未熟なパイナップルは避ける
未熟なパイナップを大量に食べると、口の中が荒れやすくなり、酷くなると出血する場合があります。クエン酸などの酸性物質やシュウ酸カルシウムのような劇物が多く含まれるためにおこります。未熟な果実を大量に食べるのは避けましょう。
缶詰にはタンパク質分解効果がない
缶詰にされているパイナップルは、缶詰にする際に高温で加熱殺菌しているので、タンパク質分解の効果はありません。タンパク質分解効果を期待する場合は、生のパイナップルを使いましょう。
パイナップルの食べ過ぎに注意
パイナップルを食べ過ぎると、腹痛をおこすことがあります。プロメラインが食堂や胃を通り、体内の粘膜(タンパク質でできている)を分解するからです。美容と健康によい果実ですが、適量にとどめましょう。
果物アレルギー
ラテックスアレルギーはゴム製品などからおきますが、その半数近くが果物アレルギーをおこすといわれています。果物アレルギーの主な症状は腹痛や下痢などで、パイナップルでもアレルギー症状がでるので、注意が必要です。
過敏性腸症候群による腹痛
過敏性腸症候群の人がパイナップルを食べると、不溶性食物繊維によって大腸の動きが活発になり、下痢や腹痛になる場合があります。症状が落ち着かない場合は早めの病院受診をおすすめします。
おすすめの食べ方
生のままカットして食べる
一番のおすすめは、完熟した生の果肉をよく冷やしてカットして食べることです。果肉をカットした後は冷蔵庫で保存し、早めに食べきります。残った場合は、食べやすい大きさにカットした状態で保存容器に入れ、冷凍保存します。冷蔵では数日ですが、冷凍では長期間保存できます。
ジュースにする
果肉をミキサーにかけ、ジュースにしましょう。ジュースにすることで、パイナップルの栄養を効率よく摂取することができ、風邪などで食欲がないときの栄養補給にも使えます。通常は取り除くパイナップルの芯ですが、食物繊維が豊富に含まれている部分なので、一緒にミキサーにかけると効率的です。
酢豚
中華料理でパイナップルといえば、酢豚が有名です。肉の下ごしらえの際にペーストしたパイナップルと肉を和えるか、できるだけ短時間で調理すると、プロメラインの効果を利用できます。
寒天ゼリー
パイナップルの効果を最大限に生かすには、寒天を使ってゼリーにするのがおすすめです。ゼラチンを使ってゼリーにする場合は、生のパイナップルだとプロメラインにより固まらないので、パイナップルを加熱して使いましょう。
ハンバーグやステーキの付け合わせ
生のパイナップルを肉料理と一緒にとると、肉類の消化を助けます。プロメラインの効果を期待するなら、生のまま摂取しましょう。
まとめ
パイナップルは、さまざまな栄養素を含み、美容と健康維持にとても優れている果実です。1年を通して手軽に手に入るので、工夫しながら上手に美容と健康を保ちましょう。
出典:写真AC