ポトスの植え替え時期と方法
ポトスの植え替え時期は、春5〜6月と秋9月になります。根詰まりしやすい小さめの株では毎年、大きめの株では1〜2年おきに植え替えましょう。
- 根の張りをみる:鉢底から根が出てきたら根詰まりのサイン、びっしりと混み合った根を、ほぐして広げる
- 植え替える:①一回り大きな鉢に、新しい用土で植え替える、②同じサイズの鉢には、古い根を整理してからが◎
- ポット苗の植え付け:真夏と真冬以外いつでも可能、根を崩さないように植えこむと◎
- 根腐れ防止:用土では鉢底石を入れて水はけをよくする、セラミスやハイドロボールではゼオライトを入れる
次のページでは、増やし方と仕立て方について具体的にご紹介します。併せて、おしゃれなポトスの寄せ植えについてもご紹介します。
ポトスの増やし方
ポトスを増やせる時期は、春から秋の成長期です。ではなぜ増やすのか?それは多年草の観葉植物でも、同じ株を永遠に育てられるわけではないからです。根詰まりや変色など、突然ダメになってしまうことも実際によくあります。プロの生産者さんも行なっている方法なんですよ。
増やし方①水挿しで増やす
水挿しとは、剪定したつるを水に挿して発根させる、もっとも簡単な増やし方です。ポイントは、切り方にあります。剪定は葉と葉の中間で、つるをカットします。葉の付け根の裏にある茶色くポツポツしたもの、これが気根で根の元になる部分です。
- つるの切り方:葉4〜5枚分の長さを切り取り、上の方2〜3枚を残して不要な葉をカットする
- つるを水に挿す:気根が水に浸かるようにして、夏は毎日水を替える
- 用土に植える:根が伸びてひげ根(細かい根)が充分に出たら、土に植え替える(そのまま水耕栽培も可)
増やし方②挿し芽で増やす
挿し芽は、剪定したつるを土に挿して発根させる、手軽な増やし方です。水挿しと同じくポイントは、切り方にあります。
- つるの切り方:10㎝ぐらいの長さに切り取り、上の方1〜2枚を残して不要な葉をカットする
- つるを土に挿す:挿し芽用の土を用意し、気根が土に隠れるように挿して、明るい日陰で管理する
- 用土を保湿する:ポットを浸水させたり、霧吹きをして土が乾きすぎないようにする
増やし方③株分けで増やす
株分けは、混み合った株を切り分ける、年数のたった株におすすめの増やし方です。ポイントは、鉢替えや仕立て替えなど、その後に育て方に合わせて分割しましょう。株分けは植物への負担が大きいため、春の作業がおすすめの方法になります。
- 根の状態を確認する:株を鉢から取り出して根をほぐす、混み合っていたらカットする
- 株の切り方:なるべく根を残して、株を切り分ける
- 用土に植える:新しい用土で植え替えする
ポトスの仕立て方
ポトスの増やし方を参考に、増やした株で違う仕立て方にチャレンジするのも楽しいですね。オフィスやカフェには大きなタワー仕立てが、インテリアにはハンギングや壁掛けもおしゃれな雰囲気があっておすすめです。
仕立て方①タワー(ヘゴ支柱)仕立て
すっきりとまとまりのよいタワー仕立ては、ミニサイズから大鉢まで省スペースでポトスの葉を楽しめる仕立て方です。ヘゴはシダを乾燥させたものですが、最近はプラヘゴもあります。ヘゴを霧吹きで湿らせると気根が絡みやすくなります。伸びすぎると見栄えが悪いので、切り戻すか剪定したつるで仕立て直しましょう。
仕立て方②つる支柱仕立て
市販のリング付き支柱にぐるぐると巻きつけていく簡単な仕立て方です。徒長して伸びすぎたつるもそれなりにボリュームを出せるのが特徴です。支柱を上でまとめると、クリスマスツリーのような円錐形にアレンジできます。
仕立て方③ハンギング
ポトスのハンギングは、室内をおしゃれな雰囲気にする方法の一つです。ハンギングは水きれがよく、根腐れしにくいのも特徴です。重さが気になる場合は、ハンギングにブリキポットやプラ鉢を使用して用土にパーライトを加えましょう。
仕立て方④壁掛け
無印良品の人気商品『壁にかけられる観葉植物』にも、ポトスが入っています。水やりしやすく飾りやすい工夫がされた額縁のようなポットで、ポトスのグリーンが壁に映えますね。
観葉植物の寄せ植え
ポトスは仕立て方も色々ありますが、寄せ植えにアレンジしても楽しめます。ポトスのつるの流れを活かした雰囲気のある寄せ植えに仕上がります。寄せ植え作りは、根を痛めることがあるので、春と秋がおすすめの時期になります。
土を使わない寄せ植えの一種、ギャザリングにもポトスはおすすめです。ギャザリングは、ブーケのようなボリューム感のある寄せ植えが楽しめるので人気があります。また、ミニ観葉の寄せ植えを水苔やハイゴケでまとめて、観葉苔玉も作れます。ポトスは室内で色々なアレンジ方法が楽しめる観葉植物です。
まとめ
丈夫で育てやすい観葉植物ポトスについて、基本の育て方では、根腐れさせない水やりのコツなどポイントごとにまとめています。併せて根詰まりを解消する植え替え方法や、室内がおしゃれになる仕立て方をご紹介しました。新しい品種も年々増えていて、成長が早く育てる楽しさを実感できます。花と緑のある暮らしに、ポトスは欠かせない存在ですね。
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出典:BOTANICA