山茶花（サザンカ）の花言葉は？赤・ピンク・白など色別にご紹介！

花が少ない季節に、赤や白の綺麗な花を咲かせてくれる山茶花。開花時期が10月から12月と、冬の寒い時期に凛と咲いているのが特徴です。山茶花には、実は怖い花言葉もついていることを知っていますか？そんな山茶花の名前の由来や、色ごとに違う花言葉などをご紹介します。

サザンカは漢字で「山」「茶」「花」と書きますが、その名前の通り、「山に生えているお茶の花」という意味です。葉が甘くてよい香りがするのと、お茶のようにして飲まれているのに由来しています。山茶花の開花時期は、あまり花の咲かない季節なので、冬に山を彩る貴重な花です。

山茶花は椿と似ているので、よく間違われることもあります。一番見分けやすいのは花が落ちるときに、一枚ずつヒラヒラと花が散るのが山茶花で、花ごとぼとりと落ちるのが椿です。他には、実や子房に毛があるのが山茶花で、毛がないのが椿とさまざまな違いがあります。

山茶花は大きく分けて3つの種類があります。どれも葉がギザギザしていて、少し甘い匂いがするのが特徴です。花びらの形が少し違ったり、開花時期も少しずれていたりと、品種によってさまざまです。

サザンカ郡に分類されるものは、山茶花の中でも早咲きなのが特徴です。花びらは一重咲きですっきりとした見た目をしています。野生の山茶花から、直結してできた品種で、主な品種は、大綿や七福神、東雲や旭鶴などが有名です。

カンツバキ郡に分類されるものは、花びらの数がたくさんあり、八重咲きなどのボリュームのある花をもつ山茶花が多いです。サザンカ郡とは違い、遅咲きという特徴もあります。主な品種は、乙女サザンカや富士の鉢、昭和の栄や勘次郎などです。

ハルサザンカ群は、サザンカ群とカンツバキ群の山茶花が、自然交配をして生まれた品種です。そのため、花びらの形も一重咲きから八重咲きまでさまざまで、花が咲くタイミングも早咲きのものから遅咲きのものまであります。三段花や、鎌倉絞が代表的な品種です。

山茶花には色ごとに違う花言葉がついていますが、山茶花全体には「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」という花言葉がつけられています。色によっては怖い花言葉もついてる山茶花。色の特徴ごとにさまざまな花言葉がついているので、山茶花の色別の花言葉をご紹介します。

赤い山茶花には「あなたがもっとも美しい」「謙譲」という花言葉がついています。「謙譲」は、冬にひっそりと山茶花が咲く姿が、おくゆかしいというイメージです。赤は、華やかで情熱的なイメージが強く、そこから「あなたがもっとも美しい」という意味がついています。

ピンクの山茶花には「永遠の愛」という花言葉がついています。かわいらしいピンク色の山茶花が、冬にきれいに咲いている姿にぴったり合う花言葉の意味がついています。花の少ない時期に、切り花にして大切な人へのプレゼントにもおすすめです。

白い山茶花には「あなたは私の愛を退ける」という少し怖い花言葉がついています。また「愛嬌」という全く違う花言葉は、殺風景な季節にぽつんと白い花が咲いている様子が、愛嬌があるようにみえるという意味です。怖い花言葉の意味もあるので、贈り物に使用するのは向いていません。

花が少ない季節に可憐な花を咲かせる山茶花。よく似た椿との違いや、名前の由来、花言葉などをご紹介しました。開花時期は10月から12月なので、寒い冬に凛と咲いている山茶花はとても魅力的です。ぜひ山茶花を見かけたら、その美しい咲き姿を楽しんでみてはいかがでしょうか？