるなど対策をとりましょう。また、暖房やライトの使用も有効です。
アオウキクサの増やし方として、「無性生殖」を待つという方法があります。アオウキクサは日光を十分に当てることで体細胞分裂をし、クローンを次々と生み出すことが可能です。これを無性生殖といい、アオウキクサは無性生殖を頻繁に行います。気温と日光に気をつけて、上手くアオウキクサを増やしましょう。
(浮草)増殖用 アオウキクサ 3カップ分
参考価格: 2,180円
剪定や花後の処理などがいらず、とても丈夫な植物です。頻繁に増え、適切な環境であれば池や水槽などの表面を覆ってしまうほどの繁殖力を持ちます。また花を盛んに咲かせますが、0.5mmほどと極小なことでも知られています。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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増やしやすさ | ★★★★☆ |