寒椿の見分け方
山茶花と椿の交配種であるといわれている寒椿は、それぞれの花と見分けるのが難しい花です。では咲く季節や花の特徴など、どのような違いがあるのかを、詳しくみていきましょう。
椿との見分け方
椿と寒椿には、開花時期と散り方に違いがあります。寒椿は12月~2月という寒さが強くなる前の時期に咲きますが、椿は2月~4月という、冬から春の時期にかけて咲く花です。また椿は花の形のままポトリと落ちる散り方が有名ですが、寒椿は1枚1枚花びらを散らします。雄しべが筒状になっているのも、椿の特徴です。
山茶花との見分け方
寒椿と山茶花は、咲く時期も花の散り方も同じです。この2つの花の違いは花びらにあります。寒椿の花は、花びらが14枚以上ありますが、山茶花の花びらは5枚~10枚と少なめです。また花びらにしわができやすいのが、山茶花とされています。花びらがわかりにくい場合は、花弁と雄しべがくっついているかでも見分けることができます。さらに山茶花は、とても豊かな香りがすることでも有名です。
藪椿との見分け方
寒椿と似ている椿の品種として藪椿があります。12月~4月に開花し、葉は寒椿と同じで鋸歯と呼ばれる鋭いギザギザがあります。花は一重で花弁が開ききらず、散るときには椿同様に花ごと落ちるのが特徴です。寒椿は樹高が低いので、生け垣などに使われることも多いですが、藪椿は樹高が高く、大きいものはで15m以上になるといわれています。
ボタニ子
次は寒椿の花言葉について紹介していきます!
出典:写真AC