サンスベリアとは?
サンスベリアは、濃淡のある横縞模様の葉が虎のしっぽに似ていることから、別名トラノオ(虎の尾)とも呼ばれています。そこからトラノオはサンスベリアの和名として親しまれるようになりました。こちらの記事では、たくさんの国で愛されているサンスベリアの特徴、育て方、植え替え方法などについて紹介します。
サンスベリアの基本情報
サンスベリアはアフリカやアジアの乾燥地が原産の植物です。乾燥に強く手入れが簡単なので初心者向けといわれています。主に、インテリアなどで葉を鑑賞する観葉植物として扱われます。観葉植物の中でも種類が多く、バラエティー豊かな樹形がサンスベリアの一番の魅力といえるでしょう。
サンスベリアの特徴
空気洗浄機能
観葉植物には、室内の空気をきれいにする空気浄化効果や蒸散によって湿度を50~60%に保ってくれる力があるとされています。それらの植物はエコプラントと呼ばれており、約50種類ほど発見されています。その中でも特にサンスベリアは夜の間に二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出すという特徴を持っており、空気を浄化する効果に長けているのです。インテリアとしてだけでなく、自然に空気をきれいにしてくれる役割も担ってくれます。
風水
観葉植物は風水上において、葉の形や成長する向きなどの特徴に応じた意味を持ちます。大地から天に真っ直ぐ尖った葉を伸ばすサンスベリアは、その葉の形から邪気を跳ね除け浄化する力があり、風水の効果も期待できるといわれています。風水上で気を呼び込む玄関に置くと、幸せを呼び込むことで運気があがるとされ、最も陰の気がたまりやすいトイレに置くと、邪気を払い陽の気がまわることで家運も変わるでしょう。オフィスや書斎に置くと、仕事運も上がるといわれています。
サンスベリアの上手な育て方
育て方①栽培環境
サンスベリアは日光が大好きな植物です。そのため、育てるときは必ず明るい日当たりのよい場所を選びましょう。しかし、サンスベリアは耐陰性があるので多少暗い場所でも育てることはできます。そのような場所で育てるときは、カーテン越しでもよいので1日4~5時間ほど日光に当てるとよいです。日差しが強い夏は屋外での育成も可能ですが、日光に当てすぎると葉焼けという火傷を起こしてしまうので注意が必要です。直射日光が当たらない明るい部屋を用意しましょう。
育て方②鉢選び
サンスベリアを育てるときはバランスのとれた鉢を選ぶことが大切です。目安としては、植えてあった鉢の直径から3cm大きい直径の鉢を選びましょう。大きすぎると土の量に対して根の量が少なくなるので、吸い上げる水の量も少なくなってしまいます。そうすると土が乾きにくくなり、根腐れしやすくなります。それだけでなく、根の量が少ないので弱々しい株になるのです。こういった理由から、元気なサンスベリアを育てるために鉢選びからきちんとコーディネートしましょう。
育て方③水やり
サンスベリアは乾燥地が原産の植物なので、乾燥に強いです。2〜3週間ほど水を与えなくても大丈夫といわれています。また、サンスベリアは冬に休眠する植物なので11月~3月まで水やりしなくてもよいです。そのため、水やりが簡単と思われがちですがそうでありません。元気に育てるためのポイントは、土が乾燥したタイミングでたっぷり水を与えることです。土が固く完璧に乾燥したときに鉢植えから溢れるほど水やりしましょう。水を与えるときはたっぷりと、土が湿っているときは与えないというメリハリが大事です。
育て方④肥料
最初にサンスベリアに肥料を与えるときは、効き目が穏やかな粒肥料を土に混ぜ込んでおくことをおすすめします。そして春から夏にかけて液体肥料を追加していきましょう。特に真夏にしっかりと肥料を与えることで、耐寒性がつき株がより丈夫になります。ペースとしては20日に1回程度です。逆に休眠期に入る冬は与えなくて大丈夫です。
次のページでは、サンスベリアの植え替えによる増やし方とトラブルの対処法をご紹介します。