早生枝豆の育て方・実践【殺虫作業~収穫】
殺虫作業
かかりやすい病気
病名 | 発病条件 | 箇所 | 症状 |
うどんこ病 | 糸状菌による感染 | 葉・茎 | 若い葉・茎の表面に白い粉をまぶしたようなカビが生える。開花を阻害することも。 |
立枯病 | 土壌感染 | 根・茎 | 根や地面に近い茎に感染 根に感染すると生育不良→ 茎が茶色く変色し 枯れる原因に |
灰色かび病 | 多湿・気温が低い | 花・葉・茎 | 葉茎にかびが生え、あっという間に広がり腐敗し枯れる |
菌核病 | 20℃以下の低温 | 茎 | 菌糸が大量に発生し腐敗 し枯れる 菌糸は長く土に残る |
ボタニ子
使いまわしていない清潔な土が安心だね。水やりのしすぎによる多湿を防ぐことも、病気予防には大切。
梅雨の時期の長雨は低温や多湿を招くから、株の観察を忘れないようにね。
シロイチモジマダラメイガ
カメムシ
カメムシは枝豆の花が終わり、鞘ができはじめるころに鞘を吸汁します。鞘が変形したり豆がうまく実らなかったりする原因になります。1匹ではなく複数のカメムシが群がることがあるため、よく観察しましょう。葉をめくると茎の部分にいることが多く、見つけたらすぐに駆除することが鞘の変形や生育不良を防げます。
ボタニ子
食べようとしたら鞘に虫がいたり…病気や害虫対策のためにしっかり消毒はしていかないといけないね。
ほかにもアブラムシとかね。枝豆って結構虫にも食われやすいんだ。だから適度に農薬を使うことも大事なんだよ。
病害虫対策のチェックポイント
- 病害虫の被害にあっていないかまめにチェックする
- 農薬を散布する際、効果期間などを確認する
追肥・土寄せ
露地栽培の追肥・土寄せ
プランター栽培の追肥・土寄せ
土寄せ・追肥のチェックポイント
- 土寄せは土かさを見てまめに行う。特に梅雨の時期の露地栽培は土が流れやすい
- 鞘や葉の成長がよければ追肥はしなくてOK
収穫
露地栽培の収穫
ボタニ子
2019年の夏前は、たしかに寒暖差や雨続きでなかなか日照に恵まれなかったよね。
どうしても天候左右は、家庭菜園に付き物なんだよね。水やりや肥料を豊富にしても、やはりポイントは「日光」なんだよね。
プランター栽培の収穫
ボタニ子
根っこがすごい!あんな小さなポットから発芽して、ここまで立派な根を張るんだね!
枝豆は、収穫した際に土を落としたら風味が落ちてしまうため、すぐに茹でましょう。
早生枝豆の育て方・実践【まとめ】
摘心した苗・しない苗の差
上の写真は、左から「摘心したプランター苗」「露地栽培苗」「プランター苗」です。摘心した苗は葉の数が増えるため、ふさふさしています。しかし、今回の栽培ではこの3点の収穫差はあまりありませんでした。
摘芯の反省点
摘芯はしたほうが確かに葉は増えるけど、格段に収穫量の差は感じられなかったね。もしかして、やり方にもよる?
ボタニ子
ぎくり。実は今回の摘芯の方法はあまり意味がなかったかもしれないの。
ある程度大きくなってから本葉を切ったほうが成長しやすいかもしれない。摘心の方法はさまざまなんだね。
ボタニ子
次に栽培するときは、本葉がたくさん出てきてから摘芯してみようと思うよ!
露地栽培・プランター栽培の差
ボタニ子
差がそこまで出ないなら、自分にあった作り方の家庭菜園がいいよね。レンタル畑でもいいし、省スペースで栽培できる栽培キットも販売されているよ。
そのとおりだね。家庭菜園は自分に合った方法でやろう!
剪定は必要?
枝豆の剪定は、必須ではありません。摘芯を行って葉が生い茂りすぎて気になるようなら剪定しましょう。鞘が日に当たらないと育たないという野菜ではありませんが、鞘の育ちが悪く葉ばかり元気があるようならば剪定するのも一案です。
枝豆の栽培「注意事項」
- 育苗は、鳥類対策を忘れずに
- 摘芯はしても、しなくてもどちらでも育つ
- 病害虫対策はしっかりしよう
- 収穫時期を見極めよう
ボタニ子
鳥類の対策は必須。病害虫もしっかり消毒して対策しよう!
育て方のコツを知って枝豆栽培に挑戦!
「夏といえば、枝豆にビール!」というイメージがあるほど、枝豆は夏の定番野菜です。自分で育てた枝豆を収穫してすぐ塩ゆでして食べると、販売されているものとはまた違った香り、風味が広がり美味しく食べられます。栽培のポイントさえおさえれば失敗も少ない夏の味覚を、ぜひ家庭菜園で作ってみましょう。
ボタニ子
来年は広めの畑で栽培してみよう!
ポットに種まきするところから始めると、成長していく様を見れたり、収穫するときの嬉しさも格別だったりするよね!
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噴霧器(ふんむき)に、病害虫対策用の薬品を入れて準備します。農薬を使う際は手袋をお忘れなく!