キャベツの育て方・栽培方法!植え付けから収穫まで病害虫対策なども解説!

キャベツの育て方・栽培方法!植え付けから収穫まで病害虫対策なども解説!

秋キャベツと春キャベツの違いをご存じですか?一年中どこででも手に入る野菜キャベツの特徴や育て方を解説します。種まき、発芽時期の管理や間引き、植え付け、大きな球をつくるための植え方や追肥の方法、肥料の種類、病気や害虫への対策方法などの育て方のコツを伝授します。

記事の目次

  1. 1.キャベツとは
  2. 2.キャベツの育て方①必要な環境
  3. 3.キャベツの育て方②種まき
  4. 4.キャベツの育て方③植え付け
  5. 5.キャベツの育て方④肥料と水やり
  6. 6.キャベツの育て方⑤収穫
  7. 7.キャベツの育て方⑥病害虫対策
  8. 8.キャベツの育て方⑦発生しやすいトラブル
  9. 9.まとめ

キャベツの育て方⑥病害虫対策

害虫対策

Photo byMabelAmber

定植が終わったら害虫対策が欠かせません。シンクイムシ、ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどキャベツは常に多くの害虫に狙われる存在なのです。とくに夏まき、秋まきキャベツの虫対策は重要です。虫をみつけたらピンセットなどですぐに取り除いて処理します。

害虫対策①防虫ネット

虫対策として、定植した後に防虫ネットや寒冷紗をかけて虫がキャベツのやわらかい葉を食べてしまわないよう防御します。防虫ネットはトンネル状にかけ、土との間にすき間を作らないことがポイントです。

害虫対策②マルチ

定植後にキャベツの株元にマルチをすることで害虫による被害を防ぎます。堆肥や腐葉土でマルチをすれば、ヨトウムシなどの害虫の卵を食べてくれるクモがよってくるので、害虫対策として利用しましょう。

害虫対策③コンパニオンプランツ

モンシロチョウやコナガの幼虫はアブラナ科の野菜であるキャベツのやわらかい葉を食べてしまいます。この食害対策としてコンパニオンプランツを植えることをおすすめします。キャベツが好きな虫が嫌がるキク科の野菜、例えば春菊やレタスを近辺に植えてみてはいかがでしょうか。

かかりやすい病気と対策

Photo byqimono

キャベツは病気にかかりやすい野菜です。キャベツの栽培過程で注意すべき病気の種類、原因、対策をみていきましょう。

病気①菌核病(きんかくびょう)

綿のような白いカビが発生します。胞子が付着し、その後雨水などがかかると感染する病気です。外葉や花などの水のたまりやすい部分から発生することが多くなります。発病した株は抜き取って処分しましょう。

病気②軟腐病(なんぷびょう)

結球が始まってから地面に近い部分が変色し、ドロドロに腐って悪臭を放ちます。土壌中の細菌が傷口から侵入するのです。梅雨の終わりから夏の高温多湿によって発生します。薬剤が効きにくいので株を抜き取って処分しましょう。

病気③根こぶ病

根っこにこぶができる病気で、発生すると葉がしおれ、やがて枯れてしまいます。原因はカビの一種で、根から侵入します。酸性の土壌で発生しやすく、高温多湿の土壌環境での発生が多くなります。病原菌を拡散させないよう根ごと引き抜いて畑の外で処分しましょう。

キャベツの育て方⑦発生しやすいトラブル

うまく結球しない

キャベツが美しい球を作らないのは、種まきの時期が原因の一つと考えられます。キャベツの結球には13~20℃の温度が必要です。しかし、結球期の過程で7℃以下の低温や28℃以上の高温という環境下にさらされると、結球する能力が鈍って葉が巻かなくなるのです。適切な種まきや植え付けの時期を決めることが美しい結球につながります。

葉がかたい

キャベツの葉がかたくなってしまうのは、株間が広すぎるという原因が考えられます。株間が広いほどのびのびと大きく成長するように思いがちですが、キャベツは他の株との共生を好み、株間30cm程で育てると生育がよくなるという特徴をもつのです。

球が割れる

キャベツの葉は内側から外側に向かって成長する野菜です。収穫の時期を逃してしまうと内側の葉が成長し続け球が割れてしまうのです。また、結球する時期に土の湿度が上がりすぎることも裂球の原因と考えられます。割れると酸化のため味が落ち、腐りやすくなります。

まとめ

Photo bypelambung

とても身近な野菜、キャベツの特徴や育て方について解説しました。美しいキャベツを作るためには、発芽時期や温度管理、株間の取り方、肥料の与え方、病害虫の予防の大切さなどさまざまな注意点があります。おいしいキャベツを育ててみたいと思ったときに参考にしてみてください。

Frankincense
ライター

Frankincense

オーガニックコスメのスキンケアデザイナー。スキンケアは食べることからはじまると考えています。体の内側と外側からのスキンケアに使用する植物について興味があります。

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