パキポディウムの育て方!失敗しない夏越しや冬越しのポイントを解説 | 植物図鑑

パキポディウム・ホロンベンセ
パキポディウム・ラメリー
パキポディウム・グラキリス
パキポディウムの花
学名Pachypodium
和名パキポディウム
別名
英名Pachypodium
科・属名キョウチクトウ科・パキポディウム属
原産地マダガスカル、南アフリカ周辺
花言葉

パキポディウムの概要

出典:筆者撮影

パキポディウムは、マダガスカルやアフリカ南部が原産の植物です。岩場や乾燥した平原に自生しており、乾季を耐え抜くために、水分を溜めれるよう大きな塊根部を形成します。塊根部の形状は種類や個体によって差が激しく、コレクション性が高く人気があります。

基本情報

園芸部類 多肉植物、塊根植物、観葉植物
形態 多年草、低木
樹高・草丈 15~200cm
花の色 白、黄、赤、ピンクなど
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 落葉性
栽培難易度 ★★★☆☆

特徴

パキポディウムは品種によって、樹高が15cm~2mのものまであります。どの品種も塊根部をもち、棘のある枝の先に葉を付けます。花の色は白、黄、赤、ピンクとさまざまです。最近では、交配して作出された園芸種もいくつか存在します。

パキポディウムの代表品種・種類

①パキポディウム・グラキリス

パキポディウム グラキリス

参考価格: 44,000円

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楽天44,000円

パキポディウム・グラキリウスは、パキポディウムの仲間のみならず、塊根植物全体のなかで絶大な人気を誇ります。丸く太った球状の塊根部が特徴で、黄色い花を咲かせます。現地で採取された個体と、国内で実生された個体が流通していますが、個体差が激しいのでお気に入りの株を選んでください。

栽培難易度★★★☆☆
樹高30~40cm
花の色黄色

②パキポディウム・ブレビカウレ

パキポディウム 白花 恵比寿笑い

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パキポディウム・ブレビカウレは、「恵比寿笑い」の和名で古くから人気のある品種です。扁平な塊根部と短い茎をもち、ほかのパキポディウムとは一味異なった見た目をしています。本来、高地や高山地帯に自生しているため、日本の高温多湿な環境に弱く、栽培がやや難しいです。

栽培難易度★★☆☆☆
樹高10~20cm
花の色白色

③パキポディウム・ラメリー

パキポディウム ラメリー

参考価格: 6,000円

出典: 楽天
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こん棒状に育つパキポディウム・ラメリーは、現地では5mほどにまで成長します。マダガスカルの広い範囲に自生しているため、環境の変化にも強く育てやすいです。成長も早いので、初めてパキポディウムを育てる人におすすめの品種です。

栽培難易度★★★★☆
樹高40~50cm
花の色白色

パキポディウムの育て方①時期

出典:筆者撮影

栽培カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
成長期
休眠期
肥料
植え替え
種まき

成長期・休眠期

パキポディウムは夏型の塊根植物です。成長期は4月後半~10月半ばで、10月後半~4月半ばまでは休眠期となります。秋になって気温が下がると徐々に紅葉し、その後落葉して休眠期に入ります。

パキポディウムの育て方②栽培環境

出典:筆者撮影

栽培方法

鉢植え

パキポディウムは基本的に鉢植えで栽培します。雨の少ない地域に自生しているので、路地植えでは雨の影響で枯れやすく、耐寒性が弱いので、冬越しが難しくなります。また、寄せ植えにも不向きです。

育てる場所

室内/屋外

パキポディウムは暖かい時期はなるべく屋外で栽培します。しかし耐寒性は弱いので、冬の間は室内か園芸用の温室に取り込んで管理してください。風通しが悪い場所は病害虫の原因になりやすいので注意が必要です。

置き場所・日当たり

パキポディウムは強い光を求めるので、暖かい時期は直射日光下で育てます。春に屋外へと移動し、徐々に直射日光に慣らしてください。水はけのよい用土に植えてあれば、雨がかかる場所でも問題ありません。冬場は、室内のなるべく明るい場所に置きましょう。

用土

パキポディウムは乾燥地帯に自生しているので、できる限り水はけのよい用土を好みます。赤玉土2:鹿沼土2:軽石1で配合した用土をベースに、栽培環境に合わせて調整してください。市販の多肉植物用の用土では水はけが十分でない場合が多いので、赤玉土や軽石を追加して水はけをよくするとよいでしょう。

パキポディウムの育て方③管理のポイント

出典:筆者撮影

水やり

成長期の水やりは、用土が乾いたらたっぷりと行ってください。水はけのよい用土を使用するので、夏場は2日に1回程度でも大丈夫です。冬場は基本的に断水し、1か月に1回程度軽く水やりをします。エアコンの使用などにより乾燥しすぎる場合は、霧吹きで葉や塊根部に水をかけるのも効果的です。

肥料

成長期の初期である春先に、粒状の緩効性肥料を株元に与えます。その後は1か月に1回程度、水やりを兼ねて液体肥料を与えましょう。肥料が多すぎると徒長してしまい、見た目の悪い塊根部になってしまうので注意してください。

害虫対策

パキポディウムにはハダニやカイガラムシが寄生することがあります。少量であればピンセットなどで除去できるので、こまめに観察してください。大量発生してしまった場合は、市販の殺虫剤を散布して対処しましょう。また水やりのときに、葉にも水をやることでハダニが流れ、予防に繋がります。

病気対策

パキポディウムは根腐れ病や軟腐病などの病気にかかりやすいです。どちらも多湿な環境で発症しやすいので、水はけが十分な用土に植え付け、風通しのよい場所に置いて予防しましょう。万が一発症してしまった場合は、一度苗を抜いて腐った根部分を切り取り、新しい用土に植え付けます。

パキポディウムの育て方④詳しい栽培方法

出典:筆者撮影

株の選び方

店頭でのパキポディウムを選ぶときのポイントは、塊根部に張りがあるかどうかです。休眠期は塊根部の水分を使用して、徐々に柔らかくなっているので、正確な判断がしづらいです。そのため、なるべく成長期に購入しましょう。また葉の表面や根元にカイガラムシやハダニが寄生しやすいので、隅々まで確認が必要です。成長期にも関わらず、葉が枯れたような色をしている場合はハダニが寄生している可能性が高いです。

植え替え

パキポディウムは1~2年に1回植え替えをします。植え替えは、成長期初期にあたる春から初夏が適しています。

  1. 鉢から苗を抜いて、古い土を落とし、傷んだ根を取り除く
  2. 鉢に用土を半分ほど入れ、緩効性肥料と浸透移行性殺虫剤を入れる
  3. 苗を仮置きして、残りの用土を入れる
  4. 鉢を軽く叩いて用土を馴染ませる
  5. 濁った水が出なくなるまで水をかける

花後の管理

パキポディウムは春先から初夏にかけて花芽を伸ばします。十分に成長した大きな株であれば、開花を楽しんでください。花後に枯れ始めたら、花芽を剪定するか、摘み取ります。小さな株は、開花させると成長が遅くなるので、花芽が伸び始めた時点で剪定してしまったほうがよいです。

夏越し

パキポディウムは乾燥地帯に自生し、多湿な環境は苦手です。しかし日本の夏は高温多湿なため、根腐れ病が発症しやすいです。なるべく風通しのよい場所に置いて夏越しさせましょう。暑い時期に水やりをする場合は、日中に行うと鉢内で水分が高温になり、蒸れやすくなります。夕方か早朝の薄暗い時間に行ってください。

冬越し

パキポディウムは寒い時期は落葉して休眠します。気温が15℃を下回ったら暖かい室内に取り込んでください。休眠中に完全に断水してしまうと、根が完全に乾いてしって春になっても芽吹かずに枯れてしまいます。月に1回程度の軽い水やりを基本とし、時折葉水を与えて、根を乾かさないようにしましょう。また、落葉していてもわずかに光合成をするので、窓際など明るい場所に置いてください。

増やし方

実生

パキポディウムの増やし方は実生が一般的です。自家採種するまでは時間がかかりますが、ネット販売で各品種の種子が販売されています。

  1. 清潔な赤玉土か、市販の種まき用土を鉢に入れる
  2. 種子が重ならないように並べる
  3. 鉢を腰水に浸け、蓋をして湿度を保つ
  4. 発芽したら蓋を取り乾燥しないように管理する
  5. 幹が木質化したら通常の用土に植え替える

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