レモンにも花は咲く!白い可憐な花の特徴や開花時期・花言葉をご紹介!

レモンにも花は咲く!白い可憐な花の特徴や開花時期・花言葉をご紹介!

レモンの花を見たことがありますか?可憐な小さな白い花で、夢見るような優しい香りがします。南方の暖かな地で栽培される植物ですが、鉢植えにして室内で育てることもできます。レモンの花の特徴や開花時期、花言葉などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.レモンってどんな花が咲くの?
  2. 2.レモンの開花時期
  3. 3.レモンの花の咲くところ
  4. 4.レモンの花言葉
  5. 5.レモンを観葉植物として楽しもう
  6. 6.レモンの木の主な品種
  7. 7.まとめ

レモンってどんな花が咲くの?

レモンはキュートな形と鮮やかな色、そして甘酸っぱい香りが特徴のフルーツですね。果実に含まれるクエン酸やビタミンCは、疲労回復や骨への健康効果があることが知られるようになってきました。そして、その花は愛らしい小さな白い花で、意外なほど穏やかな甘い香りを放ちます。レモンを収穫だけのためではなく、観葉植物のように観賞用に育てる人も増えているようです。
 

レモンの基本情報

名前 レモン、檸檬
学名 Citrus limon
科/属名 ミカン科ミカン属
原産地 ヒマラヤ山麓地域
開花時期 日本では5月~6月頃
花色
分類 常緑低木
耐寒性 弱い

レモンの花の特徴

白い花が総状花序につく

レモンの花は、白またはほんのりピンク色がかった白い色をしています。つぼみの頃は、淡い赤紫色です。花の付き方は総状花序といって、花柄のついた花が総(ふさ)のように並んで咲きます。樹勢の弱い若木の頃は数輪程度で、総というほどには咲きません。

5弁の両性花である

Photo byulleo

花びらは5枚で、雌しべと雄しべを併せ持つ両性花です。雌しべの周りを多数のおしべが筒状に囲んでいます。花びらは反り返ったあと雄しべと共に散り、雌しべだけが残ります。受粉が行われていれば子房が膨らみ結実します。すべてが実を結ぶわけではなく、若木の頃は木の体力に応じて自然に落果(花)します。

芳香がある

レモンの果実はフレッシュな香りが特徴ですが、花にも香りがあります。花の方は甘ずっぱい香りではなく、かぐわしい芳香です。ミツバチやハナアブを誘い、受粉を任せます。スペインでは、レモンの花から集めた香り高い蜂蜜が作られています。

名前の由来

語源はアラビア語

レモンは、アラビア語の柑橘系の果実を意味する言葉「laimun(ライムウン)」、またはヒンディー語の「limbu」が語源と考えられています。シチリアやカリフォルニアで盛んに栽培されるようになり、「limone(イタリア語)」「lemon(英語)」が定着してきました。

「檸檬」は中国語

漢字で「檸檬」と書かれる場合もありますね。梶井基次郎の小説「檸檬」などに使われています。こちらはレモンの中国語名を取り入れています。もともと檸檬(ねいもう)という生薬があり、中国にレモンが伝わったときにこの字をレモンの名にあてて使ったようです。

レモンの開花時期

四季咲き

レモンは基本的にほとんどの品種が四季咲きの常緑低木で、春に花を咲かせ始め、秋から晩冬にかけて果実を実らせます。気候が温暖な地で木に勢いがあれば秋頃まで花が咲き、黄色い果実と白い花を同時に見ることができます。

日本では5月~6月

日本の気候風土における開花時期は5月~6月頃です。温暖な地域は4月頃から開花します。

レモンの花の咲くところ

原産地はヒマラヤ山麓

レモンの原産地はインド北東部のヒマラヤ山麓です。10世紀頃、イスラム帝国の領地拡大と共にヨーロッパに持ち込まれ、一般に普及して栽培されるようになったと言われています。

栽培に適した気候風土

レモンは温暖な気候を好みます。イタリア、スペイン、カリフォルニアなどの温暖で乾燥気味の気候、さらに日当たりのよい場所が栽培に適しています。耐寒性はミカンよりも弱く、日本では地中海性気候に似た瀬戸内地方を中心に、関東以西の暖かな地域で栽培されています。

レモンの花が見られる場所

しまなみ海道にある井口島(広島県)は国産レモンの最大産地の1つです。その他、各地の観光農園や植物園などで(多くは温室栽培ですが)レモンの花に親しむことができます。花の時期は収穫時ほど広く宣伝されないので、開花状況を確認してから出かけるようにしましょう。

南国のイメージ

「レモンの花咲くところ」は、「美しく青きドナウ」などで知られるウィーンの作曲家ヨハン・シュトラウス2世がイタリア旅行中に作曲したワルツです。新年恒例のニューイヤーコンサートでもよく演奏されていますね。ゲーテの有名な詩「ミニョン」の中に出てくる「君よ知るや南の国、レモンの花が咲き~」の一節から着想を得て曲名にもなっています。レモンの花咲く南の国はあこがれの地であったのですね。

レモンの花言葉

レモン全体の花言葉

レモンの花や果実を含む全体の花言葉は、「誠実な愛」「思慮分別」「熱情」「陽気な考え」です。「誠実な愛」は花期の長い可憐な花姿から、「思慮分別」は酸っぱい果実から、「熱情」や「陽気な考え」は南国産であることから気持ちのオープンさがイメージされたものでしょう。

レモンの花の花言葉

レモンの「花」だけの花言葉は、「心からの思慕」と「香気」です。レモンの清楚な花と、あまやかな香りにふさわしい花言葉ですね。

ボタニ子

ボタニ子

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